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チームラボボーダレス、麻布台ヒルズに行ってきた

  麻布台ヒルズに新しくできたチームラボボーダレスに入ると、サムネイルの作品が私達を出迎えてくれる。作品名は「人間はカメラのように世界を見ていない」。実際に写真を撮った場所に立って肉眼で見ると、この写真のようにはっきりとした文字には見えない。もっと遠近的な文字の見え方になる。このような作品が20個以上あっただろうか。今回はそんな作品が並ぶチームラボボーダレスについて少しまとめる。

実際はこんな感じ
derの部分はこんなに長い笑

 チームラボボーダレス麻布台ヒルズでは、名前にある通りボーダレス(borderless)、境界のない世界をテーマに作品が作られている。ある作品が一つの場所に留まることなく、別の作品があるところに移動し、お互いが影響し合う。蝶は花が咲く場所に飛び、カラスが来ると去っていく。

 作品には観てる人も影響を与える。人が蝶に触れると蝶が死んでしまったり、花に触れるとその花が散り、人が立ってるところでは岩を避けるように川が流れを変え、歩いている「人のようなうさぎ」に触れるとそのうさぎは歩く向きを変える。作品と作品の間に境界はなく、また人と作品の間にも境界がない。

 私が一番魅了されたのは「永遠の今の中で連続する生と死Ⅱ」。この作品一つで入場料4200円を払う価値があると思う(入場料は休日料金)。赤、黄、青の三種類の花が咲いては散っていく様子が、観ていて全く飽きない。1日中この作品の前にいれる気がする。

「永遠の今の中で連続する生と死Ⅱ」この作品は画像ではなく動画なので是非見に行ってほしい


 全体的な作品に対するコメントとして、「めちゃくちゃ数学だな」と思った。エントランスの「teamLab☆borderless」の遠近法を使った作品も数学で出来ている。数学を全面的に使用しているところがデジタルアートの面白さなのだろうか。作品の中には、生命を題材にしている作品が多数あった。その中にはチームラボの代表曰く、「秩序」を作りたいという想いから出来上がった作品もある。境界のない世界に秩序を作る。生命を数学で表現する。この矛盾が不思議だ。生き物は不規則である。決して規則的には動かない。でもチームラボの作品はとても規則的だ。この矛盾はわざとなのか。

 これからチームラボに行く人はぜひ入念に下調べをしてから行って欲しい。私は初見の感動を味わうためにほとんど何も調べずに作品を観て回った。そのため人と作品が干渉する体験を充分に享受できなかった。

 それと、チームラボさんにはぜひ、アプリの改善と、作品への干渉の強化をして欲しいと思った。アプリの作品説明の欄はもっと工夫できるはず。チームラボにWi-Fi環境を作って、作品説明を動画形式にしたり、伏線を貼ってみたり、内容の見直しをして欲しい。コンテンツが不足しているように感じる。また、アプリを介して作品に影響を与えられるコンテンツを増やした方が満足度は上がると思う。もし人手不足なら私が働きたい(笑)。

 チームラボボーダレス、麻布台ヒルズ、是非一度足を運んでみてほしい。SNSで流れているものを見るのではなく、自分の目でみないと感じれないことを体験して欲しい。

参考


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