Daisuke Yoshimoto

旅と読書とスポーツが好きです。

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神戸の中華そば屋『もっこす』のスープに溶け込んでいたもの

僕はラーメンが好きだ。 もっと言うと、神戸は『もっこす』の中華そばが好きだ。 きっかけは学生時代、大変にお世話になった(勿論今も)先輩に連れて行ってもらった時。火の国・熊本がふるさとの僕にとって、『もっこす』と言えば『肥後もっこす』のイメージが強く、一人暮らしをしつつも若干のホームシック気味だった僕にとっては救いの言葉だったのだろう。神戸でそのワードを聞けるなんて思ってもみなかったものだから、耳に入った瞬間から好感を抱いたのを覚えている。行ったら行ったですぐに『もっこす』の

    • 面白いを、面白い以外の言葉で表現したい

      面白いを、面白い以外の言葉で表現したい。解像度を上げて世界を見てみたい。そう思っていたから。 今、観察力の鍛え方という本を読んでいる。タイトルにピッタリそうな本だ。宇宙兄弟やドラゴン桜を仕掛けてこられたコルクの佐渡島庸平さんが執筆されたものだ。宇宙兄弟や平野啓一郎さんの作品のファンである僕は、書店でこの本を見つけてはすぐにレジで会計を済ませていた。 意気揚々にページを捲る。なるほどうんうん、そういうことか。 とはいえ。この本を読んだからといってすぐすぐに観察力が鍛わるは

      • 試合があるのに佐賀には行かず、照葉に行ってきた話

        ホームゲームの日は集合時間にあわせて車で突っ走るので、普段お客様がどんな導線でどんな期待をして会場に足を運んでいただいているのかが中々見えない。なんとなくこんな気持ちなのかなって想像はできるのだが、それは僕の主観であってやはり違うところもあるはずだ。 ということで、超絶に隣県である佐賀で試合があった今日、僕は照葉はisland eyeにあるRIZING BURGERS CAFEへ足を運んだ。 RIZING BURGERS CAFEは、ライジングゼファーフクオカとファンの皆

        • 肉とサウナとオールスター

          0メートルの旅を読んで、旅について触れた前回。 水戸に行く予定だったと記したが、その目的は、B.LEAGUE ALL-STAR GAME2021 in MITOの観戦に行くことだった。 そもそも僕自身、生まれてこのかたバスケットボールとは全くの無縁で、プレーしたことも全くなかったのに、ふい気がついたら2年連続で富山、北海道と現地で観戦している。不思議だ。 カオスな時間が停滞し、その中で得点が入って解放的な喜びに満ちるサッカーとは違い、テンポ良く点が入り、そして臨場感に溢

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          旅が好きだと言うけれど

          ずっともやもやしてたものが晴れると、テンションが上がる。当然のことか。 タイトルから矛盾してる気がして、でも気になる先週末の土日は久しぶりに空いていたので、どこか旅に出かける予定でいた。ええ、水戸です。じゃらんパックで航空券も手配していた。手配していたのだが。 去年から旅にはめっぽうツキがない。この世情をみると当然と言えば当然なのだが。緊急事態宣言によりキャンセル。去年のドイツもキャンセル。今年もキャンセル。 まぁ、緊急事態宣言やコロナを責めるつもりもないし、ネガティブに

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          箱根駅伝、こたつでぬくぬく観ようと思っていたのに

          正月の風物詩、箱根駅伝の号砲が今年も鳴った。 毎年のようにテレビに張り付いて、時に感情移入しながら感動をお裾分けしていただいているわけだが、今日も毎度のようにテレビを見ていると、いつもと違って「おおぉ!」となるものがあった。 そう、各校のユニフォームに企業ロゴが付いているのだ。 これまで禁じられていたユニフォームへのスポンサーロゴの掲出が解禁されたのである。 ということで、一度目についてしまったら気になって仕方がない。各校を支援しているスポンサーを調べてみました。 今回ス

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          ヤァマン!な一年になるはずだった2020年

          ちょうど一年前の今頃、今年のGWこそはと息を弾ませながらフランクフルト行きの航空券を購入したのを覚えている。もっと言うと、レッドブルアレーナでRBライプツィヒ vs ボルシア・ドルトムントの観戦チケットを3万もはたいて購入した。ハーランド擁するドルトムントと、当時まだヴェルナーも在籍していたナーゲルスマン監督率いるライプツィヒの、バチバチの上位攻防戦をビール飲みながら観戦するのを楽しみにしていた。めちゃめちゃ。 まぁ、そんな楽しみは無惨に散ってしまった。 代わりにと言わんば

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          手放すときに、見えてくるもの

          引っ越すことになった。 実家、2回目の引っ越しである。 ゆめタウン光の森まで15秒の超絶好物件を出るなんて、気が狂ったのか!? 一体全体何があったと言うのか、理解に苦しむ僕を横目に、両親は清々しい表情で一言。 『マイホームを買ったよ。』 念願叶った嬉しさのあまり、口元は緩みに緩みまくっている。 大人が、しかも一回りも二回りも年の離れた自分の親が、新居にキャッキャしながら喜んでるのを見ると、なんだか安心する。 2020年、4月14日その日の部活は夜の練習だった。 21時

          手放すときに、見えてくるもの

          ランナーが駆け抜けた後に戻ってくる、心地のいい『日常』が好きだ

          最後のランナーが駆け抜けた。 交通規制が解除されると、信号待ちをしていた車や歩行者が一斉に目的地へと足を向ける。 美野島交差点、沿道にて大渋滞だ。 車道がストップすることなんて普段はありえない。 何か大きな事故でも起きたのかと思ってもおかしくないが。 2020年12月6日、日曜日。 この日は福岡国際マラソンが開催されていた。 大規模な交通規制による渋滞が起きていたのだ。 天気は快晴。 風もほとんど感じない。 ランナーにとってこれ以上にない絶好のコンディションなのではない

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          春風と残像

          1.思い出たちベッドに横たわりTwitterを見ていた時、タイムライン上に流れてきたとある方の訃報に思わず声を上げてしまった。 青春時代には彼の作品を見て娯楽を楽しんでいたりもしたものだから、ただただ悲しいの一言に尽きる。 最近は『死』について考えることが多い。 他者の訃報に触れた時、強烈な無力感に苛まれる時がある。 自分のこれまで生きてきた人生に、何かしら影響を与えてくれてくれているという実感がある時は特に、である。 だから、今回の報に接した時、彼の出演していた作品の数々

          春風と残像

          V.VAREN Dream

          ということを書くと、なんとも烏滸がましく、そしてなんと上から目線なんだろうか、と書いている自分でも思ってしまう。長崎に赴くのは実に中学校時代の修学旅行ぶりなのだから。一体全体なんてやつなんだ。 そんな、長崎とはほぼ無縁であるといっても過言ではない僕が、思わずあんな図々しいタイトルを付けてしまうくらいまでの事件が起きてしまった。嗚呼、事件だ。 事件と言っても殺人事件とかそういう奇妙でサスペンス的な類のものではなく、僕の心が、『ああ、感動してるわ。』と言っているだけだ。 ・