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走り屋

ニュースを見ていたら、ドリフトサーキットが特集されていた。

かつて、公道で危険な走行をして問題になっていたけれど、それをサーキットでやっているという。
安全だし、思う存分にできるし、すごくいいと思った。

懐かしい車たちが、ドリフトする映像が流れた。

映画 ワイルド・スピードの初期の元ネタでもある走り屋。なんか あれはかっこよすぎるけど、好きだったな。


以前、付き合った人が走り屋だった。


そもそも、走り屋なんてどういうものか知らなかったし、むしろ好まない方だ。

わたしは、父の影響で車が好きなのだけど、父は車に物も置かずきれいに乗るから、いじった車は好きではなかった。

友人とのスキーで知り合った人と、デートすることになったとき、
家の近くに迎えに来た 彼の車を見て、かたまった。


大きなステッカーがボンネットとリアガラスに貼ってある オフホワイトの日産シルビアだった。

そのまま帰ろうかと思うほど、ひいた。

もちろん、車高は低くビタビタで、マフラーの音は大きく、でっかいウイングがついていた…と思う。

シートはレカロ、ハンドルはモモハン、ボディにはロールバーが入っている。
足回りはカチカチで乗り心地は最悪だし、エンジン止めても停めてもアイドリングしてるターボタイマー?

おかげで色々詳しくなった(笑)


改造に何百万もお金をかけ、走りに命をかけ?
もちろん、彼の自慢の車だし、走りこそ自慢だ。

たぶん、そんな感じだったと思う。
頭文字Dの世界?  読んだことないけど。

そして、
彼のお姉ちゃんも、お姉ちゃんの彼も 走り屋で、
本当にびっくりした。

その知らない世界に。


シルビアの写真はなかったけど、今も覚えている。
写真は、次に買い替えたマツダのRX−7。

彼が、どうしても乗りたかったと言っていた車。
これを最後に走りをやめた。


大船あたりのデコボコの起伏がある踏切で、蛇行しながら走っていたのが、わたしには衝撃的で 今も思い浮かぶシーンだ。





















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