スプーンをつくる2(春、躍る。dance club)
一ヶ月後、小雨の中、駅で友人と待ち合わせた。先生の奥さんが車で迎えに来てくれた。車の中で先生の奥さんから以前に先生の家にスプーン作りでお邪魔したのは、ちょうど十年前であることを言われる。
月日の流れる速さの恐怖よ。十年ぶりに思い立った私も、どうした?!
前回は当時スプーンが欲しかったわけではなく、茶道を一緒に習っていた人たちに誘われるがまま参加したのだった。その当時はスプーンの用途も思いつかなかったので、紅茶の茶葉をすくうようとして使った。そしてベトナムコーヒーを入れる時用