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ウルルツアーで観る各国人間模様 【オーストラリア旅行記】 #5

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アリススプリングスからウルル(旧エアーズロック)までの旅になります。
まずはプランを立てるところからシェアしてきますので、ご参考までに!
今回ちょっと長いです。

ウルルツアーのメニュー
❶アボリジニカルチャーセンター
❷ウルル(エアーズロック)(麓・マラウォーク)
❸エアーズロックキャンプサイト
❹エアーズロック空港
❺カタジュタ(風の谷)
❻キングスキャニオン
❼キングスキャニオンキャンプサイト

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リサーチ!(1番好きな作業)

今回日程を組むのに苦労したのは、ウルルに行くツアーの日程と、次の目的地ブリスベンに行く飛行機の日程を合わせなきゃいけないところ。
リサーチしてわかったのは

①アリスとウルルは距離にして500キロ近くあり車で5〜6時間かかる。

さすがオーストラリア。500キロって東京大阪じゃん。

②アリスとウルル両方に空港がある。

それなら帰りの移動の時間もったいないからウルルから飛びたいな〜

③ウルルツアーは2泊〜10泊以上とかいろんなツアーがある。

ほんとなら豪華に7日間とかいたいけど、いろいろ鑑み2泊3日にする。

④アリス発着ウルル発着両方用意されていて、出発日はツアーによってまちまち。

これが結構トリッキー。プランニングを難しくする。

⑤ウルル発の航空便はほとんど午前発(当時)

それだと、お昼過ぎに空港ついちゃうと、一泊して翌日の便に乗らなければいけない。なんか無駄。

⑥アリス発着のツアーはだいたい最終日のお昼頃ウルル空港にドロップオフしてもらえるオプションあり

事前に聞いたらウルル空港に10時とかに送るのはまず無理と言われ。ウルルアウトは断念。

⑦オール日本人・日本語のツアーもある

ツアー内容はほとんどどこも同じ。ただ日本のツアーはやっぱり割高っぽい。

⑧レンタカーで行く人もいる

これ、すごい考えたんだけど、砂漠移動だしちょっとおっさん一人にはハードル高いかなと思い却下。(→行ってみたらレンタカーの人結構いました。道路の状態は全然問題なかったです=次回は行けそう)

⑨見所が点在してるけどそれぞれ移動に1〜3時間かかる。

ここが意外と盲点で、だから移動中の時間の使い方で快適さとか楽しさとか結構左右されます。

⑩たまに1万円くらいの安い便があるが基本みんな2〜3万円。高い😱

結局アリススプリングス→ブリスベンに飛ぶ便にした。ヴァージンオーストラリア。ウルルのエアーズロック空港からシドニーとかに出てる便は1日に何本か出てたと思う。Skyscannerで調べるときはユーラーラ(Yulara)で出てきた。
(とはいえ、元に戻る日々は来るのでしょうか・・・涙)


ちなみに自分が予約したのはここ(Lost in Australia=現在コロナで休業中のよう)。
やりとりは全て英語になります。
3日間のツアーで375ドル(約27000円:20年2月時点)。
でも絶対大地で寝てみたい!世界の人と関わりたい!(←俺)とかじゃない限り日本のツアーでよさそう。日本人グループをウルルで見かけましたが、みんなでワイワイ盛り上がって楽しそうでした。
行ってからわかるんだけど車中移動の時間が長いので、やっぱ楽しい思い出にしたいじゃないですかw
後述しますがうちらの車は最後には険悪になってる人もいたりして、結構オレ的にはオモロかったw


では本題。当日!

早朝5:20にピックアップが来るので、余計な荷物はホテルで預かってもらい
必要なものだけバックパックに詰め替えて出発!運転手がこれまたハイパーにテンション高い!

