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週刊わたしの映画メモ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『マッドマックス:フュリオサ』

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
監督:ジョージ・ミラー

今週の予告先発投手『マッドマックス怒りのデス・ロード』です。『フュリオサ』が楽しみすぎて待ちきれなくて改めて見直しました。

舞台は水も食べ物もなんもかんも尽きかけて荒れ果てた世界。主人公のマックスは愛する家族を奪われ荒野を彷徨っていました。その道中、民衆を暴力と恐怖で支配する独裁者イモータン・ジョーの軍団に囚われてしまいます。輸血袋(すごい名称)として朽ち果てる寸前でしたが、なんやかんやあってジョーへの反逆を企てるフュリオサと、彼女が連れ出した女性たちとともに逃走することに・・・というお話です。

私がこの作品を最初に見たのは、ちょうど一年前くらい。公開当時から、ドッカンドッカン景気が良い!頭を空っぽにして見られる!!!!という評判だけは聞いていて、頭を空っぽにして見たい…と思ったので視聴。

したところ。

もう大号泣で全然頭空っぽにならんし、むしろいろんな思いで頭も心もミッチミチなのですが・・・・・・・・・・・・・・・?!となった作品です。

女たちの戦いの話だと評されることが多い本作で、私もやっぱりそこがめちゃくちゃ刺さってはいるのですが、でも女性たちだけじゃないんですよね。男性も、たとえばウォーボーイズと呼ばれる白塗りの人たちはみんなジョーのために死ぬことだけが大切だと思い込まされている。個人なんかなんにも尊重されてない。景気良いバトルシーンを更に盛り上げるべく、惜しげもなくボンボコ死んでいきます。

でも彼らにも一人一人もちろん名前があって、話を聞いてみれば、体にできた瘤みたいなのに名前をつけて「友だちなんだ」とか言うような、優しくて弱くて寂しい普通の人間なんです。女たちも男たちもみんな抑えつけられて、搾り取られて、ジョーのために生かされている。

なんか全然他人事の別世界のフィクションじゃなくて、私達の話だ!!!!!!!と感じて大泣きでした。女たちの方は号泣ポイントありすぎて…種のおばあとか…フュリオサの悲しみとか…うう……

そうやって頭と心がミチミチで何かが溢れ出しそうになりながら見ているんですが、目に映るのは、何だその武器は?!ギター演奏係なの?!ビヨンビヨンしながら戦うの??!?!という今までに見たことのない妙なバトルシーン。私は大泣きしながら一体何を見てるんだ。その混沌が心地良い、大好きな作品です。映画館で観てみたい!!!!!!!!!!!!!

『マッドマックス:フュリオサ』
監督:ジョージ・ミラー

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(以下MMFR)を見直したことでより一層楽しみになってしまった『フュリオサ』。U-NEXTのポイントが月末で消滅してしまうことに気が付いたため、チケットに交換して公開初日に観に行ってきました!早めに行こうとは思っていたけど初日に行くことになるとは!

今作はMMFRの前日譚。フュリオサの少女時代に遡り、彼女の歩んできた、歩まざるを得なかった人生を見せつけられる作品です。

結果を先にいうとまた大号泣でした。前作で言っていたあれがこれかあ~~~~~~~~というので泣き、フュリオサの怒りの強さ、悲しみの深さに泣き…。この作品単品でどうというより、これを観ることでMMFRがもっと立体的になるというか。エンドロールを見るとより2作のつながりを感じられて、このまま続けて流してくれ…!と思いました。派手さはMMFRのほうが印象的だったので、だんだん盛り上がっていくという意味でも連続上映とっても良い気がします。

気になる人物は、新しく登場した悪役のディメンタス。いかついのにクマちゃんつけてるし、話を分かってくれそうだったりものすごい乱暴だったり。常に何かを演じてるとか言い聞かせてるとか、何かであろうと必死とか、そんな印象でした。チグハグな人。

あの世界の人はとにかくみんな大切なものを奪われまくっているんですが、そうなったときに、人間はどう折り合いをつけるのか。フュリオサになるのか、ディメンタスになるのか。一つの思いをずっと貫き通しているフュリオサと、チグハグさが気になるディメンタスを見ていて、なんかそういうことを思いました。

あと面白かったのが、MMFRでとにかくイヤで気持ち悪くて一刻も早くやっちまいましょうと思っていたイモータン・ジョーが、すごく仕事というか政治ができる人なんだ…という印象になったこと。あの世界で人の上に立つには何かあったら壊れるような心など持ってない方がいいんですなぁということがよくわかりました。現実世界では人の上に立つ人こそ、持っててほしいですね。心。

それから、今回私が気に入ったのはディメンタスの乗り物。3頭立ての馬車の馬の部分がバイクみたいな。なんなんだそれは。そのバイクには乗らないのか。なんでそれで思い通りの方向に進めるんだ。いいなぁ。クールでした。

ちなみに私は今回ドルビーシネマという形態で観ました!バイクのエンジン音が体中に響いていい感じ。スクリーンもとても大きくて迫力満点で楽しかったです。ミニシアターのこじんまりした雰囲気も大好きですが、で~~~~~っかいスクリーンであっちからもこっちからも音が聞こえる最新技術を駆使したシアターもワクワクして最高だ!!


という2本でした。私はマッドマックスは怒りのデスロードからしか観ていなくて、そもそもの話をいまだに知らないんですよね。いつか全部観てみようとは思っているんですが、現代に作られたあのお話だったからこそ心動かされたのかもしれないなとも感じています。そういうこともある。

そして野球は交流戦がはじまりました~~北海道のエスコンフィールドに行ったベイスターズファンたちの美味しそうなエスコングルメ画像を見ながらお腹をすかせる日々。行ってみたい…エスコンフィールド…!
来週は私もまたハマスタ観戦するので楽しみ!次回メモの予告先発は『ベニー・ラブズ・ユー』を考えています!!


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