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ふと見上げてみてほしい

昭和の時代。これがふつうの生活。当たり前の日常と思っていたことも、平成、令和になれば白黒写真で懐かしがられる。当たり前と思っていたものはいずれは必ずなくなってしまうものである。

最近ではスマホが発達、普及し、道を歩けばみな下を向いている。サイバーパンクのような世界になるのも時間の問題なのかもしれない。

だからこそ未来に残したい風景はまさに今私たちの上に居続ける青空である。特に今の寒い時期には雲が減り、より一層空の広さを味わえるだろう。

空は私達に心のゆとりを与え、都市では数少ない感じることのできる自然である。

ほとんどの人がこの空がなくなることはないと思っているだろう。実際この空がなくなることはないだろうし、もしそんなことが起きれば私達の身も危険である。だが、なくなりはしないが感じられなくなる時は来る。

現に私達は日々下を向いてばかりいる。空なんて見向きもしない。さらには技術の発展に伴いまもなく空を車が飛ぶ日も近いだろう。空は車の排ガスに侵され、飛び交う車にかき消される。そしてそれを見向きもしない人々。当たり前が無くなっていく瞬間とはまさにこういうことなのだろう。そしていずれは、スクリーン上に「昔はこんな青い世界が広がっていたんですよ」と映し出される日が来るかもしれない。

いまを生きる私たちにとって当たり前は当然でありなくなるなんて微塵も思わない。ただ、一度ふとした時に上を見上げてみてほしい。スマホの中のネット世界よりも鮮やかな世界がそこには確かに存在しているはずだ。

#未来に残したい風景

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