①🇯🇵日本人 男(俺)
②🇩🇪ドイツ人 女
③🇬🇧イギリス人 男
④🇦🇺オーストラリア人 女
⑤🇮🇪アイルランド人 女
⑥🇫🇷フランス人家族4人(父母息子二人)
⑦🇪🇸スペイン人 女
⑧🇺🇸アメリカ人 男

というメンツ。↓こんな。

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ブリストル近郊からきたまだ矯正中の童顔なメンズ。さっそくガイドに気に入られ強制的に助手席に。いきなり名前をディスられていたw そんな名前名付ける親ってどんなだよ〜!?とか言われてて、結構言うね、このガイドw

だんだん日も昇り、目も覚めてきてみんなの口数も増えて、だんだん打ち解けてくる。基本的にガイドと③🇬🇧、②🇩🇪と⑦🇪🇸がずっとしゃべっている。
②はしょっぱなから仕切りたがり屋なムード醸し出してて
⑦は完全にラテン女。ビジュアルも結構よい。英語のアクセントなんか全然気にしません、つう感じ笑
①🇯🇵④🇦🇺⑤🇮🇪は基本的に振られたら答えるというスタンス。
こんな感じでツアースタート!

車中はどうだったか

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BGMがかなりダサめ80s。ちょっとロック系がメインの。
あとで運転手の歳聞いたらやっぱり同年代だった。
途中②🇩🇪も助手席に行って運転手に質問責めしてた。
割と勉強になることだったのでここでオレもちょいちょい会話に入ったりしてた。(理解できる範囲でw)
ここでオレもアボリジニの支援のこととかお酒の問題を聞いた。

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何度かトイレ休憩。ラクダがいた。歯が大きい!(有料で乗れる)
コーヒー買ったりアイス食ったりめいめいにしてる中
③🇬🇧に「飲んじゃう〜?」と誘われ二人で缶ビール開ける。
で、海外に来たときに気をつけるのが場所によって飲酒のルールが違うので飲む前に確認。
そしたら

・昼も夜も野外で飲酒はオッケー

・お店で買ったビールは外に出てから開けること。(じゃないと酒を提供するバーという扱いになるので怒られる→てか確か開けようとしたら店員に怒られたから、ガイドになんでなんで?って聞いたんだったw)

・買った酒を外で飲むのはオッケー

・サーバーとかで酒を出すライセンスのある店なら店内でも飲める

・動いてる車の中では飲んじゃダメ。(これは州のルールなのか・ツアーのルールか聞き忘れた)

・ドライバーも少ない量なら飲酒できる(マジか)

てことだったので外でガーーって飲んでプハ〜!っと。
さすがイギリス人。やはり昼からビール飲む人たちですもんねw

ほどなくしてウルル(エアーズロック)見えてきたぞ〜
とか言われみんなで降りて写真撮ったりしてたら「残念でした、これは別の山。本物はもっとデカいぞ〜」だって。たまに写真だけ撮って引き返しちゃう人いるみたいなので今後行く方は気をつけて〜!

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ウルルの空港について⑦🇪🇸が降り、⑥🇫🇷と⑧🇺🇸が乗ってきた。

⑥フランスの父母むしろ俺と年も近いので、逆に安堵。 息子二人も20前半と後半の家族。
⑧🇺🇸はアメリカ人。最初の10分であー同じ仲間ね、とわかるような喋り方。
かといって特別仲良くなる感じでもないようなタイプ。


車の中では自己紹介ゲームやらお絵かきゲームやらカラオケごっこを始める。

こういう時(自己紹介)にゲイってのはちょっとした葛藤と戦うことになります。カミングアウトの仕方ですね。タイミング的には結婚してるのかとか、ガールフレンドいるのかとか聞かれる時に言っちゃうことが多いんだけど。

この日は自己紹介ゲームの中で「初恋をした有名人(First Celebrity Crush)」を告白するというゲームがあったんですね。どうしようかなーと悩んだ末結局「ピンクレディー のミーちゃん」という答えに。
まあ実際大好きだったので嘘ではないし、このシチュエーションでガチで答える必要もないよねwってことで。
セリーナゴメスとか言う人がいて、驚愕でした。そっかあブリトニーとかアギレラはおばさんになっちゃうのかって。

