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PDCA

PDCAサイクルのやり方と具体例とメリット
「PDCAサイクル」は典型的なマネジメントサイクルの1つであり、「マネジメントサイクル」とは、効果的な管理を行う為の段階的な考え方です。計画(plan)、実行(do)、評価(check)、改善(act)のサイクルをPDCAサイクルといいます。


PDCAサイクルとは?
「PDCAサイクル」は典型的なマネジメントサイクルの1つであり、「マネジメントサイクル」(管理サイクル)とは、効果的な管理を行う為の段階的な考え方です。一般的には2つのマネジメントサイクルが有名です。
(1) 計画立案(Plan)→実施(Do)→評価(See)
(2) 計画(plan)、実行(do)、評価(check)、改善(act)
ISO、国際標準化機構(International Organization for Standardization)が主導する国際間の取引をスムーズにするための共通基準の策定の枠組みにおいては、後者のPDCAを「マネジメントサイクル」とします。身近なISO規格の例としては、非常口のマークやカメラの感度などがあり、これらは世界共通の基準にしたがっています。

PDCAサイクルの考え方
「PDCAサイクル」では、計画(plan)、実行(do)、評価(check)、改善(act)のプロセスを実施します。最後のactではcheckの結果から、最初のplanの内容の継続・修正・破棄のいずれかを行い、続くplanに結び付けます。このらせん状のプロセスを繰り返して、「品質の維持・向上」および「継続的な業務改善」を推進するマネジメント手法がPDCAサイクルです。

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「Plan=計画」
目標を設定し、目標達成のために何をするべきか仮説を立てます。何をするのか・誰に対してするのか・なぜするのか・どのくらいの量を行うのか・いつまでに行うのか…など基本の5W1Hを更に詳しく分解して考えます。
「Do=実行」
計画をもとに実行します。計画したことを意識し、結果が分かるように、時間を測る・数を数えるなど数字を付けることが大切です。
「Check=評価」
計画に沿った実行が出来ていたのかを検証することです。実行した結果が、良かったのか悪かったのかを判断します。その時に、実行で述べた数字を付けておくと具体的根拠ができるので検証の正確性が増します。
「Action=改善」

検証結果で見えた、課題の解決策を考え改善することです。実行した結果、この計画を続けるか・止めるか・改善して実行するかなどを、この段階で考えます。この時に、次のサイクルの「Plan」を意識して考えることが重要なポイントです。


PDCAサイクルのとても易しい具体例
4文字の英語が何か特別難しいように見えるかもしれませんが、じつはこれは、ともすれば流されてしまいそうな改善作業を段階に分解して考えるという、非常に基本的なものです。それを理解するには、次のようなとても簡単な例を考えてみます。


具体例1    目的:夏休みを有意義に過ごすために海へ行く。
Plan
5W1Hの計画を立てます。常夏の太陽輝くハワイや沖縄の海へ行くのか、近場で楽しめる江の島の海水浴場へ行くのか、車で行くか飛行機でいくか、休暇を取るか休日を利用するかなどなど。
Do
計画に沿って、決めた海へ行きます。
Check
今日行った海は、どうだったか振り返る。人がいっぱいいて窮屈だった、クラゲがいてあまり遊べなかった、景色が良くてゆっくりできたなど。そこで「夏休みを有意義に過ごせたかどうか」、目的の達成を確認します。
Act
今度は、違う海へ行こう。振り返って良くなかった部分を確認し、次はもっといい海へ行こうと、また計画します。これらを繰り返すことで、「夏休みを有意義に過ごす」方向に近づいていくので、目標が達成できます。


具体例2   目的:今年は〇〇kgダイエットする。
Plan
目的達成のために、「1日〇〇km走る」「週△回ジムへ行く」などの具体的な数字を設定して、計画します。
Do
計画に沿ったメニューを実行します。
Check
定期的に体重を計り、○kg痩せているか確認する。○kg痩せていない場合は、なぜ体重が減っていないのかを考えます。多くは実行の不足が原因です。
Act
体重の減り具合の理由を考え、次はもっとこうすれば減るだろう、あそこのメニューがよかったから続けようなど、計画を立て直します。
このように私たちは、生活の中で「PDCA」を繰り返しています。これはそんなにむずかしいことを言っているわけではないのです。

PDCAサイクルのメリット
PDCAサイクルの最大のメリットは、PDCAサイクルの各段階において何が必要かということにから自動的に導かれます。
Planの段階では目標達成のためになすべきことを計画し、Doの段階では立てた計画を実行し、Checkの段階では今の状態を把握するために情報収集と分析を行います。これがなければ次のActionの段階に進めません。
PDCAサイクルの考え方を適用することにより、これらの作業を自動的に実施することになります。これがPDCAサイクルを導入する点で一番のメリットです。


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