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ビハインド・ザ・マスク 〜 YMO, マイケル・ジャクソン, グレッグ・フィリンゲインズ, エリック・クラプトン, 坂本龍一

ニューオーリンズのマルディグラとヴェネツィアのカーニヴァルでマスク(仮面)を被って、「仮面貴族」ミル・マスカラスを思い出してから「仮面の裏側で」

「マスク」と言ってもコロナ禍で世界を席捲中のあのマスクじゃなくて(「席捲」してるのは本当はマスクじゃなくてコロナだけど)、ここでのマスクは「仮面」。とはいえ、面倒くさいあのマスクに毎日お世話になるこのコロナ禍で聴く「ビハインド・ザ・マスク」は以前とちょっと違う聞こえ方がする ... かな?

ここのところ「仮面」に纏わることを note に連続投稿してきたので、今日はこの、「仮面」の裏側。ってか, YMO の曲 "Behind the Mask" ♫

4日前に筆者の和訳歌詞とともに投稿したポール・サイモンの歌「夢のマルディ・グラ」"Take Me to the Mardi Gras"(*1)は特に「仮面」に関わるものではないけれど、そこで歌われるニューオーリンズのマルディグラで「仮面舞踏会」が行なわれることから思いついた一昨日の投稿(*2)のなかでレオン・ラッセルが作詞作曲しカーペンターズやジョージ・ベンソンがカヴァーした「マスカレード」(原題は "This Masquerade", Masquerade の意味は「仮面舞踏会」)や妖しげな Masquerade (Masquerade Ball, Masked Ball: 「仮面舞踏会」)のシーンがあるスタンリー・キューブリックの遺作映画 "Eyes Wids Shut" などを取り上げたところで、今日のこの「ビハインド・ザ・マスク」もそこに盛り込もうと思ったんだけど、あまり山盛りにすると丼から溢れるかもと思って結局やめた。そのとき同じ理由で入れなかった「仮面貴族」ミル・マスカラスを取り上げることから始まって昨日はプロレスラーの入場テーマ曲をいくつかピックアップしつつ書いてみたらそれがプロレスの思い出話主体のものになってしまって独り笑い(*3) .. 今のところ筆者以外にちょっとだけ笑ってる人がいるのかもだけど。

ヴェネツィアのカーニヴァルの「マスク」つまり「仮面」の数々を眺めつつ、レオン・ラッセルのオリジナルの「マスカレード」 ♫

手で綺麗なお姉さんの両眼を「マスク」しつつ(このヴィデオでもちらほら「マスク」、ってか「仮面」が登場する)、カーペンターズのカヴァー・ヴァージョンの「マスカレード」 ♫

「仮面舞踏会」のシーンが妖しい、スタンリー・キューブリックの遺作 "Eyes Wide Shut" (目を大きく見開いて, いや違った閉じるんだ!みたいな奇妙なタイトル) .. でもこのトレイラーでは「仮面舞踏会」のシーンはチラッとだけ。

兎に角この映画、妖しいというか不気味というか。

"Eyes Wide Shut" の妖しさは、例えば「仮面舞踏会」シーンにおけるこの Jocelyn Pook 作の音楽からも。

.. 前説 ...

.. 前説、長過ぎ(笑)。

*1

*2

*3

Behind the Mask 〜 YMO, Yellow Magic Orchestra ♫

Behind the Mask 〜 composed originally as an instrumental by Ryuichi Sakamoto 坂本龍一 for a 1978 Seiko commercial, and later added English lyrics by Chris Mosdell, included on YMO, Yellow Magic Orchestra's 1979 album "Solid State Survivor" ♫

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。歌詞に関心のある方は, 公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.2 加筆/削除/編集)。

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こちらは、LA, The Greek Theater で行なわれた YMO, 1979年のライヴから。

矢野顕子さん、若い。当たり前か。1979年と言えば筆者、大学に入った年。あのときはみんな若かった。いや、それは勘違いであのとき既に亡くなっていた人とかあのとき既に高齢だった人とか、あの時にはまだ生まれてなかった人だっているわけで(いやその人たちは「あの時」には「いない」、笑)。

1979年からしばらく札幌にいたのだった(独り回想スポット、なんだそれ)。

その後、青年は荒野をめざす、ならぬ「青年はシベリアをめざす」(その後、欧州、中東、アジアを回って帰還)。

Behind the Mask 〜 Michael Jackson ♫

YMO の "Behind the Mask" をクインシー・ジョーンズが気に入ったというのがことの始まりとか。その後、マイケル・ジャクソンが元歌に別の歌詞を加えて(補い)アレンジ、1982年のあのモンスター・アルバム "Thriller" に収録しようとしたものの、オリジナルの関係者と(坂本龍一なのか YMO なのかレコード会社なのかそれ以外なのか詳細知らないが, とにかく)折り合いがつかず実現せず。

