想像と現実?!自信を持って、チャンピオンチームをぶち壊せ!!見せつけられる現実と課題!
こんにちは!!ダイスです!!
この記事に興味を持って頂きありがとうございます。
難しい時期ではありますが、皆様と一緒にこの時期を乗り越え、より良い世界を切り拓いていければと思っています!!読んでいる方々と読んでいる方の周りの方々が元気で、そして、幸せにお過ごししていること心より祈っております。
さあ、挨拶はこの辺にして・・・
本日は、とうとう2021年トップリーグチャンピオンチーム、パナソニックとの対戦ですね!!笑
さて、僕はどのような気持ちで、彼らに挑んだのでしょうか?
前回の記事を読んでからこの記事を読むことで、より様々なことを感じれるのかなと思っております。結果がわかっているからこその面白さを楽しんでください!!
この振り返りシリーズの目的・・・より多くの方にアナリストという役職を知ってもらいたい。そして、アナリスト需要が増している中、アナリストを目指すラグビー学生が増えることを目的としています。
それでは、いきましょう!!
ヤマハ戦へ向けた分析が始まる
トップリーグ開幕が2月21日と告げられ、パナソニック戦の準備が始りました。パナソニックの練習試合の映像を集め、セットピース、トレンドや戦術を確認し、KPIを作成します。(KPIについては、前回の記事に書かれています。以下からご確認ください。)
パナソニックの分析と同時進行で、僕はヤマハの試合と、その次のドコモの試合の映像を集め始めていました。映像を集め、外部プロバイダーから得た分析データを、1つのフォルダーに纏めておきます。
そんな時・・・
明後日の方向から、突然聞こえるのです・・・
「ダイス!!パナとドコモの試合持ってる?ブレイクダウンの映像だけ、集めてくれる?」と・・・・
もちろん、この突然くる仕事にも素早く対応しなければなりません。
僕は、様々なデータをフォルダー分けまでしていたものの、それらフォルダーを決まった場所に保存できていなかったこともあり、フォルダーを探すのにとても時間がかかってしまったのです。
つまり、仕事を始める前の仕事に時間がかかっていたのです。
ジワジワとやってくるプレッシャーに耐えながら、なんとか頼まれた仕事をやり終えました。
コーチに映像を渡そうとSSDにデータを移そうとするも、自分が持っているSSDのデータの読み取り速度がそれほど早くなく、ここでも少し時間がかかりました。
もっと早くできたたのにと、悔しい思いと焦る思いが込み上げてきます。
データ移送する時に表示されるポップアップの中にあるバーの遅さに少し苛立ちすら感じます。
早くしないと・・・
結局、コーチはそれほど急いでいたわけではなかったようですが、ここの仕事の速さが、世界で活躍していくためのキーとなります。
その後、各チームのアナリストに相談し、最終的にサントリーのアナリストの方に教えて頂いたSanDiskのSSDを購入することにしました。
その後、データ移送の時間が格段と減り、仕事以外の時間をかなり減らすことができたのです。
パナソニックの次の試合でもあるヤマハ戦のデータファイルはSandiskのSSDに保存し、すぐに映像やデータにアクセスできるように、また、映像やデータを渡せるように準備することができました。
多くのデータを扱うアナリストはデータの管理や、データの取扱方など、時間を削減できる部分を削減しなければ、寝る間を惜しんで、定性分析をする時間を作らなければなりません。そのため、VBAやPhytonなどのコンピュータ言語を学んでおくとかなり有利に分析することができるかもしれません。
勝利が近いことを予期
パナソニックと試合する週に突入しました。
試合の準備がうまく進んでいると感じていた自分は、これは、パナソニックに一泡吹かせることができるかもしれないと思っていました。
この週になると、3回戦のドコモ戦の準備も始まりました。
ドコモの分析を行いながら、前回の記事でも触れましたがモチベーション映像の最終調整に入っていました。
週の初めにはメンバー発表が行われました。始めてリコーの代表として試合をする選手(ファーストキャップ)が4人もメンバーも中に入っていました。
そこで、突然のお願いがやってきます・・・
ファーストキャップは大切だから映像をお願いできる?と・・・
僕は映像作りが好きだったのですが、流石にこの仕事量の中での、追加4本の映像作りは心に刺さりました。
心の中では・・・嘘だろ?嘘だと言ってくれ!!と叫んでいます。
そして、映像作成が始まりました。笑
練習の間に4人の選手の良いプレーを見つけ、選手たちと会話し、彼らが好きな音楽を見つけ出します。その後、4人のストーリーのプロットを書き出し、プロットにあった映像をはめていく作業が始まるのです。
僕は、朝活派なので、朝早く起き、映像の微妙な調整をしていきます。
なんとか追加4本の映像作成が完了しました。
終わった〜と安心し、次の日ボスに映像の確認をしてもらうと、
ボスから一言・・・
長すぎない?
