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【お金の教養】景気ってどのように決まるの?

景気が良い、景気が悪いと言っているけど、景気とはそもそも何なのでしょうか?


皆さんこんにちは。BOOKDIGESTのたくみです。
本日は森永康平さんの著書「誰も教えてくれないお金と経済のしくみ」より、お金の教養である景気についてお話ししてきいます。


冒頭の通り、みなさんは「景気とは何か」を説明することができますか?


僕は、ニュースなどで景気が悪いとよく耳にしていましたが、「へぇ、景気って今は良くないんだなぁ」と思っているくらいでした。

人生を長く生きていらっしゃるご年配の方々は、この景気によって給与などの上がり下がりを経験していると思うので、身をもって体験している方は多いのかなと思います。


しかし、僕のようにまだ社会に出て数年の方々は、意外とこの景気というものについて理解できていないのではないかなと思います。


ということで、この記事では、お金の教養、経済の教養として景気について僕なりの考えも踏まえてお話ししていきます。

ぜひ、最後までご覧ください。


景気は波を打つ

一般的に、景気というのものは波を打ちながら進んでいます。

この図を見てください。

乙女のお財布より引用


大学の講義や就職試験などの勉強などで一度は見たことがあるかもしれません。

これが景気の波というものです。
そして、この頂点が景気の山、底が景気の谷と言いい、山に上がっていく時期のことを「好景気」、谷に下がっていく時期を「不景気」と呼ばれています。

僕は就職試験の勉強でこの波の存在を知りました。また、「岩戸景気」や「いざなぎ景気」「いざなみ景気」などの言葉も同時期に学びました。


この「○○景気」というのは、景気の波が山に上がっている期間、いわゆる好景気の時期を指します。

そして、直近で好景気だった時期が「いざなみ景気」で2012年から2018年の約6年間です。この期間は戦後の好景気の期間の中で一番長いとされています。

このように、景気には波があり良い時期と悪い時期があることをここでは覚えておいてください。

※いざなみ景気:
安倍晋三さんが首相をしている時で「アベノミクス」などの経済対策を打ち出し見事に経済を回復させました。しかし、「実感なき景気回復」とも言われておりそこまで景気の恩恵を私たちが受ける機会は少なかったようです。


景気はどのように決まっているのか?

先ほどの章で、景気には波があることがわかったと思います。では、景気とはどのように決まっていくものなのでしょうか?


私達は、景気の話をよくしますが景気の成り立ちを知っている方は意外と少ないのではないかなと思います。


結論を初めにお伝えすると、景気とは「景気動向指数」というものによって決められています。

そして、景気動向指数の中には「先行指数」「一致指数」「遅行指数」という3つの指数があり、その中でも「一致指数」というデータの動きによって専門家たちが決めているそうです。

そして、それぞれの指数には、指数の決め手となる指標が存在します。


例えば、「先行指数」では、株価や新規求人数などが挙げられます。

なぜ、先行なのかという理由を株価を使って説明します。

株は、投資家達が他の人よりも安く買って高く売りたいため、これから伸びそうな分野や業界を先取りして株を購入します。


そのため、今というよりは未来に投資をしているわけです。


よって、株というものは、今の景気というよりは先(先行)の景気に反映されるため先行指数となるわけです。


それに対して「遅行指数」とは、失業率や家計消費支出などが挙げられます。

例えば、失業率の場合、日本では社員をいきなりクビにして明日から仕事がないなんてことはかなりの確率で少ないはずです。


解雇しようとすると、手続き等でそれなりに時間がかかってしまい、タイムリーに動くことはできません。

そのため、景気に遅れる(遅行)形で進んでいくので遅行指数となるわけです。


そして、「一致指数」とは、営業利益や有効求人倍率などが挙げられます。

これは言葉通り、タイムリーに景気に反映されるものになるので一致指数です。


このように、景気とは様々な要因が組み合わさって決められているんです。


景気を良くするには?

2024年現在、景気は良くないと言われています。


では、景気を良くするにはどうしたら良いのでしょうか?

結論は、「家計の支出を増やす」ことです。


上記で述べましたが、景気とは「一致指数」の動きで決まります。そして、その一致指数の中にあるのが営業利益や商業販売額などです。

ここからもわかるように、お金が回り始めると経済も賑わい景気も回復していきます。


ということは、景気を良くするには僕たちがお金をどんどん使っていく必要があるわけです。

しかし、ここ近年、新型コロナウイルス感染症などの影響で、旅行やショッピングなどお金を使う機会が減少しました。


また、働き方も大きく変わり、お金を使わない(溜め込む)傾向になってきています。


そのため、現在の景気は下がり傾向にあるのではないかなと思います。

よく、景気を上げるために給料を増やすべきだという意見を聞きます。


しかし、いくら給料が増えても、私たち自身がお金を使うことをしない限り、景気は良くならないということを知っておくべきだなと思いました。(かと言って、散財は良くないと僕は思ってますが...)

さいごに

本日は「景気はどのように決まっているのか?」についてお話ししてきました。


日本ではお金について学ぶ機会があまりにも少ないです。

昔の日本は銀行にお金を預けておけば、お金が増えていましたが、現在は銀行の年利と物価の上昇率を踏まえると逆に減ってしまいます。


そのため、お金を守るという意味でも投資をすることは1つの手段だと思います。


日本とアメリカを例に挙げますが、投資についての考え方や実際の貯蓄比率を見てみても、アメリカの方が投資比率が大きいきことがわかっています。

そして、そのアメリカは小学生の頃から、こういった「お金」について学ぶ機会が多いそうです。


僕自身、この本を読んで、このお金の知識の差が経済成長の差を生んでいるのではないかな?と感じました。

お金の知識、教養は自分の資産を守るためにこれからの時代必ず必要になってきます。


ぜひ、この本を手に取って楽しみながら学んでみてください。

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