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NHS、利用者満足度は底辺=私調べ

もともと病院嫌いなわたし。

小さいころに入退院を繰り返したことが大きい気がする。

英国に来てから病院離れが加速。スコットランドに1年間住んでいたときに1回。その際に色々学習。ロンドンに来て2年目になるが、まだ1度も行ってない。

理由は簡単。

医療サービスがひどいから。

時間のコストをかなりかけた割のリターンはゼロ。日本の手厚い優しい診察をイメージしていたら、それは大きな間違い。

英国は国民医療制度(National Health Service)、通称NHSが整備されている。

国民保険(National Insurance)を払っている全員が無料で診察できるもので、診察を受けるには、家の近くの診療所(一般家庭医、GP)に登録を行う必要がある。

基本的に国民保険の支払いは義務。私含め非英国民はビザ申請費用と共に支払うステップがあるので、間違いなく入会しているはず。

医療費タダ。処方箋もタダ。

なんて魅力的な響き。

に聞こえるが騙されることなかれ。

各党が総選挙を控えた英国で選挙活動の争点となっているのが、ブレグジットと並びこのNHS。

予算や人員の不足、劣悪なサービスなどが国民の間でも問題となっており、各政党は票集めに必死に心惹かれるNHSの改革を公約に掲げている。

そんな最中にBBCからこんなニュース。

なななんと

救急病院の待ち時間が10月は過去最高に達しただと。。。

もともと噂では、居住者が多いエリアでは特にNHSは予約をとるのに2〜3週間かかると言われているほどだったが、NHS下の救急病院では、救急なのに、急を要しているのに、刻一刻を争うのに、待ち時間が長すぎるとの結果が。

それによると

10月に4時間以内に治療を受けられた患者の割合は83.6%。
前年同期の89.1%から落ち込んで、NHSイングランドが調査を開始して以来、最悪となった。

救急病棟では4時間以内に95%以上の患者を診療・治療することを目標としているが、これを達成したのは2015年が最後。それ以来、年々悪化し、今年10月はついに最低記録を更新してしまった。

NHSはこの原因について、

重病患者と高齢者が増えているためと説明。冬の寒さもそれに拍車をかけているとしている。


ちなみに日本はというと

マックス平均3時間らしい。

先にも書いたけど、私は病院が嫌いなのでなるべく民間療法の予防と治癒を目指しています


私が経験したNHSエピソード

症状は原因不明の咳が3ヶ月ほど続いたこと。

(後で知るけど、イギリスの咳風邪は長引くらしいので結局は風邪ぽい)

咳止め飲んでも効かないし、湯船に浸かることだって物理的にできない状態で、

夜は咳で眠れず、肋骨や背中、腹筋が咳で痛み出すほど。

こりゃあ流石に病院行くかと心を決め、いざ予約の電話。

スコットランドの友達に「いまにもやばいぞ感を出しながら電話すべし」と勧められ、実践。余裕で次の日の予約が取れた。

ここまでは順調。

次の日、予約時間5分前に到着(まさに日本人の鑑)

待合室は数人座っている程度で、見た限りではガラガラ。これすぐ呼ばれるやつちゃうん、と思っていたのだけど、結局お呼び出しはその30分後。

英国時間だった。

やっと診察室に入り、先生に症状を伝える。

「咳が3ヶ月続いて、寝れなくて。。。」

「熱測ろうか」

37.6ぶ。

「あー熱ないね!全然大丈夫。時間ぐすりです」診察終了。「お大事に」と言われかねないと思い

「ちょっと待った!私、これ熱あるよ!!!37度6分!微熱じゃん」と必死に訴えるも、

「いやいや37度なんてこっちでは平熱だから」

ちゃうちゃう、私日本人。君らイギリス人。遺伝子レベルで違くない???ここは郷に行っては郷に従ったらあかんやつと抵抗。

無駄だった。

時間が経てば治るの一点張りだし、なんなら終盤先生キレ気味。私の方が怒りたい!!!

「薬もないの?咳止めもシロップも何も効かなんだけど」と最後のあがきをしてみるも惨敗。

「僕は飲まないから必要ない」と、ここでもこちら基準(なんなら自論)を持ち出され終了のゴングが鳴る。実際誇張もせずに5分くらい。私の行き帰りおよび待ち時間、計1時間を返せ(けち)

それからというもの、こちらで病院には行っていません。

NHSは無料だからやっぱり気兼ねなくホイホイいく患者さんも多いんだろうな。だから余計に厳しい「審査」を通って、ようやく選ばれし「勇者」のみがちゃんとした大きな大学病院など次の「ステージ」に進めるんだろうな。私は審査落ちだったわけ。

でもここまで厳しいかつちゃんと見てもらえなさそうな状況だと、見つかりにくい病気だと症状を逃しそうな気もする。



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