新ヒロイン登場のキャサリンフルボティをプレイ(ネタバレあり)
ネタバレあり。段落名に記載しています。
キャサリンの続編、というべきではなく熟成進化という言葉が紹介記事でも使われているキャサリンフルボディ。キャサリンでも登場していたキャラクターと設定に変わりはなく、追加キャラと追加ストーリーを楽しむ内容になっているので前作をプレイしている人にとっては8000円を払える内容かどうかは微妙だと感じた。
ストーリーパート
3人のキャサリン(Katherine、Catherine、Qatherine)が登場してそれぞれキャサリン、あのコ、リンと呼び分けている。4角関係による修羅場で、はっきり言わないヴィンセントにモヤモヤを溜めながらストーリーが展開されるが、昼ドラのようなストーリーは僕には刺激が強かった。NPCもそれぞれにサイドストーリーがあり、会話を通して徐々に展開されていくがなかなか凝っていて良い。NPCも2人が追加されている。ここだけの話だがCERO:C(15歳以上対象)なのでムフフでデュフフなシーンもあるぞ。誰にも言うなよ。
4角関係なのでエンディングが複数あることは容易に想像がつくが全部で10以上ある。重要な分岐点は教えてくれるのでしっかりセーブを取り、後で違うルートを選ぼうと思ったが、うっかり上書きしてしまい最初からやり直す羽目に。歴史上の偉人うっかり八兵衛をリスペクトした結果となった。
パズルパート
ストーリーパートとパズルパートが交互に進行していく。パズルは積みあがった石を押したり引いたりラジバンダリして上を目指す。石にも種類があり後半は飛んだり跳ねたりラジバンダリな石が多くてもうラジバンダリでした。石の組み方は「技」と呼ばれてゲーム内で教えてくれるが数が多く、パズルは下から崩れてくる制限時間付きなので、馴染んだ技に偏って使ってしまうが、柔軟な発想の持ち主だと色んな技を使えて楽しいと思う。
パズルは難易度が選べて最簡易な難易度はオートプレイが選べてもはやスキップ可能。ストーリーだけを楽しめる。僕はノーマルといういかにも普通な難易度だが下から3番目、上から2番目というノーマルとは何かを考えさせられる難易度でプレイした。途中適当にやってたら道が開けたこともしばしばある難易度で、適度にパズルを楽しめる調度良さだった。後半に出てくる制限時間なしのじっくり思考力を楽しむステージは最高に楽しかった。
飲みたくなるお酒
キャサリンフルボディのシーンは夢の中と現実世界のBARで交互に進行していく。BARということは当然お酒もあり、主人公達それぞれに好きな酒がありいつも同じのを飲んでいる。ジブリの食事シーンで食欲が刺激されるのと同じで、カランと氷の音をたてながらお酒を飲む姿を見て僕もお酒を飲んでしまった。こういう細かい部分にも力を入れている作品はとても好感が持てる。
ちなみに飲んだのはビール、黒ラベルとレモンを入れたコロナエキストラは至高だ。体内の水分がこの2つで構成された人間のことを神を呼ぶに違いない。
BARで会話中のカット割り
ストーリーの進行にはアニメ、ムービー、カットシーンが切り替わり進行するが、BARで会話するカットシーンが面白かった。最初の方は字幕を読んでいて気付かなかったが、映すキャラと背景のバランス、切り替わるタイミングなどテンポが気持ちよく見ていても楽しかった。もしやる人は意識してみると耳と目が楽しい。
エンディング感想(ネタバレあり)
見たエンディングは2つ、キャサリン結婚ルートとリンの新たな幸せルート。
キャサリン結婚ルートは浮気をどう説明するのかと思いきや、「浮気相手は幻だった、勘違いだった」という説明をして納得するキャサリンに違和感を感じたが、実際浮気中の記憶はないわけだしそう説明するしかないのかな。しかしめでたく結婚できたことは、恋人だったし子供ができたかもしれないという彼女に責任を取る形となるので僕としては納得のいく結末だ。正直どのキャサリンも性格が極端すぎて選びたくないが、ヴィンセントの歴史を考えるとこの結末がスッと落ちた。
リンは天使なのかと思いきや実は宇宙人でしたというオチ。崩れる石を登っていった結果、宇宙にまで飛び出しちゃったよ。拍子抜けする展開だが、ヴィンセントが音楽プロデューサーで大成功し、親友たちもやりたいことを見つけていく様は、これからシンギュラリティやらAIやら仕事に対しての価値観が変わる社会で、働き方が変化するのことにもうそろそろ対応したほうがいいよとゲームを通して教えられているようだ。
リンはストーリー途中の会話で既存の価値観に捕らわれるな、他人に流されるなという考えが聞ける。マルチエンディングなので攻略サイトではトゥルーエンドやバッドエンドなんて書かれているが、ゲームを通して選択肢を重ねた結果がエンディングへ繋がるので、どれもがプレイヤーにとってトゥルーエンドであり区別するべきじゃないだろう。僕にとっては最初に選んだキャサリン結婚ルートがトゥルーエンドだ。
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