神のDB(012)
(012)日常の幸せと解放感と~|ω・)どうぞ~
前のお話:https://note.com/daikiha/n/n8764d5d6babc
後のお話:https://note.com/daikiha/n/ndcaf9307810d
【Ⅱ】
『結果はどうだ』
沈黙の世界に音が発する。
そこは青白い光が支配している空間。
『想定内の結果だ』
そこは「無」が支配している空間。
『向こうの動きはどうだ』
そして一切の「無駄』がない空間。
『動きは今のところ、ない。想定どおりだ。問題ない、予定通りに進んでいる』
『うむ。』
そして、再び沈黙に戻る。
【十四】
ボクは飢えていたのかもしれない。
人との関わりを、人の温もりを。
ボクは怖がっていたのかもしれない。
人との関わりを、人の気持ちを。
ボクはわからないから、だから避けてきた。
怖いから、傷つくのが。
でも、それでも求めてしまうのは、なぜ。
ボクの心が弱いから?それとも人としての本能だから?
たぶんそれは・・・
【19】
モフッ
うーん、なんかいい匂いがする。
モフッ
なんか温かいなぁ。気持ちいい。
モッフフ
あれぇ~、家の布団ってこんなにモフモフしてたっけぇ。にゃぁ~、気持ちいいっす。
モニュモニュ
顔を摺り寄せ、手で揉んでみる。うーん、いい感じ・・・って
目を開ける。そして顔を上げる。目が合う。
シーン
『おはよう、ますみ』ボクが朝の挨拶をいうと、
『うん、おはよう、ダイキ』と、ますみは微笑みながら、『ハイ、終了です』。
バキィ!
朝の挨拶と共に、終了の肘鉄が脳天に突き刺さった、とさ。
☆⇒/
『ほらぁ。早くご飯食べて。会社遅れるでしょ!』
2011年11月21日。今日は月曜。会社です。
先週とは違う、でも、元に戻った平日です。
モグモグ
『なにゆっくり食べてるの?』
モグモグ
『あんたそろそろ』
モグモグ
『トイレ行かないといけないでしょ?』
モグモグ
『長いんだから』
モグモグ
『大きい方』
モグも・・
『おいおいますみさん、何で知ってるんだい?ボクの秘密を。というか』
ボクはますみの方を向きながら、言ってやる。北の方から言ってやる!
『まだ、ボクがご飯たべているでしょうがぁ!!』『うざい』グキィ『ぐはぁ!!』
『たく、似てもない。最低ね。やるならもっと本気でやりなさい。才能ない。やめなさい。死になさい。』
顔面を踏まれたボクに対しての数々の暴言。
というか『最後の死になさいはなんじゃい!本気でへこむわ!』
『あんたがちんたらご飯食べているからでしょ?』
『いやいや、それは違うよますみ君。ボクはね、健康的な食事をしているだけなのだよ。
よく噛み、よく味わう。
ますみさんが愛情込めて作ってくれたおいしい朝ごはんをゆっくり噛みしめながら味わう。
こんな幸せ、他には無いですよ。そう思いませんか?』
っとボクはできるだけ澄んだ瞳でますみにボクの澄み切った愛を伝え『そろそろ片付けるわよ。』られなかった。。
『おいおいおいおいおいおい!少しは』『心がない、瞳が汚い、早くしなさい』『はい。』
その後はご飯を(無理やり、というか意地で)かきこみ、トイレに。『ふい~』
まあ、確かにボクはトイレが長いです。すんごく。ゆうに15分は。ありますよね、「リズム」って。波長っていうでしょうかね。う~ん、という時間から、
「キタァーー」
という時間で一気に、そしておう~、という時間から、
「くるぅ~」
な時間で再度煽る、というリズムを1回に最低3回は繰り返す。そんな感じで時間も長くなるので文庫本や漫画を読みます。そう、ラノベやコミックなどです。今までは絵空事のようなその世界。それがここたった数日で
『現実になるなんてなぁ。』
ダンダンダン!
『いつまでトイレしてんのよ!早く出なさい!遅れるわよ!』
ちょいビクッっとし、現実に戻る。
そう、これが今の現実。
かわいくて巨乳で凶暴な女の子と同居し、良く分からない組織から命を狙われる「救世主」という立場になった、現実。
トレイのドアを開ければ、そこはいつもの日常であって、絵空事だと思っていた「日常」がある。
そうボクの日常は「表」から「裏」になったんだ。
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