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GRISをプレイして感じたゲームとは何か

Steamのレビューで圧倒的に好評となっていた横スクロールアクションゲームのGRISをクリアした。2、3時間でクリアできるボリュームで1700円程の値段だったがプレイした感想としては1000円くらいが妥当だと感じた。

水彩画の圧倒的に綺麗なビジュアル

レビューでも大勢が書いていてパッケージのサムネイルや紹介動画を見るとまず印象に残るビジュアル。水彩画のような淡麗で何気ない風景を見ているだけで面白いんだろうなぁと期待を膨らませてプレイしたが期待通りだった。2Dだが要所で引いて背景を強調したり、寄って主人公を拡大させたりするカメラワークもビジュアルの良さを引き立てている。

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ストーリーに文字が無いので理解できるかはプレイヤー次第

ストーリーはあるが文字による説明は一切ない。僕は「ビジュアルがすごいゲームだ」という印象のみでプレイを開始したのでストーリーを理解しようとせずのほほんとプレイした結果、何も理解できなかった(しようともしなかった)。後にSteamのレビューを見て補完したが文字なく動きや演出だけで展開するゲームのストーリーは理解できるかプレイヤー次第となり、このゲームにおいてはストーリーは重要じゃないかもしれないが寂しく感じた。

単調なアクションと、有って無いような謎解き要素

横スクロールアクションで星のようなものを集めながら進むが、謎解きというかパズルのような要素がある。途中でアクションが増えてそれを駆使して謎解きをするが、それが簡単なので途中から作業になってしまっている。正直あってもなくても同じでビジュアルをより見てもらうためにわざと間延びさせているように感じた。クリアには2、3時間だったがもっと長く感じたし、それは途中の作業感によるもの。

まとめ

まとめると販売価格の価値は感じない。ストーリーがわかりにくい、謎解きはあってないようなもので、良いのはビジュアルのみ、つまりゲームである必要は感じなかった。アニメーション作品にゲーム要素をねじ込んだようなゲームで完成度、満足度でいうと低い。そのため冒頭で1000円という価格が妥当とした。これが1つのアニメーション作品として作られたなら、よりこのゲームで実現したかったことが協調できるのではと感じてしまう。

話はそれるが作者が良いと思う作品(美術的なものを含む)を自分の思う価格で提供したい場合に最適なのはゲームなのかもしれない。アニメーション作品であれば、と書いたが作品をどこで公開するのか?採用してくれる映画館はどこ?Youtubeで公開したらどれだけ稼げる?自分の思う映像作品を自分の提供したい価格で公開するにはゲームが最速なのかもしれない。ただ僕はゲームとして触れるとなると操作する意味を求めるのでGRISには不満が残ったが、このようにゲームというパッケージの用途が広がっていくなら、僕のゲームへの向き合い方を変えていかないと作品を作品と楽しめなくなってしまう。

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