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バスケのゲームモデルを作る②

プレーの原則を考える

ゲームモデル作りの最初の作業は、プレーの原則を考えることです。

参考にしたサッカーのゲームモデルでは「切り替えを予測する」や「ゴールから遠ざける」などがプレー原則にあたります。

こんなに大雑把な感じでいいのかなと思いつつ作業をはじめました。

作業は次のように進めていきました。
①4つの局面ごとに台紙を用意する
②プレー原則を付箋紙に書き該当する台紙に貼る
③プレー原則の補足説明を別の色の付箋紙に書きセットで貼る

例えば、トランジションオフェンスの局面で「ボールをコントロールする」という原則を設定したとします。

この場合は、トランジションオフェンスの台紙に「ボールをコントロールする」と書いた付箋紙を貼り、別の色の付箋紙に「ブロックアウトをしてディフェンスリバウンドをとる」「アウトレットパスをポイントガードにつなぐ」のように書き一緒に貼るようにします。

プレー原則はあくまで原則でしかないので、具体的なアクションとセットにするようにしました。

プレー原則は具体的な行動のみとし「ルーズボールを頑張る」のように精神論的な内容は含めないようにしました。

プレー原則の数を絞る

思いつくだけプレー原則を書いた後は数を絞る作業を行いました。

最終的にシンプルなものにしたかったので、各局面ごとにプレー原則は3個にすることにしました。

しかし、どうしても削れないものが出てきてしまい、結局4個までとしました。

この数を絞る作業は思っていたよりも大変でした。

自分がバスケで大切だと思うことを書いたわけですから、本当であれば全てを残したいところです。

ただし、それをやってしまうと情報量が多すぎてプレーヤーとの共有が難しくなると思い、本当に必要なものだけを残すことにしました。

文章に起こす

プレー原則が固まったので文章に起こす作業にとりかかりました。

付箋紙に書いたプレー原則と補足説明を次の点を意識しながらまとめていきました。

・中学からバスケを始めた子にも伝わるシンプルな内容とする
・短い言葉で簡潔に書く

バスケ特有の言葉はなるべく使わないようにしましたが、別の言葉に置き換えると文章が長くなるのであれば、短さを優先してそのまま使うようにしました。

今回作ったものがこれです。
まだ直したい箇所がいくつかあるので仮の状態です。

ゲームモデルを作ってみて

ゲームモデルを作ったことで「自分たちのバスケ」という曖昧なものを目に見えるものにできたと思います。

練習や試合でここに書いた言葉が自然に出てくるようになれば、作った甲斐があるというものです。

ゲームモデルは試合で迷わずプレーするための言わば「地図」のようなものだと考えています。

目的地を目指すのに地図がなければ不便ですし、それぞれが異なる地図を見ていたら同じ場所にたどり着くことはできないでしょう。

地図が最新の状態に更新されていくようにゲームモデルもアップデートしながら使っていきたいと思います。

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