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アチィ打ち手が集う雀荘『ジャンナック』レビュー【神奈川県日吉】

神奈川県は日吉駅から徒歩2~3分にある雀荘『ジャンナック

https://twitter.com/jongnack2016

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日吉と言えば駅のすぐに慶応義塾大学があり、学生たちが賑やかに町を歩いている姿がまぶしい。

日吉駅は横浜から15分ほど、都内からも3~40分で行けるので意外とアクセスもいいのがうれしいところ。日吉駅周辺はチェーン店含む飲食店や居酒屋も多くとても住みやすい街だろう。学生にはたまらない場所だ。


さて、なぜ今回日吉の『ジャンナック』を取り上げたのかというと、一つはメンバーにTwitterとリアルで面識があるアチィ打ち手(天鳳十段ホルダーや最高位戦プロが在籍)がいること、もう一つは不思議と居心地がいい雀荘だからである。

結構歴史の長い雀荘なのでお世辞にもキレイとは言えない。お店に入るにも急な階段を上らないといけないので結構しんどい。なんならちょっとした(というかかなりの)場末っぽさがある。


それでも・・・俺もいろんな雀荘に通ったけど『ジャンナック』はとても居心地がいいのだ。都内にはたくさんの雀荘があるのについ足を運んでしまう魅力がある。


まるで大学の部室で先輩や後輩、友人たちと授業をさぼりながらしょーもないことをだべりつつ、だらだら麻雀を打っている、あの感覚と似ている。


そんなノスタルジックな空気がたまらない雀荘『ジャンナック』のレビュー・・・のようななにかです。

ジャンナックについて

日吉駅を降りて徒歩二分程、急な階段を登った先にある。

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「はぃ!いらっしゃいませ〜」という丁寧でも雑でもない乾いた声でメンバーが挨拶する。イイ感じだ。

待ち席である古びたソファーが2つ、机には待ち席で暇をつぶしていただろう戦術本や灰皿などが散らかっている。本棚にはほかの雀荘同様麻雀マンガを中心においているのだが、結構な数の麻雀戦術本も取り揃えている。

本棚の3分の1が麻雀戦術本っていう雀荘もなかなか珍しいのでは?


店の中は巷の新しいチェーン店と比べるとキレイとは言えない。営業年数が長いのか、少し古びた印象を受ける。

フロアには10卓ほどアルティマが、どれもそこそこ年期が入った代物だ。麻雀牌もイイ感じに色が薄れている。長年使いこまれてきた証だ。


周りを見渡すと開店してすぐなのにセットで仕上がっているお客(おそらく大学生)の声が響いている。

慶応義塾大学が近くにあるからかフリーやセットは学生がほとんどだ。奥のほうにはじいさんばあさんたちがセットをしている。メンバー曰くいつもごひいきにしている集まりだそうな。



少し前はハーフの東南戦、赤3と金が一枚追加されたオーソドックスなルールで営業をしていた。現在はお試しで”黒川レート”で営業をしている。状況に合わせていろいろと施行錯誤をしているようだ。

黒川レート:マーチャオAルールをテンパイ連荘にしたルールです。


学生が多い雀荘、と言えばチェーン店某動物園やウェルなんとかのイキリ大学生や化物が集まる某雀荘を思い浮かべるが(かくいう俺もそうだった)、みんなきちんと楽しく打っている。


ちなみに初回特典として次回ゲーム代が2回分無料になるチケットがもらえる。

また学生はゲーム代が安くなるサービスもあるため近くに住んでいる大学生の人にはオススメだ。

『ジャンナック』の”アチィ”メンバーたち

私がジャンナックをひいきしている理由はメンバーがみな熱い打ち手だからだ。

ジャンナックでは店長の渕上プロ(最高位戦所属)を筆頭に若手の麻雀プロがメンバーとして働いている。

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特にメンバーの市原プロ(最高位戦所属)はリーチを受けて安牌の暗刻を落とすほど守備が堅い女性でも目を合わせた瞬間ノータイムで恋に落ちてしまうほどのイケイケのメンである。ずるい。

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そんな顔面倍満の市原プロには申し訳ないが、私の推しメン(推のメンバー)、天鳳民ならご存じの「ぽんでらいおん」(最高R2283、安定段位8.99段)である。

