【ビジネス】パレートの法則
概要
「パレートの法則」は経済学者、社会学者のヴィルフレドパレート氏によって提唱された法則です。
「80対20の法則」や「ばらつきの法則」などとも呼ばれています。
どんな法則?
顧客全体の2割である優良顧客が売上の8割をあげているということで言われています。
お仕事をするうえでは、2割の優良顧客を差別化することで、8割の売上が維持できますよ、高い費用対効果を追求できますよ。
ということです
僕たちは、「すべてのお客様を平等に!」とつい思いがちですよね。
「80:20」の由来
その由来については、園芸が好きだったパレートさんが、エンドウ豆の80%が20%のサヤから収穫されたことに着想を得たとも言われているらしいです。
どうやら「80:20」に絶対的な意味はないそうです。
つまり、こういった傾向があるよ、ということですね。
パレートの法則は品質管理、在庫管理、売上管理、マーケティングなどにも適用できるとされており、経済以外の自然現象や社会現象まであてはまると言えますし、実際にも当てはまっているようです。
「選択と集中」を裏づける経験則
この法則は「べき法則」と呼ばれる数理法則の一部で、同様の傾向が、英単語の使用頻度、都市の人口規模、河川やインターネットの結節点の次数など、社会や自然の様々な領域で観察されています。
企業経営に当てはめると、売上げや利益が一部の社員や顧客に集中的に依存することが明確になり、選択と集中の必要性の根拠として注目されるようになりました。ABC分析にもこの法則が応用されています。
経営にどう応用するかが重要
「パレートの法則」が観察される状態が、社会や集団にとって好ましいとは限りません。観測される集中傾向をより強めるのか、弱めるのかを判断することが重要です。
金融サービス等で、ターゲットを富裕層に特化する動きは、集中の度合いを強めていく方向といえます。
逆に、従来、収益の主要な源泉とはみなされなかった発注頻度の少ない商品を重視する「ロングテール」は、商品の管理コストの低下を背景に、特定の売れ筋商品への依存傾向を弱める方向といえます。
経営への応用は各社で扱う商品やサービス、取り扱い数、そして各社の思想やビジネスモデルによって各人各様だと思いますが、基本的なことだからこそ、今一度見直してみるのも良いかと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?