んで、BGMのロック系きっちーなと思ってたところに、もっと違うのにしようよってことになり。これがまた、バックストリートボーイズとかスキャットマンジョンとかwww

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もっときっちーよ!!!と思いつつも景色見てたんだけど歌詞ページの載ったiphoneが回ってきて「I Want it that way」とか歌わされるwww
iphoneで歌詞見ながらなんとなくメロディ覚えてたからテキトーに歌ったらみんなウケてくれたから結果オーライ。
④🇦🇺⑤🇮🇪は早々にイヤホンつけて自分の世界に入り始めてる。圧ハンパない。話しかけんな感。そういう感じ好きw
だんだん席替えしたり横になったり、みんながバラバラになってくると
運転手におい③🇬🇧!助手席来い!みたいになってんの。結構疲れそう。。。と横目で見ながらこちらはうとうとw

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途中ランチを取りにウルル・カタチュダ・カルチャーセンターに立ち寄る。
そこでアボリジニの歴史や文化を少しお勉強。ビジターセンター兼キャンプサイトに寄る。ここでサンドイッチを各々作り、食べ、しばし休憩。

一応ベジタリアン・グルテンフリーフードをリクエストしといたら
きちんとグルテンフリーのブレッドとヴィーガンチーズが用意されていた。
こういうとこすごい。こんな低予算ツアーなのにそこはしっかり対応してもらえるのね。他にベジタリアンとヴィーガンがいた。

そのあいだ俺と③🇬🇧でプールに行く。ほかのグループもいたけどみんな20歳前後のザ・パリピ。プールで騎馬戦したりするような。眩しすぎる!
あそこのグループに放り込まれたら結構厳しかったなあ〜w

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で、また移動。

ウルル到着!
当然だけどでかい!脳味噌みたいな模様とか、骸骨みたいな模様になってたりすごい規模で迫ってくる。

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↑写真だとなかなか伝わらないかなー

確かにこれが太古の昔から神聖な山として崇められているのは納得。ちょうど昨年から登山禁止になったんだよ、と聞いた。それまではそこが正面で人がごった返していたみたいだけど、登れない今となっては見所はそこではなく洞窟や池になったみたい。
つうか結構これ危ないじゃん、と思ったらやっぱ年間に結構な人数が落ちて亡くなったりしてたみたいね。

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↑かつてはここから登れた

ていうか、写真ではわかりにくいけどハエがすごいの。もう1分外に立ってるだけで体に100匹くらい止まってくる感じ。車の窓も開けるとどんどん入ってきます。
自分結構こういうの弱くて背中にびっしりハエが止まってる人の背中見たときは
全身鳥肌になってちょっと血の気が引いちゃった。

iphone12が出たときにカメラの形状がキモいって話題になってたけど俺も苦手。(ネタ元:集合体恐怖症←ハスの花とか蜂の巣が苦手な人閲覧注意!つうか今リンク先探すためにページ見ただけでもう発症!iphoneの裏側にレンズがびっしりある恐ろしいコラ画像出てきた〜🥶)

それ以来、もう他人の背中は見ない様にしてました。
でもこれを克服しないとウルルみれませんからね。


そこから麓の洞窟や古代壁画を散策。

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↑裸眼でも空を切り取ったように見えた


40度越えの灼熱の中なのでちょいちょい涼を取りながらでも結構体力消耗する。
夕方になり次の場所に移動。


ウルルを遠目にみれる場所でサンセット鑑賞。
お金出し合って多めにビール買っといたやつでみんなで乾杯。
もう言葉では言い表せない世界でした。

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↑みんなでぼーーーっと陽が沈むのをみてました。

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↑どんどん空と山の色が変わっていく

同じ毎日なんだよね。いまこうしてる間にも世界中で泣いたり笑ったりしてるんだよね。。。とか考えながら見てた。日本に帰ったら今度は忙しく過ごしててもウルルは毎日この姿なんだよね。でもすぐにそれを忘れちゃうんだよな。

