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プロカメラマンとして重要なたった一つの事

いわゆるプロカメラマンとして生計を立てて10年くらい経ったが、今をもってカメラマンとして重要な事がどういった事なのか改めて理解できるようになった。
この重要な事は20年以上も前にまだ音楽関係の仕事をしていた時に時折ツアーで仕事をしていた茨城のライブハウスのオーナーが教えてくれた。

ミュージシャンにとって重要な事とは

そのライブハウスのオーナーは自身もプレーヤーとしてバンドを組みツアーを回っていて、どのツアーにも必ず同じドラマーを連れていた。
他の楽器のメンバーは都度変わるがドラムだけは変わらない。
いつも指定で呼んでいるだけあって技術は高く会場を踊らせるドラミングをしているが、それが彼の一番の魅力だとは語らなかった。
毎度ライブMCでも言う彼の魅力、良さは
「呼んだら必ず来る」
だった。

当時の自分は会場後方で聞きながら
「そんな事当たり前だろう」
と感じていた。
プロの現場、ライブが好きでツアーを回っているから呼んだら来るのは当たり前
呼んで来ないミュージシャンがはたしているのかそのMCには懐疑的だったのを覚えている。

カメラマンにとって重要な事とは

そんな事を聞いてから幾年か経ち、今カメラマンをマネジメントする側になって気づいた事がある。

「呼んで必ず現場に来るカメラマンは偉い」

もちろん相手も仕事なので呼べば来る人ばかりだが、中にはNGが多かったり現場によって渋ったりする人もいる。
そんな中どんな撮影現場にもNGを出さずに来るカメラマンはとても重要で助かるのだ。
そんなカメラマンは撮影件数も増え技術力も高い。
つまり、カメラマンにとって一番重要な事は技術や機材ではなく
「現場に必ず来る。現場に穴を空けない。」
そんな人だ。
つまりプロカメラマンとして一番重要な事は

「必ず現場に来ること」

この一言に尽きる。

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