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20代前半の若いアマチュアながら天鳳十段を保持しており、その実力は折り紙つきだ。

以前はMリーガーの麻雀について百獣の王よろしく直接かみついたことがあり、とても野性味あふれる、ガッツに満ちた打ち手である。


おそらく麻雀にかける情熱なら他の麻雀プロには負けないくらいの熱量を秘めている。

熱すぎる麻雀熱は本来出席必須の大学の勉強会を蹴って雀荘に足を運び、本来大学は4年生で卒業するところを倍プッシュにして8年かけて卒業しようとしているくらいだ。大丈夫、パイレーツ所属の某プロも大学を倍プッシュしたし。

実際同卓しているとその雀力をひしひしと感じられる。フリーとは言えしっかり考えて麻雀を打っている印象だ。いやぁ強いよほんと。

Twitterではひねくれた陰湿天鳳民っぽさを醸し出しているがメンバーとしてはいきいきとした姿でしっかり働いている。さらっとした好青年だ。


この前もドリンクをオーダーした時に「daisenさんマジで飲むの速すぎでしょ?うちで一番ドリンクオーダーしてますよ?」と冗談交じりに会話をしてくれた。

またメンバーの皆さんにと何回かミスドのポン・デ・リングを差し入れするのだが、この前「またポン・デ・リングですか?」と言いながら差し入れを手にとっていた。

若いながらもユーモアのセンスを持ち合わせている、素晴らしいメンバーだ。


ここで紹介したメンバー以外にも若き麻雀打ちがメンバーとして一生懸命働いている。みんな気さくでカラッとした若者たちだ。

そして若きメンバーという身でありながら本気で客と向き合って麻雀を打つ姿勢たまらないのである。

強い麻雀打ちと闘牌したいという人は是非ジャンナックへ足を運んでみてほしい。腕に自身のある若き獅子たちが首を長くしてあなたとの同卓を待っているぞ。

『ジャンナック』の居心地の良さ

冒頭に書いたように『ジャンナック』で遊んでいると本当に居心地がいい。口で説明すると難しいのだが、とにかく楽しく遊べるのである。

なんでこんなに居心地がいいんだろう、と少し考えてみた。


おそらくだが・・・ジャンナックに漂うイイ感じの”ゆるさ”だろうか。

場末特有の?ゆるーい空気感。いや、麻雀牌とマンガが散らかった大学の部室、といったほうがしっくりくる。実際学生も多いのでなおさらだ。

マナーにうるさい雀荘なら注意されそうな強打や卓上の会話もここなら少しは許される(はず。やりすぎはだめだよ!)。そんな感じが漂っている。

メンバーと気の知れた客が来たらまるでセットのように卓が騒がしくなり、熱気で満たされる。

常連の大学生が来るとメンバー同士、まるでセットを打っているかのように卓が盛り上がる。冗談を言い合ったり時には煽ったりする姿を見るととても楽しそうだ。






マナーと言えば・・・

突然ですが、わたくしは関西で主流の三人麻雀をたしなんでおり、関西では倍満のことを「トッパン」と言う。

この前遊んだ時に親の跳満に裏が乗って倍満になった時にうれしくって思わずいつものように「トッパァン!!」とツモ牌をイイ感じに叩いて気持ちよく発声。

同卓していたぽんでぃと常連の学生は「(困ったネ、のサイン)」を出していた。

その後ぽんでぃから「次トッパァン!!したら出禁ですからね」と釘を刺されてしまった。


別の日、トッパァン!!は言わないようにしようと思った一半荘目、バケモンみたいなメンチンが手に入り、メンバーが放銃。

思わずだったので一瞬跳満と見間違えたがぽんでぃがやさしく「これ倍満ですね」と指摘。

高い手をあがれて麻雀を覚えた大学生ばりに「じゃ!トッパァ・・・あ~倍満です!」と叫んでしまった。いつもはやさしいぽんでぃの目が一瞬こわばる。


さらに次の局、跳満が見える手を高まリーチ。もしものチョンボが無いよう10秒ほど時間をもらい、高らかにリーチ宣言。数巡後見事にツモりあげる。

裏が2つ乗れば倍満の手、裏を見るとヘッドが裏で見事倍版に!!

