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「具体」と「抽象」。ママ友が気づかせてくれたそれぞれの役立ち方。

昨日は朝から幼稚園の参観行事や係の集まり、夕方には長女の時の幼稚園のママ友とご飯をするというママ友たちと多くの時間を過ごした一日だった。ママ友はどこの学校はどうで、どの先生はこうで、どこの習い事はどうだ、など「具体」を多く知っている。

対する私は「私や子供達にとっての幸せとはなんだろうか?」など「抽象概念」を考えがちで、すぐに役立つ具体事項情報にはめっぽう弱い。細谷功さんの「具体と抽象」という本によると、

具体とは
・直接目に見える
・実体と直結
・一つ一つ個別対応
・「実務家」の世界

抽象とは
・直接目に見えない
・実体とは一見乖離
・分類してまとめて対応
・「学者」の世界

とある。どちらがいい・悪いの問題ではなく、具体と抽象を行き来することが大切だそうだ。具体事項はすぐに役立つことが多いように思う。対して抽象事項は短期スパンで見ると役立たないと捉えられることが多い。

私はママ友たちが詳しい具体事項には全く詳しくないから、彼女達からいつも新鮮な気持ちで情報を聞く。今となっては我が家に欠かせないウタマロ石鹸(泥汚れに強い)やザウトマン(食べこぼし汚れに強い)の存在を知ったのもママ友が教えてくれたからだし、長女が4年半通っているピアノ教室の先生に出会えたのもママ友からの情報だ。

そうしたお役立ち情報を殆ど何も知らないし、子供を預かるよりも預かってもらうことのほうが多い私に、よくもまぁママ友たちはよくしてくれるよなぁと不思議に思って「私は自分がされるよりもしてもらうことのほうが多くて、いつもごめんね、ありがとう…」と言ったら、

「まりちゃんはいつも私や子供のいいところを沢山教えてくれるじゃん。リアクションいいし(笑)すごくありがたがってくれるし、まりちゃん見てるとなんか力になれたらいいなって思うよ」と言って貰えて、ジンとした。

以前のnoteにも書いたけれど、ヒトは「いる」だけでなく、「役に立ちたい」と思う生き物で、私自身も「なんか役立てたらいいなぁ」と感じながら生きている。

ママ友界での私のお役立ちレベルは低くて申し訳ないなぁと感じていたけれど、一言で「役立つ」と言っても、色んな役立ち方があるんだなと気づいた。

以前佐渡島さんが言っていて、なるほどなぁと感じたこんな言葉がある。
「小説は役に立たないもの。すぐに役立つビジネス本などとは書かれている対象が違う。小説が結果的に役立つことはあるかもしれないけど、役立つことを目的には書かれていない」

私は人生の大半を小説ばかり読んで過ごしてきた。小説を読んで得た知識は確かにすぐに役立つような知識では無かったし、短期的なお役立ち度はビジネス本よりも低い感がある。けれど、「褒め」やリアクションのバリエーションが多いことは、小説を多く読んできたからこそ得られたものかもしれない。前に私が敬愛するとっちーも「だいまりは沢山小説を読んできたから書けるんだね」と言ってくれ、それは私の中でものすごく嬉しい言葉として残り続けている。

あの時読んでいた小説がいつか役立つかどうかなんて想定したこともなかったけれど、読んでいたことは無駄ではなく、私の血となり肉となっていたということなんだろう。

歳を重ねてくると、重ねる前よりも気づけることが増え(気づかなくなるポイントも同じくらい増えてる気がするけれど、それはいい意味でだ)なんだか生きやすくなるなぁ思える今日この頃です。

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書けども書けども満足いく文章とは程遠く、凹みそうになりますが、お読みいただけたことが何よりも嬉しいです(;;)