向こうのほうから日本語が聞こえてきて、どうやら日本人ツアーの人たちもいた。テーブル置いてシャンパン開けてワイワイやってました。楽しそうでいいなw
でも俺は今はこっちでもいいかも。(どっちも好きだけど)

そのテーブルは事前にオーストラリア人がセッティングしてたから
やっぱりかなりオーガナイズされてるんだなーと思った。
反対側のテーブルもおそらくスペイン語が聞こえてきてかなり陽気に盛り上がってたけど、その人たちも大きな観光バスで来てたから彼らは泊まるところもいいところなんだとおもわれる。

気付いたらアボリジニの人たちが地べたにござひいてアート作品とか手芸品を売っていた。値段を聞いたら俺がダーウィンで買ったものの半分くらいだった。
けどデザイン的には全体的に好みは少なかった。買ってる人もいた。

で。ハエって陽が沈むといなくなるんですよ。
あれだけ押し寄せてた人たちが日の入りと同時にどっかにいっちゃってフェイスネットは必要なくなるの。これも生命の神秘ですな〜。あれだけのハエがどこに隠れるんだろう。(知りたくもないが)


キャンプサイトへ!
でそれからキャンプサイトに移動してうちらのグループがあてがわれたエリアに
SWAGというオーストラリア独特の寝袋を敷いて準備します。タンザニアではテントだったけど、今回は完全に地面に寝袋!

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SWAG
厚手で頑丈な防水テント素材でできている寝袋。その中に寝袋を入れて利用する。日本で売られているのは軽量でポータビリティに特化してるものだけど、こちらは真逆で、頑丈さとか安全さを追求してる感じ。おそらく破れない素材とかじゃないかな。冬場は追加の布団や毛布も入れられるくらい広がる。フードも付いていて、そこを枕にしたり顔を覆ったりもできる。オーストラリアでは一般的らしい。詳しくはこちら


その後シャワー浴びたりしてる間に運転手がディナーの用意を始める。とはいえ基本、荷物の積み下ろし、食事の準備はみんなで手分けしてやる。これは前に参加したタンザニアのサファリツアーも同じだった。
で、同じ会社の他の運転手(女子)が来て手伝ってくれたり。
早朝から長時間車運転してツアーガイドして食事の準備もする。
女子でこの仕事ってすごいね!って②🇩🇪に言ったら
男でも女でもすごいじゃない、って返されて、あっっっっ。っと。
まだまだ日本人的なジェンダー目線が残ってる自分に気付かされた。

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ディナーは屋根のついた簡易食堂の中で。
日本やアジア各国ではコロナで敏感になってるのに、食材も食器も裸のまま運ばれてきて、みんなでそれをシェア。日本の人にはこんなことしてきましたなんて絶対言えないな〜。洗うのもタライの水にしばらくつけてすすいで拭いて終わり。誰も疑問に思ってない。なんも言わない。

なんか覚えてるのが、トマト切っててヘタとその周りの部分捨ててたら、もったいない僕食べるよ!といって全部食べた人がいたのも驚いたね。
Zero Waste的な意識が強いのかしら?それともヘタ部分が好きとか?
まあちなみに俺もジャガイモの皮は芽も取らないで丸ごと食べちゃう派ですけど。

落ち着いてからはみんなで飲みながらめいめいに喋ったり。
⑥のお母様は村上春樹大ファンらしく最近「1Q84」読んでその読後話をしたそうだったのだが、実はこちらW村上ヴァージンなため話盛り上げられず。
しょうがないからタニサキとかミシマとかランボーとかジッドで話を逸らす。(日本人失格)
それにしても教師と弁護士の夫婦でなんでこんな低予算なツアーに参加してるんだろう?と思って、このツアー決めた理由をきいたら、やっぱりオーストラリアにきたら大地で寝てみたいじゃない!
って言われて、わかる〜そうですよね!って。俺も同じ〜!
素敵な家族だわ。

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つづく

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