発達障害児の父として感じたこと 7  〜家族旅行と長男の起床問題〜

一週間、家族旅行をしていました。私はいつも長男が起きる前に会社に行くため、長男の寝起きに立ち会うことはありませんでした。

長男は夜に集中力が増すらしく、趣味のポケカのバトルシミュレーションをひたすらやって0時または1時に寝ます。この部分はコントロール不可です。

旅行で私も長男の寝起きに立ち会うことになりました。朝7時、まずぴくりとも動きません。長男は寝続けることに一ミリの罪悪感もない感じです。1日目、ベットから引っ張り下半身だけ床に持っていきました。「ちょっと待って」と言いつつベットに戻っていきました。

2日目の起床、YOUTUBEで音楽を流してみました。彼にとって面白かったようで次男と一緒にみていました。起床成功です。親にとっても自然体で起きてくれるとストレスが軽減します。3日目はベット引きずり作戦も、YOUTUBE作戦も効きませんでした。おかげで彼はホテルの朝食バイキングを食べ損ねました。

4日目の起床、旅行先で友人も別室で泊まっていたので、友人に起こすのを手伝ってもらいました。さすがに「他人が起こしに来たら起きるのでは?」という目論見でした。しかし、当ては外れて関係なしに寝続けていました。特に人目は気にしないものらしい。そういう面では自由度が高いので羨ましいです。ただ親として朝食バイキングをなんとしても食べてもらいたい思いもあり、30分以上起床バトルになりました。ホテル中に長男の阿鼻叫喚がこだましました。起きたらケロッともとの長男に戻り、楽しく朝食を食べていました。

朝起きれない人が人間の中に一定数いるとして、それは一生続くのか、理性のようなもの?が発達して途中から起きられるようになるのか、そもそも朝起きなくていい仕事に就いたりしているか、色々考えるところです。

旅行先の炎天下で溢れかえる人々や喧騒、足がない人や目が見えない人がなりふり構わず無心してくるさまを見ていると、何かを変えようとする必要もなく、ただ時間が経過するのみでもいいのではないか。なんとかしようと思うことが意味があるのかと思えてきます。

長男と睡眠について遡ること1ヶ月、長男が通院している児童精神科の先生が睡眠の大切さを妻と長男に伝えました。「21時から2時が睡眠のゴールデンタイムで成長ホルモンが分泌されるので遅くとも22時に寝よう。」と言われたそうです。その後、元々24時前後に寝ていた長男とのバトルが勃発しました。

ちなみにネットでゴールデンタイムの説が本当かを調べてみました。眠りにトップレベルで詳しいであろう西川布団のサイトによると

美容業界を中心に「最も盛んに分泌されるのは午後10時から深夜2時」といった“ゴールデンタイム”が話題になったこともありますが、実はこれ、誤解なんだそう。「成長ホルモンは寝付いて1〜2時間後の間に分泌量がピークになるのですが、睡眠の研究を行う際、夜9時に就寝することが多いので、夜10時以降に成長ホルモンがたくさん分泌されるように見えます。実際には、何時に就寝しても一番最初のノンレム睡眠中に成長ホルモンの分泌量が高まります。」
出典:https://www.nishikawa1566.com/column/sleep/20211030105726/

とありました。

寝る時間の縛りはなさそうです。以前ブログにも触れた不登校の親の会で中年の男性が言っていた「寝る時間が遅くても、起きる時間が一定であれば問題ないのではないか。遅く寝て、遅く起きればいいんじゃないか」という言葉が思い出されます。であれば、24時に寝て10時に起きる(これもちょっと寝過ぎだが)で熟睡できていれば成長ホルモンもしっかり出て問題ないかもしれません。

「寝て起きて、食べて、寝る」という当たり前のことですが、息子を通していろんな角度から考えたり、興味を持つことができました。困らなければ当たり前だと思って、スルーしていたことでしょう。

今後も、親としても「当たり前」の枠に捉われず、情報を吸収して自由な選択をしていきたいと思います。逆に「誰が来ようとも寝たいから寝るなにが悪い」という息子の豪胆さから学ぶものがありそうです。

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