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Freedom Of Movement

JBAから審判ライセンスの更新についてメールが届きました。
今年度はeラーニングで受講できるとのこと。
さっそく受講してルールテストも無事に合格。
あとは後日行われる実技講習を待つだけです。

審判の勉強をしていて思うのは、バスケはルール改正が多いということです。
「バスケをよりよいものにしよう」というFIBAの熱量が感じられて、私はポジティブに受け止めています。

近年、インパクトが強かった改正といえば、ゼロステップでしょうか?

20年以上前のルールしか知らないうちの嫁さんは、最近のプレーヤーのステップを見ると「トラベじゃん」とつぶやいています。

彼女の気持ちはよく分かります。
私もトラベリングを吹かれないようにするため、相当気を使っていた記憶があります。
ギャロップステップを使う時は、ステップにカウントされないようにボールを保持するタイミングを意識していました。
審判によっては、2ステップのリーガルな動きでも、1つめと2つめのリズムや方向が変わるとトラベリングをコールしてくるので不自由に感じていました。
今のプレーヤーは比較的自由にステップが踏めてうらやましいです。

ちなみにNBAでは昔からゼロステップはリーガルだったようです。

カナダの育成ディレクターMike Mackayは怪我の予防の観点からゼロステップを好意的にとらえているようです。(下記動画の14:30頃です。)

さて、今回の改正ではオフェンスプレーヤーのシリンダーが定義されました。

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「ボールを持ったオフェンスは自身のシリンダーの中で、ノーマル・バスケットボール・プレーを行うための十分な空間を与えられなければならない」とされています。

最初にこの改正を知ったとき、単純に「いいな」と感じました。

ルールブックの中で私が好きな言葉に「フリーダムオブムーブメント(自由な動き)」というものがあります。

一見すると堅苦しく感じてしまうルールブックですが「本当は自由にプレーしてほしいんだよ」とこっそり教えてくれている気がしてほっこりします。

今回の改正をきっかけに、ルールブック上のシリンダーの概念だけでなく、「相手を尊重する」「誰もが自由に動く権利を有する」などバスケの本質的な部分が伝わっていくといいなと思います。

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