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第4回世界弓道大会 その3

いよいよ、世界弓道大会の完結編!
2月29日に開催され、半月を要しようやく完結できることに感謝します。

今までの記事です⬇️

その1


その2


◯ 競技開始

緑色の競技場手前の床に選手が整列をする。
足音ひとつ立てず、静寂を保ち、一気に観客席まで緊張感が伝わってきます。


簡単に競技内容をお伝えします。
*1チーム3名
*1選手4本放つ。
*1人1本ずつ順番に矢を放つ
*矢が的に命中すれば”◯”、外れると”✖︎”


予選第1グループ
下の画像の中の大型サイネージには、競技国が表示される。
一番右にはポーランド。
競技場の一番右奥からポーランドとなる。

ポーランドは空手の支部もある国なので、心の中で大きな声で応援をする。声を出せないのがもどかしいが、静かに応援をすることもひとつの作法であり、今までにない価値観を得られる貴重な経験でもありました。


選手は静かに作法に則り、弓を放ち的に命中すると、会場から拍手がおこります。しかし、予選の一番始めなので、なかなか的に命中しません。

側にいる、弓道の先生曰く
「本当に緊張するんですよ。競技が始まって、一番初めのグループの選手は、全身震えますよ。小さな震えであるかもしれませんが、いつもなら命中する弓が思うように放てないんです。」

長年のキャリアと大舞台を経験されている言葉には重みがあり、軽い言葉では返答できません。先生の言葉は、重く重く腹落ちし、体にのしかかるような説得力があります。

結局第1グループでは、12本中、矢が的に命中した本数が多くて6本、少ないと2本でした。

第1回目の予選グループ
一番右がポーランド



◯ 圧巻の日本チーム

予選第3グループで日本チームが出てきました!
下の画像の一番右が日本の選手です。
先に出てきたチームはBチーム。Aチームがメインなので、その下ということになるのでしょう。それでも、日本のトップの弓道家です。

日本チームの選手たちの雰囲気に圧倒されました

日本のBチームですが、なんと、12本全て命中なんです。
強豪のドイツでも8本。日本の文化の武道でありますが、ここまでとは正直びっくりしました。



◯ さいごに

私は日本の競技を見て、退出しました。その後はネットにて競技結果を閲覧することができましたので、確認をすると、見ているだけでワクワクするような結果でありました。

その後の日本Aチームも12本命中。もちろん、予選を突破。2回戦もA,Bチーム共に突破。11本、12本を命中する、他の国を圧倒するような結果。

結局のところ、最後は日本チーム同志の対決となり…
Aチーム12本
Bチーム11本
と、わずか1本差で、日本Aチームが優勝しました。


改めて、武道の素晴らしさを実感する機会となりました。そして、もっと自分自身の技術精神性を高めたい、稽古をしたい衝動にかられております。

私は空手を志し30年が経過します。まだまだ技なんてヒヨッ子同然です。そんな思いがありつつ、日々の稽古を怠ったり、ついつい自堕落な生活をすることが多いです。人に教える前に、自分が稽古をしなければと猛省しております。

弓道の所作、そんな静かな動きと心を目指し、日々精進したく存じます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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