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【映画】麺を啜れないアゴ男

 「幸せのレシピ」を観ると切なく優しい気持ちになってお腹が空きます。(笑)

 たまに仕事ができる人で周りと仲良くできない人っていますね。自信とプライドでしょうかね?でも関わると良い人だったりします。ケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)もそんなプロの料理人です。そんなケイトの姉が事故にあい姉の娘を引き取る事にします。しかし、なかなか打ち解ける事ができない二人。ギクシャクした生活の中にニック(アーロン・エッカート)という見知らぬ男が自分の聖地を荒らし始める。何もかも上手くいかないケイトと心を閉ざす姉の娘がニックとの関わりで変化していく切なくも優しい気持ちになり、お腹が空く映画です。(笑)

 2007年に作られた映画「幸福のレシピ(原題 : No Reservations)」は有名で好きという方も多くいるのではないでしょうかね?
 ストーリーは観てもらってという事で、私はこの映画のワンシーンであるニックが母を失ったショックで心を閉ざす姉娘ゾーイにパスタを食べさせるシーンがとても好きです。まず、スパゲティを啜れないアゴ男(笑)

外人の「美味い。」って仕草はほんと美味そうに見えます。トマトソースのパスタに生のバジルを散らし、食べたら美味いですよ。観てたらお腹空きますが、それはゾーイも一緒です。

 食べなければ体に悪い、元気にならないって基本的には皆分かる事なんだと思います。きっとゾーイも分かってはいます。しかし、空腹すら忘れてしまいほどの悲しみは頭で解決できることでは無いですよね。でも隣で美味しそうにパスタ食べられたら、寂しいけど悲しいけどお腹が鳴るかもしれません。
 力や理論では人を動かす事が出来ないかもしれない。まず自分がやって、相手が興味を持ったら分けてあげるっていう気持ちを学べる瞬間です。(笑)

 人はつい自分の事を押し付け、力でねじ伏せたくなる瞬間があります。誰でも自分は正しいと思いたいし、周りが自分を特別に見て扱うのは気持ちが良いし、実力があればなおでしょう。自分を嫌うならあなたは必要なく、私と上手くやれないなら居なくていい。そんな人いますよね?

 ご飯は人を幸せにする時があります。君が作るご飯が大好きだよって言えていますか?君と一緒にご飯が食べたいって言えていますか?まだなら一緒に「幸せのレシピ」を観てください。たくさんのお菓子とパスタを用意してくださいね。(笑)

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