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本との遭遇覚書・これからの図書館

図書館で図書館について書かれた本をあれこれ借りて読んでいます。
知れば知るほど、図書館が面白くなり魅了され必要性を強く感じます。

『これからの図書館 まちとひとが豊かになるしかけ』(谷一文子)と遭遇。
図書館の今を具体例を挙げて語る。
たくさんの問題があることは承知の上で、図書館ってこんなにも面白い施設なのだと、図書館員はこんなにも素敵なのだと伝えてくれる。
もっと多くの人が図書館を知り利用することが、これからの図書館を作っていくのだろう。

各図書館にはそれぞれヤングコーナーとかティーンズコーナーとかYAコーナーと呼ばれる中高生向きの本が並べられたコーナーがあります。
図書館に行くたびに、その図書館のYAコーナーを見ます。
館によって扱いはまちまちですね。
ジャンルごとに整然と本が並び、今の10代を写し取ったようなものもあれば、施設の隅っこに追いやられ、古い本ばかりが並ぶものもある。
それでもYA本が一堂に並ぶことに感動して、新たな出逢いに感謝するのです。
そして世の中全ての10代に図書館においで! ここにはあなたたちのための本があるよ! と叫びたいのです。

10代にとっては「いま」は一瞬で過ぎ去るもの。だからなるべく新しい情報を提供してほしい。でもそれが難しい現状もわかります。

では、新刊書店はどうだろう。
新刊書店は「いま」を並べる場所です。そこならばいまの10代に向けた本が情報が並んでいるだろう。
でも新刊書店にはYAコーナーはないのです。
児童書コーナーの隅にこっそりと並んであることはあっても、たいていは各ジャンルの棚に一般書に混じって並べられているのが現状。

そんなこんなを考えていると、YAに特化した図書館と新刊書店と古本屋の総合施設ができたらいいなと夢想してしまうのです。
僕にもっと力があれば作るのになあ。

現在大吉堂にはYAの古本はたくさん並べています。
まあそのほとんどは小説なのですが。
一応図書館じみたコーナーも作っています。ブックガイドや世界を広げてくれる本を閲覧用として並べています。そこには自由に使える机と椅子も用意しています。
あとは新刊かー 新刊を扱えるようになればいいのですけどねえ。古本だけでは「いま」を扱えませんからね。

まあそれでも、なんとかかんとかYA本に特化した場所を作ろうともがいています。ぜひともご協力ください!


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