ミスチルが教えてくれたことvol1-②
コロナ陽性になった杉浦太陽さんのSNS投稿が炎上した記事とそれにコメントした山口真一氏の考えについて感じた話の続き。
前回のまとめ:なぜ炎上させるようなことを書くのか?
正義感から相手を攻撃すると、快楽物質「ドーパミン」が発生する
炎上させる人は、これで漠然とした不安を解消できる。
極端にいうとストレス発散できるとも言える。炎上させられた方がたまったもんじゃないが、自分の考えを発信するのは自由だから制限もできない。
ネット炎上1件あたりに書き込みをしている人はネットユーザ全体の0.0015%しかいないという研究もある。
SNSの投稿や誹謗中傷に全部まともに受けないことも大切だ。
【杉浦太陽さんの記事】
今回は、社会が不安定になると誹謗中傷が増えるのか?
その原因についてぼくなりの意見を書きます。
・コロナ禍の社会において誹謗中傷が増える原因
社会的に不安定になるとなぜ誹謗中傷が増えるのか?
なぜ、自分の正義感から攻撃して、快楽を得るのか?
なぜ、人を攻撃するのか?
コロナ禍における社会的不安定で誹謗中傷が増える原因の一つは、「個人的な経済的打撃」と「後悔」だと考えている。
それをふと思いついたのがこの本だ。
この本の内容の一部を端的にいうと
「本当はこうした方がよかったのに」と思いながらも、何かしらの理由で「やらない」という選択を自分がした時、それを素直に認めることができずに正当化すると、人は、自分のことをより重要視し、周りの人や環境を軽視するなど、世の中をゆがんで見始めるというもの。
その状態を「箱に入る」と表現している。
1:自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動を「自分への裏切り」と呼ぶ。
2:いったん自分の感情に背くと、周りの世界を、自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる。
3:周りの世界を、自分への裏切りを正当化する視点から見るようになると現実を見る目がゆがめられる。
4:したがって、人は自分の感情に背いたときに箱に入る。
●自分の感情に気づくために必要なこと
この感情のコントロールは、簡単に整理できるものではない。
本著に出てくるゼンベルヴァイス医師のように「箱に入る」のが当たり前な状態になっているとなかなか気づかないことも多い。
自問自答して解決できる人はまだ良い。
解決できる場合は少なく、多くの場合視野が狭くなり、解決策ができないとフラストレーションがたまり、自問自答を繰り返し、答えも出ない。
甲「理論武装で攻め勝ったと思うな バカタレ!」
乙「分かってる 仕方ないだろう他に打つ手立て無くて」
甲「威勢がいいわりにちっとも前に進めてないぜっ」
乙「黙ってろ!この荷物の重さ 知らないくせして」 向こう側にいる内面とドッヂボール
威嚇して 逃げ回り 受け止めて 弾き返す ※Mr.Children「ランニングハイ」より引用
こんな風に自分を威嚇したり、逃げ回ったり、弾いたりする。
特にお金に関しての感情は、他の感情よりと強烈でコントロールし難い。
そのフラストレーションに堪えきれず、正当化したくなる。
でもやり場がない。それを社会問題にすり替えて「仕方なかったんだ。」と自分に言い聞かせているのではないかと考えている。
「自己欺瞞」「箱に入る」とは?
「コロナ禍なんてだれも予想できなかったし、自分のせいじゃない!」
→たしかにその通り。
「コロナ禍の影響で受けた経済的打撃は自分のせいじゃない」
一部は正しい、でも本当にそれだけが要因だったのだろうか?
コロナ禍の状況下でも解雇されない人も減給されない人もいる。
業績を伸ばしている法人、転職に成功し、収入をあげている個人もいる。
本当は◯◯しておけばよかった
本当はわかっていたのではないだろうか?
「うちの業界は市場が縮小傾向にあるよな」
「最近、会社の業績あまりよくなかったから業務整理してたな」
「仕事忙しくて勉強できなかった。今回の試験は諦めて来年リベンジ!」
「今すぐ困ってるわけじゃないし、すぐに悪くなることなんてないだろう」
と、どこかで自分のやるべきことを先延ばしにしていたことないだろうか。
それがコロナ禍で急変、その煽りをくらってしまった。
「あの時思いきって業界を変えていたら?転職してたら?」
「もっと早く異動を希望してたら?」「試験勉強本気でやってたら?」
こんなことにはなってなかったかもしれない!
それを本当はわかっている。でも認めたくない。
「箱に入る」→正当化したいけど身近な人には言いづらい→ SNSへ。
そういうことが起きているんじゃないかと思う。
時代とか 社会とか
無理にでも敵に仕立てないと
味方を探せない 愉快に暮らせないよ ※Mr.Children「ランニングハイ」より引用
ただ、原因はもう一つあると考えている。
つづく。
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