結局リミックスされたこれが(2009年に他界した)マイケル・ジャクソンの没後, 2010年のアルバム "MICHAEL" に収録され、30年近い、28年越しのリリース。

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。歌詞に関心のある方は, 公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.2 加筆/削除/編集)。

Behind the Mask 〜 Greg Phillinganes ♫

前章で取り上げたマイケル・ジャクソンによる YMO "Behind the Mask" カヴァー(というかリワーク, リメイク, 改変)ヴァージョンを最初にリリースしたのは、この人、グレッグ・フィリンゲインズ。

Behind the Mask 〜 from Greg Phillinganes' 1984 album "Pulse" ♫

グレッグ・フィリンゲインズは、スティーヴィー・ワンダー、マイケル・ジャクソン、エリック・クラプトンそれぞれのアルバムに参加しツアーでもサポート・メンバーを務めた凄腕スタジオ・ミュージシャン、キーボード・プレイヤー兼シンガー。TOTO のメンバーだったこともある。

筆者、何回かこの人のライヴ演奏を観聴きしたことがある。全てクラプトンの来日公演の際のキーボーディストとしてだったけれど、最初は 1990年12月13日の横浜アリーナ、1988年3月13日に結婚したカミさんと初めて観に行ったクラプトンのライヴだった。

自分が初めてクラプトンのライヴを観たのは 1975年, カミさんと最初に行ったコンサートは結婚前、まだつき合ってなかった時 1985年10月29日か30日か31日(日が思い出せない!)の国立代々木競技場でのスティーヴィー・ワンダー(あ、もしかしてこの時のサポート・メンバーの中にもグレッグ・フィリンゲインズがいたのかも)。

あ、結婚 ♫

あ、新婚旅行 ♫

I do it for .. your love ♫ 話が完全に横道に。

この際、「横道をまっすぐ」進もう(笑)。1991年10月12日、ポール・サイモンはその東京ドーム公演で "Kodachrome" の歌詞の中の "Nikon" をスタジオ・ヴァージョンでの発音「ナイコン」だけでなく、日本のメーカーの名前、日本式発音の「ニコン」とも発音して歌っていたのだった .. 話は完璧に「横道」。まぁ今日のこの note 投稿、もともとポール・サイモンの "Take Me to the Maridi Gras", 邦題「夢のマルディ・グラ」で始まったんだから(笑、今日の冒頭の章の *1 で載せたリンク、しつこく本章の締めで再び)。

さて、その、カミさんと一緒に観聴きした 1991年のポール・サイモン来日公演は、彼の Born at The Right Time Tour と名づけたワールド・ツアーのひとコマ。

30 years since Paul kicked off his Born At The Right Time Tour, playing nearly 150 concerts, from New York’s Central Park to Tokyo, and Johannesburg to Mexico City. Who saw him on that tour?

本章の締め。ニューオーリンズ・マルディグラでは「仮面」舞踏会, "Masked" Ball が行なわれる。そこから始まった今日の note 投稿 "Behind the Mask" ♫

Behind the Mask 〜 Eric Clapton ♫

前章のグレッグ・フィリンゲインズ、彼はそのころ エリック・クラプトンのアルバムやツアーもサポートしていて、そのつながりで "Behind the Mask" もクラプトンにバトン・タッチ、といったところかと。で、グレッグ・フィリンゲインズのヴァージョンもわりとヒットしていたんだけど、これもけっこうヒットした。やはりクラプトンのネイム・ヴァリューもあって、こっちの方が有名ではあると思う。

収録アルバムにはグレッグ・フィリンゲインズも参加、彼はこの曲でもキーボードを弾き、またバッキング・ヴォーカルも務めている。

Behind the Mask 〜 from Eric Clapton's 1986 album "August" ♫

こちらはライヴ・ヴァージョン。我が家にこの時のイヴェント、The Prince's Trust Rock Gala の模様を収めたヴィデオがあって、擦り切れるほど観聴きして、とはいえまだ擦り切れてないはずだけどそれが VHS, 我が家の DVD/VHS 兼用録画・再生プレイヤーはその VHS 再生機能が壊れてしまって久しく、このままでは観られない状態、とほほ。

この時のライヴ、バッキング・ヴォーカルのオネエ系に見える 3人組の歌とダンスも楽しい ♫

さてさて、最後は教授、もともとの作曲者のセルフ・カヴァーへ。

Behind the Mask 〜 Ryuichi Sakamoto 坂本龍一 ♫ 

坂本龍一は、1986年のソロのライヴのツアーでマイケル・ジャクソンによるカヴァーのようなリメイクのようなヴァージョンの "Behind the Mask" を、オリジナル・ヴァージョンの作曲者としてセルフ・カヴァー。これは 1987年7月19日、NHKホールでのライヴの模様。

こちらは作曲者・坂本龍一によるセルフ・カヴァーのスタジオ録音(1987年)。

ではでは、

この辺で。

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