【VAPE:リキッド】香りは記憶
Wellcom VAPEの世界へようこそ。今回もよろしくお願い致します。☺️
微かに覚えのある香り……
記憶に残るのは視覚・聴覚・味覚など様々ありますが、嗅覚も記憶となります。☝️
「ああ、懐かしい香り……なんだっけ?」となったりしませんか?☺️良い記憶ばかりではありませんね。嫌な思い出だったり苦い過去であったりといろんな記憶を呼び起こしてくれます。
昔短編の小説を書いたことがありますが、嗅覚の物語でした。
小悪魔の密談:
魔界から追放された小悪魔は、人の魂を100個集めなくてはなりませんでした。しかし、優しく気の弱い小悪魔は人を殺めることができず、私の家の窓辺で雨宿りしながら大好きな天使を思い出してメソメソ泣いていたのです。
大好きな天使と会って、一緒に歌を歌いたくて……。
天使はしゃがれた声で音痴に歌う小悪魔の歌をいつも上手と褒めてくれました。光と闇の世界での交わりは禁止されており、天使は神に連れ去られ小悪魔は罰として魔界を追放されます。
しゃがれた声で泣く小悪魔を見て哀れに思ったお月様が悪魔と交渉します。どうか彼を許してやってほしい。そしてせめて天使と歌を歌わせてやって欲しいと。
悪魔は小悪魔に命じます。冥界へ送る人間の魂100個を集めてくれば許すと。
騒音に等しいしゃがれ声で泣く小悪魔の話を聞き、ふと思いついたのが「人間が生み出す物語は魂から生まれるのだから100個物語を一緒に探そう。そうすればまた天使と一緒に歌を歌えるよ。」と。
それ以来、うちの部屋に住み着いた小悪魔は今まで出会った物語を話始めます。時折り歌うしゃがれ声の変な歌と一緒に。(笑)
この物語は楽しい話だけでなく、ちょっと大人な苦い話もあったのですが、その中の一つに香りの話を書いた事があります。
私はこの香りが大嫌い
主人公の女性はタバコの匂いが大嫌いでした。
交差点ですれ違う時、喫煙所の前を通る時など。特にガラムというタバコの香りが大嫌いでした。
彼氏が部屋でガラムを吸うと、カーテンや洗濯物など全てに匂いがついてしまうため、いつも彼氏に文句を言っていました。彼氏はいつも「ごめんごめん」と笑顔で謝ります。
ある日、いつものようにタバコに火を付けようとした姿を見て「ねぇ、また吸うの?」と嫌味混じりに言うと、彼氏は子供のようないつもの笑顔で「ごめん、ちょうどタバコ買うから外で吸ってくるね。」と言って誤魔化すように出ていきます。
そして彼氏は帰ってきませんでした。
警察から電話がかかってきた時のことはよく覚えておらず、吸いかけのタバコと数枚の小銭が道路に散らばっていたそうです。
数年経った今でも彼女はタバコの匂いが嫌いです。とくにガラムの匂いは大嫌いです。なぜなら忘れる事のできない彼氏を思い出してしまうからだそうです。
この話をした時の小悪魔はいっそうしゃがれた声で大泣きしていました。
この物語は
当時私はガラムというインド産のタバコを吸っていました。葉っぱが硬く、火をつけるとパチパチと火の粉が飛ぶような音がしていました。フィルター部分に甘味があり独特なクローブの香りがして、慣れていないと線香のような嫌な匂いという人もいました。今はもう紙巻きタバコはやめているので、ガラムは吸いませんが、ふとクローブの香りを嗅ぐと当時遊んでいた仲間や場所、出来事などを思い出します。☺️当時、そんなガラムを吸いながら書いた物語でした。
今はVAPEを楽しんでいますが、どうやらガラムのリキッドが各社販売しているようです。
当時、ガラムを吸うと嫌がられました。😅私は自分が好きであればいいのでは?と考えていましたね。今は嗜む程度にガラムがあればいいなと思って美味いリキッドを探しています。
香りは記憶
そうなんです。☺️香りはいろんな場所や時間、できごとに関わっています。食べ物や飲み物だけでなく、土地の匂いや物や人も。☺️生まれて初めて大連に行った時、生まれて初めてミュンヘンへ行った時、その時の香りをよく覚えています。みなさんはどんな香りにどんな記憶がありますか?
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