雨と風は"花散らし"か?
桜を散らす雨と風
2024年、東京の桜は4/4に満開が発表
7日の日曜日は暖かくお花見日和
8日は多くの学校が入学式。
桜満開の入学式は何年ぶりだろうか。
"卒業式とサクラ"をテーマに曲を作ってしまった
自分の予想は大きく外れた、。
それはそれで、久しぶりにご近所コミュニティで
満開の桜の下で花見をしたり、
春の訪れをしっかりと堪能できた。
そして9日の火曜日は花冷えに加えて、強風と雨。
自分も駅までの道で、傘の骨が折れずぶ濡れ。
10日の朝の情報番組では
「春の嵐、花散らしの雨」として
横浜の工事現場の足場倒壊事故のニュースに加え
桜の名所から、街の人々の声を報道
「桜が散っちゃってザンネン…」
「いや、この散る姿が美しいのよね」
え?そうコメントするおばさまたちの背景には
まだまだ咲き誇る桜が映っている。。
満開の桜は、雨風ごときでは散らず
しかし、
もう花見も済んだし、入学式も終わった
アタマの中で、既に桜は散っている
いや、強風で散ってしまう桜を憂いたい
美しいものは可憐で儚くあって欲しい
目の前の桜はまだ咲いているのに。。
人は見たいものしか見ないし
聞きたいことしか聞かない
事実と真実の違い。
人々の認知を変えるのは大変だな
桜が散るのは、成長の過程。
葉が伸びて暖かくなってから。
北風と太陽のお話しと同じ。
恐らく、花散らしの雨や風という言葉は、
雨風で桜が散ってしまう!と心配する
頭の中のイメージと結びついたものだろう。
"花散らし"の元の意味があるのかも?!
"花散らし"は、俳句や和歌に出てきたであろう大和言葉。
新しいコトバでは無いことは明らか。
広辞苑には
花見の翌日に、若い男女が集まり飲食をすること
とある。
なんだこれ?
花見の翌日の集まりって何?
ということで、よくよく調べてみると
翌日ではなく、花見の後の夜に集まり…という説もある。
花見で盛り上がった若いエネルギーの男女ですからね。その後また寄り添って…"花散らし"。。
ということらしい。(ご想像におまかせします)
愉しみは 宴のあとの 花散らし
この週末、桜はまだまだ楽しめる。
陽も出て暖かくなり、生命の息吹きを感じる。
エネルギー溢れる、花散らしの季節。。
追伸
春のバラードにした