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SEKIROは正真正銘の傑作(ネタバレあり)

ネタバレあり。段落に記載しています。

SEKIRO

発売から10日足らずで200万本を売り上げてるらしいSEKIROをクリアした。したった。ブラッドボーンを含みデモンズソウルを除くダークソウルシリーズをDLC含めて全てプレイしているがSEKIROはそれらであった嫌いな点が無く最初から最後までのめり込んでプレイすることが出来た。37時間程度でクリアとなったのでボリュームの少なさを感じたが八分目が丁度いいのかもしれない。ファンとしていい意味で期待を裏切り続けてくれるフロムソフトウェアに対する信頼と期待はまた高まってしまった。悔しい。早くDLCの発表をしてくれないかな。

戦闘におけるボタンを押す楽しさ

SEKIROは戦闘中に押すボタンの種類と回数が多いのが良かった。相手のすべての攻撃を弾こうとボタンを押し、危険な攻撃にはカウンターを決めて体幹を削り切って忍殺。全部にリズムが必要でごり押しできることはなくスタイリッシュだ。リズムにあった行動はカキンという音などで小気味良さが演出され成功が分かりやすい。ダークソウルシリーズになかった爽快感がたまらなかった。

削った体幹は時間を置くと回復するのと、相手に攻撃をガードさせると決まった行動しかしないのでこちらから積極的に攻撃を仕掛けたほうが有利に戦いを展開できる設計も良い。弾きもパリィ程の失敗時のリスクがなく、どんな雑魚敵に対しても一切のダメージをもらわず圧倒してCPU相手にもマウントを取りたい僕でも、終始弾きを狙うことには前向きにプレイできた

特にボス戦は攻撃の緩急に合わせながら弾き、時折くる危険な攻撃をステップやジャンプや忍具で回避するのはとても楽しかった。まさにボス戦のためのSEKIROという感じ。どのボスも苦痛に感じなかったが怨嗟の鬼だけは楽しくなかった。2度戦いたくない。

入念な探索と対策で攻略する

SEKIROの評価として高難易度を挙げているのをよく見かけるがそれは正しくないだろう。確かにダークソウルシリーズと比べるとレベルを上げてごり押すという手段はないし最終的にはプレイヤースキルに依存するため難しく感じるかもしれない。

ただSEKIROのボスにはそれぞれ弱点や忍殺(とどめのこと、ボスは複数回の忍殺が必要)するための方法が用意されている。じっくりマップを見渡せば回り込める道に気付くし、義手忍具の説明欄やアイテムテキストには敵の弱点が書いてある。脇道に瓢箪の種や数珠玉も落ちているし、1体の中ボスを見逃せばそれだけで低い体力でボスに臨む事になるし、挑む順番も大事だ。入念な探索でアイテムをかき集め、説明欄やNPCとの会話から情報を収集し、それを持って攻略する。こういった対策をしないと、たちまち難易度は上がり苦戦を強いられる事になる。

説明欄を読み込み説明欄に攻略の情報が載っているのはフロムらしい仕掛けだが、ファンなら誰もが気付くはずだ。

鉤縄により立体的なマップ構造

直線距離にすると短いマップだが鉤縄で立体的に動き回れる高さの奥深さが探索に興味を持たせてくれた。立体的なことにより忍殺の導線が多く中ボスを忍殺から入る方法をいちいち考え見つけるのはまさに攻略を考えている感覚だった。ダークソウルシリーズでは攻略というよりも好きな武器防具は何か探索をしている感じだったので僕にとっては新鮮なプレイだ。望遠鏡みたいなアイテムを真面目に使ったのは初めてだったわ。

少しの理不尽とカメラワークの酷さ

投げ技に対しての回避策はジャンプとチュートリアルでは教えてくれるが、ジャンプしても食らう投げ技がいくつかあり理不尽さを感じた。ダークソウルシリーズの理不尽さといえば1対多の一方的な集団戦だったり、攻撃しても怯まない相手だったり、視られるだけで発狂ゲージを溜めてくる相手だったりだがそういうのは無かった。いや、なんか急に自爆特攻してくる奴がいたがあいつのことは許してなかったことを思い出した。

あと鉤縄時のカメラワークがひどくちょっと酔ってしまった。飛びながらだと意図しない方向にカメラが向くので着地時に変な方向を向いていてモヤっとした。

とはいえ、ダメなところはそのくらいでダークソウルシリーズに多い気持ち悪い敵も悍ましいエリアもなく精神を削りながらプレイすることはなかった。神ふぶきを入手した時は幽霊的な通常攻撃が効かない雑魚敵がいるんじゃないかとずっとビビっていたが結局いなくてビビり損。

まとめ(ネタバレあり)

平田屋敷の2回目にはたどり着けなかったし首無しも1体見逃してたし隠し扉の数珠玉にも気づけなかった。氷涙も手に入れられなかったし梟の選択肢でエンディング分岐があるとは思わなかった。人生初のトロコンと取り逃した要素のために2週目をしているが僕のプレイだとトロコンのためには3周しないといけないと知って面倒臭くなてってきている。特にスキルの全取得は何時間かかることやら。

2週目をしていると1週目では苦戦しなかったボスに苦戦したり新しいことに気付けたりもするが鬼形部は相変わらず弱かった。あいつに負けるやつおるんか。

SEKIROでまた続編が出たら買うだろうしDLCも出たら買うだろう。フロムソフトウェアみたいに期待を更新し続けてくれる会社が日本にあるのは嬉しいし世界的に評価されていることは喜ばしい。久しぶりに熱中しながらゲームさせてくれたことに感謝。

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