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2022/11/18 初回コロナワクチンは今年中にという最後通告を受けて

今日厚生労働省の公式Twitterでこんなものが。

新型コロナワクチンの初回接種(2回分)は、今年いっぱいで供給が終了するという最後通告。

しかも、初回接種を受けていなければ、追加接種はできないということ。本当の最後通告。

国内で打ちたい人はもう打ち終わってるから問題ない?

国内の接種状況を考えると、基本的にワクチン接種希望者は既に初回接種を終えていて、3回目接種も終わっている人が多いんじゃないかと思う。

まだ初回接種を受けていない人は、意図的にワクチンを打ちたくない人だろうし、こちらも特に問題はなさそうに感じる。

問題はなんとなくワクチンを打っていない人。自分の体に対する権利をじっくり考えてワクチンを打たないという決定をした人はいいんだが、なんとなく周りの人に流されて打たないということにしている人は、後々厄介になる場合がある。

この種の人は実は自分の身内にも1人いるんだが、周りにどんな人がいるかによって接種するかしないかが「決まっている」と思う。本人は自分で「決めている」ように言うが、実は影響されているだけで、その決定の理由を聞いても筋が通っていない。

こんな人が、来年以降追加接種を受けるべき的論調の人に囲まれた時、きっと後悔するだろう。でも仕方ないよね。

本当の問題は海外在住者

国内は勝手にやってもらうとして、今回の厚労省の判断で大きな影響を受けるのは海外在住者だと思う。コロナ禍で帰国ができなかった人も多い中、現地国でワクチンを接種したと言う人もかなりの数にのぼると思う。私がそうだ。

"西側"・"先進国"に滞在していると、承認が得られたワクチンメーカーは日本と同じようなメーカーということが多いと思う。ファイザーやモデルナなどだ。

しかし経済的に弱い国々では、あのコロナ禍の全世界ワクチン争奪戦の中で、ファイザーやモデルナを手に入れることがままならない国が多かった。

そんな中で「救いの手」を差し伸べていたのが中国だった。東南アジア諸国でも「シノバック」という中国製ワクチンが大量に入荷していた。政府はとりあえずワクチンの接種率を上げることを目指していたから、中国製ワクチンが広く出回っていた。

しかし、この中国製のワクチン、WHOは緊急承認を出しているにもかかわらず、日本政府はコロナワクチンとして薬事承認していない。もちろん薬事承認しないというのは理解できる。しかし、外国で中国製ワクチンを接種した人が日本に来ると、ワクチン未接種扱いになるのだ。

とある東南アジアの国では、1,2回目接種が中国製、3回目以降がファイザーという人が多いんだが、日本では1回接種のみ扱いとなる。

わかった。日本では1回接種でワクチン接種未完了扱いなんだったら、あと1回ファイザー打つからワクチン接種完了扱いにしてくれ、と日本に帰国して役所に話すと、のらりくらりと断られてしまう始末だ。

というわけで、日本で薬事承認されていないワクチンを外国で接種した駐在員、留学生、永住者などは、今年中に日本に帰国して日本でワクチンを打ち直さなくては、今後来るべき帰国時に、ワクチン接種未完了扱いになるばかりでなく、新型株が発生した時の追加接種もしてもらえないということになる。

今年が終わるまであと1か月半。飛行機のサーチャージもなかなか高い今、ワクチンのためだけに一時帰国なんぞできるわけなかろう。

せめて、WHO承認ワクチンは外国の接種証明書を見せれば、日本でも接種済み扱いにして欲しいものだ。

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