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映画レビュー クレヨンしんちゃん 爆盛り!カンフーボーイズ 拉麺大乱の考察

こんにちは。だいすけです。
今回は毛色を少し変えてクレヨンしんちゃんの映画のレビューnoteとなります。

なお、壮大なネタバレを含む為これから視聴される方はブラウザバックでお願いします!

お勧め度★★★★⭐︎
笑える度★★★⭐︎⭐︎
泣ける度★★★⭐︎⭐︎

あらすじ

春日部に古くからある中華街・アイヤータウンにやってきたしんのすけ達カスカベ防衛隊は、「伝説のカンフー」と呼ばれる拳法「ぷにぷに拳」の修行に励んでいるマサオから「一緒にやらない?」と誘われる。

最初は乗り気では無かったが、カンフー少女のランに惹かれたしんのすけにつられ、他のメンバーも渋々付き合う事に。

そんな中、食べたらヤミツキになると言われる謎のラーメン・ブラックパンダラーメンを食べた春日部の人々が次々と凶暴化して暴動を起こし、アイヤータウンを大混乱に陥らせる奇怪な事件が発生。アイヤータウンを守るためにカスカベ防衛隊は謎の組織との戦いに挑む。

この映画のテーマとは?

「行き過ぎた正義は正義では無くなる。」
これにかなりクローズアップされていると思います。
カンフー少女ランは「ぷにぷに拳」を極め、中華街を荒らし、ブラックパンダラーメンという食べると攻撃性が増す非常に中毒性が高いラーメン(二郎系のような、それ以外のラーメンもオマージュされていそう)を客に提供しているドン・パンパンを倒して中華街の平和を取り戻すことに躍起になります。

ラン自身の生い立ちは捨て子であり、中華街に育てられたという背景から中華街を守るためにぷにぷに拳を極めていきます。彼女が捨てられたときのカゴが何度か映画のシーンに登場します。

カゴのメッセージ

映画冒頭ではランはこのカゴを大事に保管しています。しかし、ぷにぷに真掌を会得後の彼女はどんな小さな悪、例えば公共の場で映画のネタバレをする人間や、ほんとしょーもない小さい悪から大きな悪まで駆逐するなかなかヤバい人になってしまいます。

ぼろぼろのカゴをみてランはゴミ処理場にカゴを捨ててしまうのです。これは明らかに過去の自分との決別を意味していると思われます。(弱い自分にさようなら。全ての悪を挫く決意的な意味にも見えます)

暴走する正義に対してしんのすけ達はランと対峙することになるのですが、それがジェンカ拳。

歌と踊りで平和を取り戻すというやや強引にも見える展開ですが、結局のところ武力で解決したところで本当の平和はやってこないという意味にも見えてきます。

ここでようやく正義に溺れていたランが正気に戻ります。

アイヤータウンに平和が戻りランは世界を周り見聞を広げる修行に出ようとするのですが、その際に師匠は捨てられたカゴをランに見せて帰ってくる場所はちゃんとあるとカゴを出して伝えます。

映画を観た方は一瞬ですが気づいた人もいるかもしれません。

ぼろぼろになったカゴを布で補修しているのですが、その布の色をよくみると、春日部防衛隊の全員のイメージカラーの4枚で補修してあるのです。

ランの帰る場所も春日部防衛隊全員が守った。
私にはそういうメッセージが見えました。

怪物と闘う者は、 自らも怪物にならぬよう、 気をつけるべきだろう。 深淵をのぞきこむ者は、 深淵からものぞきこまれているのだ。

ニーチェ 善悪の彼岸


力に溺れ闇堕ちしてバッドエンドになる映画も少なくはありませんが、安心して観られました。

と、ペラペラの考察にお付き合い頂きありがとうございました。

普段はカジノゲームのブラックジャックのカードカウンティングで勝ちに行く方法などもnoteでやってます。カジノに興味がある方はぜひ読んで頂けると嬉しいです。それではまた!

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