「ギャップの原因分析」のポイント
こんにちは!
DAISEIです!!
以前、「コーチングプロセス」の記事で
目標に対する現状を把握することによって
目標と現状、双方の間に存在するギャップに気づくことができる。
このような話をしました。
今回はその点をより深める、
「ギャップの原因分析」
についてお話していきます❗️
「他責」という落とし穴
コーチングのプロセスによって、
クライアントの目標と現状が明確になったら
次はギャップの原因を分析するプロセスに入る。
しかし、
ここにコーチングの最大の落とし穴が。。
それは、クライアントが
「他責」の状態に陥ってしまうこと
「他責」とは
責任の所在を自分ではなく、
他人や環境に求めてしまう状態のこと。
クライアントが他責の状態で発言を繰り返している限り、
コーチはコーチング・プロセスを
「⑤行動計画の作成」まで進めてはいけない。
なぜなら、
責任の所在が
他人や環境にあるとクライアントが考えている限り、
行動を起こさないといけないのは
クライアント以外の誰か。
非の無いクライアントは
行動を起こす必要性がまったく無い。
つまり、
「他責」にしたまま
「⑤行動計画」まで進んだところで
他責の状態のクライアントからはいつまで経っても
行動計画を引き出すことはできない。
「他責」の人の発言例
・部下が動いてくれないから
・やり方を知らないから
・教わっていないから
・こういうやり方でやれと言われた
・そういうルールだから
全ての責任を自分に引き寄せて考える「自責」
一方で、
現在抱えている問題の責任の所在は
他人や環境にあるのではなく、
全て自分にあると考えている状態を
「自責」と表現する。
クライアントが
目の前の課題を自責で捉えることができれば
課題を乗り越えるための「行動計画」は
全て”自分で”つくり出していくことが可能になる。
描いた行動計画を実行に移せば、
自分自身の力で
目標と現状の間にあるギャップを埋めることができ、
成果が手に入ります。
自責と他責についてコーチが扱うとき
間違えてはいけないポイントは、
「クライアントの抱える課題の責任
その所在が実際誰にあるのかは、
取り立てて重要では無い」と言う点
実際に99%相手の責任であったとしても、
その課題に自分自身が働きかけると決めたなら
「100%自分の責任だとしたら何が原因だろうか?」
このように
あえて自責の状態になることを選び取ることが重要なのです。
クライアントに「自責」の状態を選ばせる方法
自責の状態を選ぶクライアントは
当然、成果を手に入れるチャンスも拡大し、
自己成長の機会も手にする。
コーチはギャップの原因分析のプロセスで
クライアントが「自責」と「他責」
どちらにいるのか
常に観察し、
他責なら自責の状態を選べるように促す。
クライアントに自責の状態を選ばせるために
コーチがとる戦略
それは
・フィードバック
・質問
・その前提となる共感
この3つ。
「自責」へ導く質問例
・今の発言は他責に感じるが、どう思いますか?
・あなたが私に1番伝えたいことは何?
・もし仮に、原因があなたにあるとしたら?
・今の状況で、あなたにできることがあるなら何?
上記に挙げたフィードバックや質問を
闇雲にクライアントに投げかければ、
相手が自責の状態へ動くわけでは無い。
クライアントも頭では自責で考えるべきだと分かっていても
時には共感をして欲しいと感じていることもある。
コーチは一方的にならず、
クライアントが
「自分はコーチに理解されている」と
感じられるまで徹底的に話を聞くこと。
寺跡を選んでもらうのはその後でも遅くはない。
”急がば回れ”を実践。
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