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Mリーグと麻雀店摘発に思う

 昨シーズン(Mリーグ2022-23シーズン)のセミファイナル突入辺りからMリーグを見始めた新参者です。入口は家族がMリーグを一生懸命に見ていたから、そしてそこに出ている女流雀士(岡田紗佳選手、伊達朱里紗選手、日向藍子選手など)の可愛さに注目したから。特に岡田紗佳選手の対局中の表情が好きでまずはファンになって一生懸命に見るようになりました。23-24シーズンに入る時にBEASTjapanextが新規チーム参入する事が決まり、そのオーディションでの菅原千瑛選手のこれまた対局中の表情に惚れて応援するようになり、BEASTのオフィシャルサポーターにもなりました。

 そもそも麻雀は家族が買っていた近代麻雀を読んだり、ゲームの麻雀をかじったりしてなんとなくのルールは知っていましたが、今から30年以上前の学生時代たくさんの友達から麻雀誘われたけど結局ほぼほぼ卓を囲む事をしてこなかったのです。なぜ誘いを断り続けてきたかと言えばそれが「賭け麻雀」だったからです。友達にお金を取るのも取られるのも嫌だったので「賭けないならやるけど」と言ったら全て向こうから断られていたのです。

 当時、レートはともかく「麻雀=ギャンブル」と言うのが基本中の基本で、「賭けない麻雀ならやらない」と言う麻雀好きが多数、と言うよりも賭けたくない人に麻雀をする権利は存在してなかったと言っても過言ではないと思うんです。だから結局僕は麻雀とは仲良くなれないまま30年以上が経ちました。テレビ対局が増えてノーレート(賭けない)の雀荘が増えてきた昨今、今までの「麻雀=ギャンブル」ではない「頭脳スポーツゲーム」としての麻雀と言う認識が増え、僕のような見る雀と呼ばれるような麻雀好きが増えて行く事はホントに喜ばしい事だと考えます。そもそも僕が若い頃、友人に麻雀に誘われた時に今のような機運があったら僕自身卓を囲む麻雀に参加してきた可能性が高いと思うので、むしろ羨ましい限り。特にこの6年Mリーグが醸成してきたギャンブルではない麻雀をスポーツのように応援する機運の高まりはそのまま麻雀と言うジャンルを表舞台でもっと成長させる事になるんじゃないかしら?

 さてそんな中、東京新宿の雀荘が警察に摘発されたと言うニュースが飛び込んできました。

“店ではフリーの客同士で賭けマージャンが行われ、人数が足りないときには従業員が参加していた。”
“同業者からの「チクリ」で摘発され、今月2日、自主廃業に追い込まれた。店の看板には<女流プロ来店の店><ルール・マナーの良い店>と書かれていた。”
“警視庁は引き続き、都内のマージャン店の行政指導や立ち入りを行うなど、実態把握を進めるというから、いずれ賭けマージャンができなくなるかもしれない。”

 と言う事なんですが、これに関していろいろな意見を散見して思う事があったのでこのnoteを書いています。
 このお店でもプロ雀士を呼んでイベントやったり打ち子させたりしていた、と言う事を取って現在のMリーガーも含めてこの件に関して無関係な訳ないだろ?といった意見やMリーグなどを始めとするスポーツ麻雀健康麻雀等と言う考え方や機運が全国の雀荘を潰していく事になる序章なのだと言う意見やコラムなどが散見されました。MONDO21などのテレビ対局を見かけた事はあったにしろ真剣に見始めて1年も経たない僕ですが今のMリーグの人気が麻雀と言うジャンルを間違いなく良い方に向かわせていると考えています。

 では全国の雀荘はノーレートでは商売出来ないのか?健康麻雀やMリーグの人気のせいで商売邪魔されてるのか?

 もちろん昔ながらの賭け麻雀を楽しんでいる層はまだまだ多いでしょうし、昔の僕の友人達のように賭けないならやらないと言うユーザーが圧倒的なのかも知れません。Mリーグを見る事で雀荘がに足が向かなくなったり摘発を恐れて雀荘に行かなくなる人も増えていくかも知れない。そうすれば確かに雀荘の商売が立ち行かなくなる未来は近いのでしょう。しかし麻雀と言うゲームがずっと裏社会と地続きの物のイメージで見られていて、酒、タバコ、ギャンブルなどが一緒についてくるイメージのままで良いんでしょうかね?イメージが変化する事で従来の麻雀雀荘ユーザーが減り商売が立ち行かない未来と従来のイメージ通りで新たなユーザー(特に麻雀には興味はあるがギャンブルその他のイメージにより嫌煙してしまう人)が増えないままの未来、どっちが麻雀と言うゲームジャンルのために良いんでしょうか?その立場によってどちらが良いかは変わってくるとは思いますが、タバコも嫌いでギャンブルで友人から金のやり取りをするのが嫌いな僕からすれば麻雀のイメージが変わって雀荘にも入りやすくなるような未来の方が良いのは間違いないです。

 今回の摘発はあくまでチクリに伴う「見せしめ」だと言う意見もあります。全ての雀荘が摘発される事はないという楽観した考え方もあるでしょうが、過去の事はともかく楽観視したまま「麻雀=ギャンブル」のままで良いんでしょうか?

 ほぼ卓を囲んだ事のない僕はもちろん雀荘に出入りした経験はありません。レートがどうあれ賭け麻雀が行われている摘発の可能性もある雀荘に出入りする事は今後もないでしょう。もちろんどんどんノーレート店が増えていき僕のような見る雀の人が雀荘に出入りするようになるスピードと「麻雀=ギャンブル」と考える人が雀荘から減っていくスピードを比べたら後者の方が圧倒的に早いでしょう、最初はね。でも今大きな痛みを伴うかも知れないけれども改革を進める事こそが将来のプロだけではない麻雀と言うジャンルを良くして行く結果に繋がるのではないか?と思います。

 最後にMリーグ側が考えている麻雀界の未来が分かる記事があるのでご紹介します。この通りになるかは分からないけど改革を進めてより良くしたいと言う気持ちは伝わってきます。


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