これには思わず「ハィイ!!トッパァン!トッパンツ…」と分かりやすい点数申告をしようと思った矢先、

メンバー「あ、これ・・・ノーテンリーチですね。ソーズのメンツできてないですよ」


345sでメンツができていたと思っていたが、よく見たら335sで全然メンツができていなかったのである。眼科いったほうがいいね。

チョンボの迷惑料(3000オール)をしっかり払い、申し訳無さそうな顔をしつつゲームをやり直した。

ちなみにその後卓上に得も言われぬ空気感が漂っていたので、これはなんとかしないとな…と思った私は、




daisen「まぁチョンボしたとはいえまだラスが確定したわけではないですからね!頑張りますよ!

と卓上(と自分)を景気づけた。









その半荘はラスだった。


私のどうでもいいエピソードは置いといて・・・


ジャンナックは学生もそうだが遊びに来る大人の人たちもまぁいい人ばっかりだ。

学生のノリをしっかり分かっており、時には会話に参加したりなどまさに大人な対応を取っている。たぶん常連の人たちもこのジャンナックの空気がすきなのだろう。



あるときは徹夜明けの常連の学生たちが暇を持て余した結果、使ってない雀卓を借りて突然ポーカーをし始めた。フリーが立っているのにである。

その光景をちらっとみたあまり顔なじみでない客が不思議そうに見ていたので、ぽんでらいおん選手がすかさずフォローを入れる。







ぽんでぃ「まぁうちはこういう雀荘なんで








アチィ雀荘だよ。ほんと。



説明を受けた客も「まぁそういうもんか」みたいな顔をしてジャンナックの空気をすんなりと受け入れていた。ほんといいおっちゃんだよ。



メンバーと客、お互いが自然に協力し合い、こうした空気感を作っていると思うと納得だ。

メンバーのぽんでらいおん選手も「ジャンナックのメンバーは楽しい」と語っているのが証拠だ。俺も大学時代メンバーとして働くなら絶対ジャンナックを選ぶだろう。


多少人を選ぶかもしれないが、俺はこうしたゆるーい雰囲気が大好きだ。


まるで大学生だったあの日、授業をさぼって後輩や先輩たちとだらだらと麻雀を打ち続けた日々、あの場面を思い出させる。これこそノスタルジア。


そんなエモい雀荘がジャンナックである。

雀荘ジャンナックまとめ

ジャンナックは学生のための雀荘。それに尽きる。もちろんお年寄りも通える、地域密着型雀荘だ。(階段は急だけど)

もし俺が慶応の学生だったら授業に出ている時間以上にジャンナックに通っていただろう。麻雀部の部室と言っても過言では無い。


普段はハーフで営業していたが、コロナの影響を受けてルールを変える等柔軟な対応をしたり、最近では最高位戦ルールの私設リーグを始める等チャレンジを進めている。

あ、そういえば7月から土曜毎週は最高位戦ルールの私設リーグが始まるんですって!

麻雀つよつよプロやかわいい女の子も参加するのでフリー初心者の人も腕に覚えもある人もMリーガーの打牌にいちいちねちっこい批判をする陰湿天鳳民もぜひご参加ください(ダイレクトマーケティング)




総評すると『ジャンナック』はフリー雀荘初心者にはオススメだ。メンバーも若く、麻雀プロも多数いるのでフリー雀荘、麻雀に慣れていなくても問題ない。

初心者といえばジャンナックでは麻雀初心者の方向けに麻雀教室を開催している。You TubeやMリーグで麻雀に興味を持った人はぜひ。


もちろん腕に覚えのある上級者にもおすすめだ。とくに天鳳十段(投稿日時点)のぽんでらいおん選手と打ちたいという打ち手はぜひおすすめしたい。

メンバーや遊びに来る客はみんな気さくな人たちばかりなので楽しく麻雀が打てるだろう。(トッパァン!!とか叫ぶバケモンもたまにいるけど)


都心からも近いのでぜひどうぞ。ほんとに良いお店です。

ジャンナック公式Twitter↓

https://twitter.com/jongnack2016






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