This is startup - 「パーフェクトオールラウンダー」(「ワールドトリガー」)
要約(Chat GPT4)
はじめに
スタートアップの中に入って、一般的な知財業務だけでなく、様々な業務を経験した。
知財業務と同質の業務もあれば、異質な業務もたくさんあった。
異質な業務であればあるほど、怖さもあるし、緊張もする一方、レベルアップを体感しやすい。
知財業務を続けることが「専門領域の深掘り」であるならば、知財業務の外に身を置くことは「専門領域の横展開」と言える。
僕は、この専門領域の横展開のことを「越境」と呼んでいる。
しかし、単に越境するだけでは特筆するようなことは何も生まれない。
各領域で専門レベルの実績(深掘り)も必要だ。
つまり、横展開と深掘りを同時多発的にやっていく。
すると、経験値が二次元に広がっていく。
引き出しが増える。
世界が広がる。
当たり前が当たり前じゃなくなる。
僕が大好きなアニメ「ワールドトリガー」では、越境を繰り返して圧倒的な実績を残すキャラクタを「パーフェクトオールラウンダー」と呼んでいる。
長くなったが、今回のお題は、パーフェクトオールラウンダー。
前提知識(ワールドトリガーのジョブ)
ワールドトリガーには様々なキャラクタが登場するが、この記事のテーマである「パーフェクトオールラウンダー」は、特定のキャラクタではなく、キャラクタの役割(ジョブ)を指す言葉だ。
ワールドトリガーのジョブは、以下の4つに分類される。
アタッカー
接近攻撃を得意とする。
アタッカーは、自身のトリオン(キャラクタが持つエネルギー)を剣に変えて攻撃する。ガンナー
中距離攻撃を得意とする。
ガンナーは、自身のトリオンを銃と弾丸に変えて攻撃する。シューター
中距離攻撃を得意とする。
シュータは、自身のトリオンを弾丸に変えて攻撃する。
シュータは、ガンナーと違い、銃を使わず、且つ、弾丸に特殊効果を付与することができる。スナイパー
長距離攻撃を得意とする。
スナイパーは、自身のトリオンをライフルと弾丸に変えて攻撃する。
パーフェクトオールラウンダー
「オールラウンダー」とは、上記4つのジョブを満遍なくこなすキャラクタのことだ。
そして、「パーフェクトオールラウンダー」とは、上記4つのジョブの全てをハイレベルでこなすキャラクタを意味する。
「パーフェクトオールラウンダー」になるためには、各ジョブのランキングにおいて上位に入らなければならない。
そのためには、自分の得意なことを伸ばすだけでなく、苦手なものにも迷わず挑戦し、全てのジョブに求められるスキルをコンプリートする覚悟が求められる。
作中でも当然に「オールラウンダー」と称されるキャラクタはレアであり、その中でも「パーフェクトオールラウンダー」はごくわずかである。
スタートアップで知財家がパーフェクトオールラウンダーを目指す理由
以前、弊ブログで次のようなことを書いた。
その詳細は、こちらの記事を参照いただくとして、一言で言えば、スタートアップで知財家がハマるポジションは、ジェネラリストである。
そして、ジェネラリストの頂点を指す言葉が「パーフェクトオールラウンダー」。
知財家の能力が発動する領域は、一般的な知的財産領域に限定されるものではない。
知財家は、INPUT(例えば、発明提案書の記載)を概念的に脳内で拡大しながら、拡大後の概念を言語化することができる。
知財家が自らの専門性というINPUTを概念的に拡大することは、知財家の本質に即している。
スタートアップには人が不足している。
そんな環境下に知財家がいれば、周囲は「知的財産の専門家」として見るし、アンタッチャブルな専門職として見てしまうだろう。
つまり、周囲から「ジェネラリストであれ」という期待を受けることはない。
だからこそ、知財家自身に越境マインドがない限り、「知財はいつまでたっても知財のまま」に留まってしまう。
知財の可能性を拡げるには、知財の外の人に知財を知ってもらうよりも、知財家が外に出る方がはるかに簡単だ。
その先にある旗印が「パーフェクトオールラウンダー」である。
むすび
特許の専門家としてジョインしたスタートアップで、特許以外の仕事の比率が日増しに高まっていく。
スタートアップが成長すればするほど、やるべきことが増える。
日増しに増える「やるべきこと」の全てに、特許業務で培った経験が通用すると思っている。
パーフェクトオールラウンダーを目指して、日々の局面に合わせてプレイスタイルを選択する方が、僕には合っている。
「スペシャリストでありたい」という葛藤と向き合いながら。
This is startup.
参照
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