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本屋、はじめました。

本屋を開く。

2022年、今年の年末までの目標。

学生時代に読書家だったわけでもなく、書店でアルバイトしたことがあるわけでもない自分が、本屋を出す。

情報を集めれば集めるほど、厳しい現実が待っていることがわかってきた。

新刊図書の販売冊数は、右肩下がり。
利益率も小売の商材の中でも利益率が低い。
元書店員でもない僕が出版社や取次が取引してもらえるのか??
出店したところで、ペイできるのか??

などなど、考え始めたらキリがない。
ただ、いつまで考えても、わからないものはわからない。

不安はたくさんあるけど、なんかできる気がする。
そう思ったので、2022年、どこまで行けるかやってみることにした。

うまくいくと思っているし、万が一にうまく行かなかったとしても
(もちろんうまくいかせるつもりだけど。)
貴重な財産になると思い、noteに進捗を認める(したためる)ことにした。
1年後の自分がどんなことが書いてあるのか、僕自身も楽しみだ。

本屋をやれたらいいな。

そう思い始めたのは、ここ4年前、2018年の話。
当時、僕がハマっていた趣味が読書会だった。

当時、とある創業社長が経営している会社から業務委託のオファーがあり、経理人事的な業務と、その会社が運営している飲食店や小売店の業務改善に取り組んでいた。

前職の食品メーカー時代は、毎年新人が入ってきていて、定期的な刺激を受けられていたが、個人事業主に変わると状況は一変。

自分からアクションを起こさない限り、新しく知り合うことは皆無。
時代や需要の変化を感じとるために、できるだけ20代前半と繋がっていきたいと思っていた僕にとって、読書会は貴重な機会だった。

自分が読んでよかった本を持ち寄り、概要や感想を参加者に分かち合う。
他の参加者が読んでよかった本の概要や感想を聞く。

世代を超えた交流と適度な刺激がある読書会がとても居心地がよかった。
その空間にハマった僕は、さまざまな読書会に通い、自分でも読書会を企画し始めていた時期だった。

※ABC読書会は現在休止中、22年春に復活予定。

とある読書会での大きな出会い。

たぶん2018年か2019年。いつだったかははっきりとは覚えていない。
上野の裏路地にあるROUTE BOOKSさんでの読書会。

「お店にある本を1冊購入して、参加者にプレゼンしてください。」

読んだことがない本について語るのはなかなかハードルが高い。
ROUTE BOOKSさんの本棚をあちこち歩き回り、どれにしようかしっくり来ない中で、ある本との出会いがあった。

それが自分が本屋を始めようと思ったきっかけになった本だった。

『本屋、はじめました。新刊書店Title開業の記録』

リブロ池袋本店閉店時のマネージャー、辻山良雄氏の著書。

「本屋やれたら面白いんじゃないか。」
漠然と夢想していた僕に現実をしっかり見せてくれたのがこの本だった。

本屋やるのって楽しそう!!と思ったわけではない。
事実、本の中にはそんなことは書いてはいない。

自分は、この本が「本屋ってすごくいいから、みんなもやってみなよ!」って書いていると思われるのが一番嫌なんですよ(笑)。
「自分はこうした」は言えるけれども、人が育ってくる方法はそれぞれ違う。その場所に立たされてみて、初めてそれまでの自分の蓄積が出るわけです。その蓄積もないのに始めてもしょうがないんじゃないの、と思います。

『本屋、はじめました。新刊書店Title開業の記録』東西本屋天守対談での辻山氏のコメント

「信じていれば夢は叶うなんて、口が裂けても言えない。」
というMr.Children「prelude」の歌詞に激しく共感する僕としては、この本の中に書いてあるリアル感がとてもよかった。

最もインパクトを受けたのが巻末にある事業計画書だ。
本屋のコンセプト、店舗図面、発注イメージ、モデル損益(P/L)、初期投資、2016年の営業成績表。
ここまでオープンに書いていいのか?というくらい。

その数字の明確さが「真似られるかもしれない」と感じられた。

もちろん、簡単にできるわけではない。
相当な準備必要だ。
だからと言って「Title」さんにすぐに教えを請うのも違う。

本に書いてあることをやること。
そこから「時間を蓄積」していくことに決めた。

これからの更新をお楽しみに。

追伸

読書会に参加するようになったことにもきっかけの本がある。

経営コンサルタントでもあり、日本のトップマーケターでもある神田昌典氏のこの著書。

この本の影響で読書会に参加するようになり、
そこで出会った本で本屋を開こうとしている。

この本が書かれたのが2012年。
その10年後の今年に本当に本屋を出すことになったとしたら。

そう妄想しながら、これから頑張ります。

山下

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