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リニア工事進展なるか

  リニアの静岡工区の着工を認めてこなかった静岡県の川勝平太知事が、職業差別発言をしたのを理由に辞意を表明した。これを機にリニア中央新幹線の建設計画の進展が期待される。この期待感は東京株式市場に現れており、計画を主導するJR東海の株価は一時前日比3%高(4月3日)となった。

 
 川勝知事のリニア建設に対する反対は2017年10月から現在までおよそ6年半に及ぶ。反対する理由は、「大井川の水量減の懸念及び、南アルプスの生態系保全や残土の処理」だと言う。ただし、実際は「静岡に駅を作らないでトンネルだけ掘られたら、静岡に利益がないじゃないか。」というのが言い分だろう。下記に添付した画像を見ると分かるが、静岡の工区は約9kmしかない。環境が破壊されるという言い分なら、山梨県や長野県の方が被害は大きい。川勝知事の発言には本音と建前があるのは明らかだ。

 リニア開通は日本の高い技術力を海外に発信する上でも有益になるのに、自分の県の利益を優先させたことには決して看過できない。


 そして、辞意の理由には、失言以外にも、「リニアの開業時期が未定になった」ことも挙げていた。リニアの開通を遅らせて「自分は大きな仕事をした」と胸を張っているのか。これには、今まで川勝知事を当選させ続けた県民にも責任があるのではないか。

 また、今回の失言によって、県には計2571件の批判や発言の撤回を求める意見が寄せられた。川勝知事は新入職員向けの訓示で、「県庁はシンクタンクだ。毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さま方は頭脳、知性の高い方たち」と発言。結果的に、頭脳、知性の高い方たちに2571件の電話対応という余計な仕事を与えたことになった。また、発言を撤回した際には渡された文書を読み上げたのだが、訓示の際には文書は持ち込まず、何も見ないで登壇していた。自分の頭脳、知性が高いという驕りがなければ、今後も知事を続けていたのだろう。公の場での発言には気をつけたい。

 参考文献
産経新聞(4月4日,4月5日)
読売新聞(4月4日, 4月6日)
日経新聞(4月4日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/中央新幹線

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