発達障害児の父として感じたこと 5 〜親としてアンテナを立てる、発信する意味〜

 今回は発達障害児の父という立場で、発達障害児の自立について、日常的に抱える課題や考えを書きます。

 最近、私が子供の自立を支援するうえで大切だと考えるのは、「親としてアンテナを立てること」です。具体的には、私自身が日々情報収集に努め、例えばチャットGPTなどの新しい技術の活用や息子の興味を引き出すためのノウハウを調べて、実践することです。親や次男が興味を持ってやり出すと、長男もつられて興味を持ちます。長男はスイッチが入ると特性でもある探求力を発揮し徹底的にやり抜きます。わたしたちが先に飽きていてもやり続けます。つまり、家族がいろんなことにチャレンジすると、回り回って長男の関心を広げることに寄与するとわかりました。

 ただ、そうした取り組みだけで課題が解決するわけではありません。発達障害児にとって、自立は本当のにハードルが高い壁です。特に時間管理が厳しいです。朝と夕方薬を飲むとか、フリースクールの時間に間に合うようにするとか、息子が自分で管理したことがありません。おそらく何時に行くという感覚がないです。そんな彼が高校や大学でやっていけるのか?不安がつきまといます。

 ただし息子が興味があることについては、息子は何月何日何時まで記憶します。偏りを許容しつつ、自主性を育てながら、最低レベルの管理術を獲得してくれるといいなと思います。

 親として範囲を設けずにいろんな情報を仕入れておく覚悟が必要だと感じております。そして仕入れた情報をもとに、親として子供に最適な方法を提供し、一緒に向き合っていこうと考えます。

 しかしながら、自前での情報収集や知識の共有には、限界があります。親だけの価値観で凝り固まらない、様々な視点から柔軟で新鮮な情報を得るには、人とのコミュニケーションが欠かせません。ネットから情報を得ることもありますが、情報がほとんどない発達障害の分野については、やはり直接会って話したり、zoomでマンツーマンで話すことで視野が広がることがあります。一例として、こちらが発信することで、フォローしてくれる人と話し、その活動がキッカケで、息子が興味を持つ高専を探し出すことができました。

 有益な情報提供者に助けてもらうためにも、親として発信し続ける事はとても大切と感じました。

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