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あなたにオススメ


我が家のダイニングには、5枚ディスクチェンジャー付きの、CDコンポが置いてある。
結婚した時、私の部屋から持ってきたものだ。
独身の時と違って、音楽を聞くのは一人自分の部屋‥ではなくて、台所で料理を作りながらだったり、ダイニングテーブルで新聞読みながらだったり‥に変わった。


イヤホンを使わない私は、移動中に音楽やラジオを聞くということをしない。
最近主流の、スマホ音楽配信アプリも使い慣れず、結局原点のCDに戻っている。

ここのところコンポに入れっぱなしの、5枚のCDアルバム。一体何が入っているのか、5組のアーティストについてを、実は一時間くらいかけて記事に書いていたのだが、

気が変わった。ほとんど消した。
その中の、一組だけ紹介させてください。

🟦雨市あめいち「カントリー」


雨市。2000年一月結成、大阪の三人組バンド。

一度か二度、ライブを観に行ったことがある。
小さなライブハウス、お客さんと演者の距離がめちゃめちゃ近い空間。子どもが生まれてからは縁遠くなってしまったけれど、また行きたいなと思っている。

彼らの歌は‥曲も声も歌詞も。何だかとっても、クセになるのだ。

歌詞を一部だけ載せてみる(作詞はボーカルの金丸亮太 氏による)。

何を見てる 僕は何をすればいい
君の手はどこに
そんなことより 洗濯物が

かわかない かわかない
湿ってるなんてもんじゃない

「ファンクポップ洗濯ロール」より


「そんなことより洗濯物がかわかない」?
君の手は?君の手はどうするの?

でも、大人になったら分かる。そんなこともある。明日の靴下に悩む日もきっとある。
ファンクポップなのに、何故だか胸がギュッとしてしまう。疲れた平日の夜に刺さる歌。



別のアルバムに、「どすこいラブ」という曲がある。
初めてタイトルを見た時は、コミックバンドなのかと思ったけれど‥
何度も聴いていくうちに、全然違うことが分かってきた。めちゃめちゃいい歌だと思うので、興味を持った方はぜひ聞いて欲しい。
私と夫は時々車で熱唱していたので、ボーイズもサビだけ覚えて歌っていた。
あなたも、口ずさみたくなること間違いなし。

♪街から街へ〜 ドスコイ ドスコイ


雨市の歌は、決して、キラキラしていない。
平凡な大人の日常だ。あくびをしたり、夜に洗濯物落っことしたり、少しずつあきらめが増えてったり、あきらめて笑ったりしている。
でも、そんなキラキラしてない大人の丸ごとを、底の方で、じっと見つめて、歌にして、拾ってくれる。

どうかすると、うっかり泣きそうになる。
雨市を聴いて泣きそうになるということは、よっぽどメンタルが繊細になっている時だと思うので、日常生活でも気をつけなければいけない。
でも、音楽聴いて泣けるって、浄化作用だと思う。

どんな人間だって、SOSを出していい。
出勤前に思わず歌ってしまう一曲。
でも、歌ってるのを知らない人に聞かれたら、ちょっと恥ずかしい。



noteで#雨市 と検索すると、何本かの記事が検索された。びっくりしたと同時に嬉しくなった。
私なんかよりもっと詳しく彼らの音楽について語ってくれている記事があるので、ここに貼りたい。


「どすこいラブ」についての記述もあります。

「理髪店うずしお」も好き。

ところで、何故私が、稲葉さんのソロと松本さんのソロのアルバムの隣に並んで、このアルバムをヘビーローテーションしているのか。


そもそも、何故雨市のアルバムを持っているのか。彼らの存在を知ることになったのか。


ここまで読んでくださった方には教えますね。

それは、



雨市のバンドメンバーは、私の弟だからです。



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