ドイツ ハイデルベルグ社製「プラテン」で味わいのある箔押し
ようこそ、プラテン!
ヨーロッパ初の活字印刷が行われた国、ドイツのハイデルベルグ社製「プラテン」
だいし屋では、この貴重な機械を引き継ぐことになりました。
60年間修理いらずの機械
60年以上の長い年月、下町の職人達に大切に使われてきたこの機械。
プラテンが特別な理由は、今では再現不可能な重厚な機械だからこそ叶うムラや剝がれのない美しい仕上がり。
均一にかけられる圧力による、くっきり深い凹凸感。細部まで美しく、抜群の安定性があります。
大事に使えば完璧な仕事をする、箔押し職人の頼りになる相棒なのです。
ビスひとつさえ鋼という貴重な機械
質実剛健、ビスひとつさえ鋼でできているので、一般的な工具を使うと工具のほうが壊れてしまうそう(!)日本にも優れた機械は多々ありますが、ドイツ鉄の丈夫さには敵わないのだとか。
ちなみにドイツのライプツィヒにある印刷博物館では、展示中のプレス機がどれも現役で利用されているとのこと。すごくいい!!
60年どころか、100年先まで使えるほど丈夫な作り。
博物館レベルの機械が現役で働いているなんて奇蹟ですよね。
特に機械好きではない私でも、この独特の存在感とまるで人間のような動き、列車のような音には心を動かされます。
修理できる職人は国内にわずか数人
元来丈夫な作りであることから、この機械が修理されるのはこの60年で初めてのこと。修理できる職人さんも、国内では数人しかいないのだそう。
様々な部品を自らの手で作りながら修理を行います。
ちなみに動画の職人さんは全てをバラバラにしても一から組立てられるという、様々なプラテンを知り尽くしたエキスパートなんです!
日本の職人がこの機械をどれだけ知り尽くし、大切に扱い、
いまでも現役で働いていることをハイデルベルグ社の方にお伝えしたい気持ちになります。
特別な機械から生まれる特別な一枚
プラテンで完成する箔押しには、実直な職人気質とどこか温もりが感じられます。だいし屋では、箔押し台紙の一部商品よりこちらのプラテンを使っていきます!
味わいのある箔押しの美しさを、ぜひ体感していただければと思います。
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