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「祭りのあと」 SEAM2019(シンガポール)最終日

皆さま、こんにちは。Mです。
昨日10月13日は、シンガポールで行われていた「SEA MAJOR 2019」の最終日でした。その様子と、自分が何を思ったのか、レポートしていきたいと思います。

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今日の朝は遅め。10時半にロビー集合。会場に移動し、ソウルキャリバーの8位以上決定戦を見に行く。会場への行き方はもう、慣れたものだ。

会場に着き、違うホテルに泊まっていたTと合流する。昨日、鉄拳の試合を終えたTは、やけに表情が豊かで、口数も多い。「緊張からとかれてる感パナいですね」と言ったら、「あたりまえだろ」と返された。確かに、1+1より当たり前すぎることを尋ねてしまった。

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(ソウルキャリバー会場へ向かう途中の、Avengersブースにて)

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(試合開始前に、実況席で楽しむKとY。KYとは言ってません。)

てくてく歩くと、ソウルキャリバーの会場(配信台)に到着する。...え、観客エリアに椅子も何もない、スタンディング??と思いつつも、周りを見ると、皆ためらわずにその場にあぐらをかいている。僕もあぐらをかく。でもe-sportsが文化になろうとするなら、誰もが楽に、抵抗なく楽しめるように、椅子は用意したほうがいいかもなあ。東京ゲームショウでは、親切に椅子が並べてあった。e-sportsの大会だと、どっちが当たり前なんだろう。

試合が始まるまで、(口数の増えた)Tと談笑する。たとえば、昨日の試合の振り返りについて。たとえば、e-sportsが協賛企業にできる還元について。現在e-sportsに協賛する企業って、e-sportsの「いま、挑戦しているシーン」という性質に共鳴したブランド戦略とかっていう、すぐ売上に直結しないけど、先を見据えて、みたいな考え方をしているところが多いと思う。それってもっとなんとかならないのかな、みたいな。協賛企業が増えれば、もっとシーンは盛り上がると思うし、広告会社として、そういう手伝いができれば、その方法を増やせれば、と思う。増えればいいってもんでもないけれど。頭の中には、アイデアのストックが段々と増えていっているので、頑張って実現したい。

そんなことを話していると、ぼちぼち試合が始まる。例によって、我々は神園プロを応援している。初戦、二戦目と順調に勝ち続ける。だが、三戦目。ShenLin選手に負けてしまう。だがこの試合は、スポーツとしても、エンタメとしても、特に面白い試合だった。回線の調子が悪かったのか、一度試合中断する時間があった。何を思ったのか、神園さんと相手選手がじゃんけんを始めた。何を見せられているんだろう、と思いつつも、めっちゃ和んだ。選手同士のやり取りをもっと映して欲しい。ドラマは、人と人とのやり取りの中で生まれるから。それでいうと、試合中の選手の表情も画面に映して欲しいとも思った。窮地に追い込まれている時に笑っていた神園さんの顔、後ろの人は見えてたのかな?すごいかっこよかった。

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(エンターテイナー神園さん。対戦相手と。)

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(会場を肩を組んでふたりで歩く、神園さん・ゆっととさん)

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(神園さんが負けてしまった直後。ゆっととさんが神園選手のもとへ寄り、ふたりで並んでいる。こういうのも、ドラマだと思う。)

他に印象に残った試合は、ゆっとと選手がPG Shen Chan選手と対戦した2戦目?。ずっと相手に押され、あと1ラウンド取られたら、負けてしまう背水の陣。そこで、彼は、キャラクターを変えた。そこから、連続でラウンドを取り続け、最後には逆転してしまう。e-sportsプレイヤーって、選手であり、監督でもあるんだな、と気づいた。自分、もっと頭使わないと、と思う。

実況も良かった。最初はふてぶてしいヤツだ、と思っていたものの、盛り上げるべきところでは抱えていたクッションを連打して観客を盛り上げ、時には自分が飛び跳ね、スタンディングオベーションを超えた、ジャンピングオベーションをかます。これはすごいわかりやすくて、盛り上がるべきところを前で示してくれると、すごいノりやすいのだ。最後は写真を撮ってもらった。とても丁寧で腰の低い対応をしてくださった。やっぱりポーズはふてぶてしかったけれど。

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(実況の方と。Yだけ輝いている。)

ゆっとと選手の優勝が決まり、表彰が行われる。眩しい壇上に上がった入賞者の8人は、やっぱり輝いていた。照れくさそうな顔、悔しそうな顔、いろんな顔がそこにはあったが、皆どこか充実を感じているような気がした。そっち側に行ってみたいなあ、とふと思った。

表彰の後、突然モニターに映像が映し出された。それは、ソウルキャリバーのシーズン2のティザーだった( https://www.youtube.com/watch?time_continue=41&v=kEV-_HNRooM ←のアップデートティザーのようなもの。違ったら教えてください!)。皆がそれを次シーズンのティザーだと察した時の、割れんばかりの歓声。試合の時よりも、国籍を超えて、映像が見せ場をつくるたびに、盛り上がる。わかる。僕も、深夜ラジオが好きで、その番組初の武道館ライブに行った時に、普段は見えなけど繋がっている仲間と、アングラなその楽しさ(e-sportsはアングラじゃないけれど)を共有することができた喜びを知っている。こういう瞬間、やっぱりe-sportsでも起こるんだよなあ、と改めて感慨深くなった。

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(ゆっととさん、優勝!!)

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(凛々しい神園さん。)

SEAM2019が終わり、ソウルキャリバー日本人選手の打ち上げに招待してもらった。寡黙な人も、こちらが初歩的すぎて聞くのを躊躇った質問に、優しく丁寧に答えてくれた。全然上手くならないって相談したら、「20年続くゲームを初心者がすぐマスターできたら、そんなのクソゲーだよ」って言ってくれる人もいた。ゲームの歴史について、よく喋ってくれる人もいた。ゲームのことも、カジノの勝ち方も、教えてくれる人もいた。

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(プレイヤーの方たちとの打ち上げ。楽しかった。美味しかった。マリーナベイサンズ最高!!)

同じ大会に参加した、といったらおこがましいかもしれないけれど、2日間、同じステージを見て、しゃべって、時間を共有したことで、e-sportsプレイヤーとの距離が近くなった気がした。役に立ちたい、というと大げさかもしれないけれど、プレイヤーとしての自分の立場は含まれてないけれど、広告会社としては、もっとこういうひとたちが輝ける世界にしたいな、と思った。e-sportsに限らないけどね。

だけど僕はまだまだ、正直ごめんなさい、たとえば本名とかから乖離したプレイヤー名で誰かを呼ぶのに、恥ずかしさとか、抵抗がないわけじゃないし、まだまだゲーム、e-sportsの文化に馴染めているわけじゃないと思う。Kには慣れだと言われた。でも今回、より色々なゲーマーと出会ったことで、そういうことも、その楽しさも、もっと知りたいなあ、と思えた。そうやって、段々理解していく、慣れていく過程を言語化して、ノンプレイヤーに魅力を伝えられる種がまかれているnoteになってればいいなあ、って思う。

よし、ひと段落したし、Tiger Beer飲みます。
ではまた!

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M