アートってそもそもなに?🤔

アートってなんだろう。
日本語では芸術と呼ばれるが、その定義は広義であると感じる。

大学生になると多くの学生がこうしたアートに興味を持ち始め出す傾向にある気がする。
現に僕の周りの人はよくSNSで展示会のことをアップする。それは単に映えるからなのかもしれないけれど、見ることによって得られるものは確かに存在する。

では、このアートとは何なのだろう。
特にこの疑問を難問化させるのは抽象画だろう。ものによっては直線を引いただけの絵がアートになったりもする。

結論から言うと、僕がたどり着いた意見は
「無駄」であるというものだ。
といっても、この「無駄」は悪い意味ではない。生きていく上でそこに機能や意味は存在しないということである。

例を上げるならばプロダクトについて考えると分かりやすい。
スピーカーについて考えてみる。スピーカーは音を出す機械であり、スピーカーが消費者に求められるものはその音質である。

ではここでこのスピーカーの音ではなく外見をオシャレにしてみよう。プラスチックの箱から金属質で高級感ある見た目にする。ここには機能は存在しない。

では飛躍してもはや音の出ないスピーカーにしてみよう。そしてタイトルを独裁政治とか付けてみよう。するとこれはプロダクトからアートへと変化する。音の出ないスピーカーは機能からすれば不要であり、壊れたものと同類である。しかし、そこに人々の足を止めさせる何か違和感を持たせることでそれはアートになりうる。

アートは心理、精神的に私達に影響を与えるものであり、そこに明確な解は存在しない。誰かがアートといえばそれがアートになる。

じゃあアートは要らないのでは?と考えるかもしれない。

では絵画を考えてみよう。
最近のシンプルな住宅。その壁の一部に絵画を飾ってみる。機能は確かに存在しな。しかし、そこにあるだけで心理的に落ち着く。見ていて和む。

アートとは先程言ったように違和感である。しかし、違和感と言っても良い方にも悪い方にもどちらに転んでも良い。要はそれを見た、触った、聞いた人にふと何かを思わせることができればそれは十分にアートになる。

アートに機能はない。触ると若返ったり、美肌になったり、見ると目が良くなったりなんてこともない。あるのは違和感であり、それが私達の思考、感情を刺激し、それが遂には生活の幸せに繋がる。
アートとはそういうものであり、昨今における機能の飽和した世界に求められる新たな価値なのだろう。

すべてが合理化、効率化された機械的な世界から本能的、自然的な元来の人ならではの感情を想起させるアートは現代の我々にとって必要な癒やしなのかも知れない。

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