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ChatGPTによる思考の並列分散処理

はじめに

最近、ChatGPTをはじめとした言語処理モデルを用いたチャットボットの性能の良さを多くの人が認識した。ChatGPTは自分もエンジニアの業務に取り入れているが、汎用性の高い使い方を本記事では紹介したい。ただ、自分は脳科学等の専門家ではないので、あくまでも感覚的な話である。

思考の並列分散処理とは? 

本題に移る前に、本記事での並列分散処理の定義を「計算処理を複数の処理に分割して同時進行で処理を行うこと」とする。そして、思考の並列分散処理の定義は、「思考を複数の思考に分割して同時進行で思考を行うこと」とする。

思考の並列分散処理には、同時進行で複数のタスクを行うマルチタスクが相当する。また、マルチタスクでは高速にタスクを切り替えるだけであり、直列的にタスクを行うよりも生産性が落ちるというのは有名な話である。つまり、並行的な思考は直列的な思考と比べてパフォーマンスが低いと言える。

ChatGPTによる思考の並列分散処理

思考の並列分散処理で良いパフォーマンスを出すのが難しいことを、マルチタスクの例で紹介した。ただ、一部の思考(タスク)をChatGPTに任せることで、並列分散処理のパフォーマンスを向上させることができると自分は考える。

例えば、ある発表を背景知識を十分に持たずにオンラインで聞いている場合、従来であれば手元のデバイスで検索すると思われる。しかし、調べるのに気を取られて、逆に発表を十分に聞けない時がある。この時にChatGPTにその調査(思考)を任せることで思考の並列分散処理のパフォーマンスを向上させることができる。

では、どのようなタスクをChatGPTに任せるべきかと言われると、自分も使い始めて日が浅いため難しい。しかし、一つはっきり言えるのは、知識由来で思考が滞るようなタスクはChatGPTに任せるのが良い。人間は過去に得た知識を元に類推的な思考を行うが、未知の領域においてはその類推が難しい。したがって、未知の領域における手がかりを得るようなタイミングではChatGPTを使うのが効果的と考えられる。

おわりに

本記事では、簡単のためにChatGPTと書いたが、言語処理モデルをもとにした他のチャットボットでも同様の考えを適用できると考えている。様々な具体的な使い方が至る所で紹介されているが、共通項を捉えてみるとより効果的な使い方ができるかもしれない。

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