まじか・・・と思いましたが・・・
すぐに編集し直し、約1分ほどの映像に変更させました。
そして、見返すと最初に作った映像よりも随分良くなった気がします。
本当に良い気づきを与えてくれたボスには感謝しかありません。
映像を公開する時間がやってきました・・・
用意していた6本(2+4)の映像が順番に流されていきます。
1つの映像はコーチやスタッフもどんな内容か知りません。
全ての映像が終わり、ヘッドコーチと監督の話が終わった頃には、選手、スタッフ共にスイッチが切り替わったようにも見えました。
そして、僕は思います。
これは、今週はいける。パナソニックに勝てる!!と・・・・
しかし、一筋縄では行かなかった・・・
試合前々日には、会場をイメージしてコーチシートのセッティングのシミュレーションを行います。
【どのコーチがどこに座るのか】や、【移動の導線】をチェックし、コーチに何一つストレスを感じさせないように神経を研ぎ澄ませます。ストレスはノイズにも繋がり、思考の邪魔となるからです。
数時間のシミュレーションを終え、準備が完璧にできました。
あとは、試合の日にうまくできるかどうかだけです・・・
そして、試合当日・・・・
僕たちは、試合の3時間前に会場入りしました。
これから、セッティングを始めます。うまく行けば、セッティングに3時間も必要はありませんが、毎回同じルーティンでセッティングしたとしても、突然、予測不可能なトラブルが起こりうる可能性があるため早く到着するようにしています。
まず初めに、椅子やテーブルをロッカールームから、コーチシートと書かれている場所まで運ぶことから仕事が始まります。そして、ロッカールームとコーチシートを何度も往復し、道具を全て持って上がるのです。これがなかなかの重労働・・・
道具が全て揃うと、近くにある使用可能な電源を探し、延長コード、またはリールを使って、コーチシートへ電力供給を行います。また、コードにはテープを貼り、誰かがひっからないよう注意を払います。
そして、よし!!準備完了!あとは、コーチたちが持っているパソコンをセッティングし、データを受送信できるようにするだけ!!こんな思いでした。
そこで、ボスが・・・
「一度ボスのパソコンと僕のパソコンを繋いでおこう」と言いました。
良いアイデアだなと思い、繋ぐ準備をしました。アダプターの接続を確認しネットワークが接続されているかを確認・・・
しかし、繋がりません・・・・
アダプターを変え、繋ぎ変えても繋がりません・・・
最初の試合でミスをしたくないという思いと、シミュレーションではうまくいったのにという苛立ちが混じり、僕たちは半パニック状態に陥ります。
繋がらない理由を探るべく、YouTubeやWebサイトを調べ尽くします。
それでも見つかりません。
そうこうしている内に選手やコーチたちがグラウンドに到着します。それを見て、僕はコーチの元に走り、彼らのパソコンを取りに行きました。彼らのパソコンを持って上がり、指定の場所にセット・・・
そして、全てのパソコンのプログラムを終了させ、シャットダウン、繋ぎなおします。繋がらない・・・
どうしてなんだと思っている矢先2台のパソコンが繋がりました。
残りの2台のパソコンを繋ぐことを試みるも、繋がりませんでした。
結局、試合が終わるまで4台のパソコンが繋がることはありませんでした。自分たちの仕事の不甲斐なさに失望し、また、試合も大敗・・・
こんなに屈辱的な日は人生でほとんどありません・・・
その後いつも通り分析し、次の日のスタッフミーティングで、ヘッドコーチが今思っていることを全て話して欲しいと・・・スタッフ全員に伝えます。
というのも、スタッフ間では、試合までは勝てるという感覚が強かった。だけど、大敗したからです。すると、一番初めにボスが立ち上がり、僕たちは大きなミスをした申し訳ない。次の試合で取り返す。と言いました。
これにより、コーチや監督、アナリスト全てのスタッフが持っている試合に勝てなかった理由のベクトルが己自身に向きました。本当に勇気のある発言だったと思うのと同時に、自分もこんなリーダーでありたいと強く思うのでした。
今回は以上となります。
来週はヤマハ戦で、チームとしても、アナリストとしても挽回します!!
挽回ストーリーを楽しみにしていてください!!
お読み頂きありがとうございました。
ダイスは、スポーツ分析関連の記事の翻訳もしています。興味のある方は以下よりお読みください!!
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