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本との遭遇覚書・本格力

本はなるべく色々なジャンルのものを読みたいと思い、同じジャンルのものを続けて読まないようにしています。まあ、そうは言っても自分の興味のある範囲内の話ですが。

しかし20代の頃はミステリばかりを読んでいたのです。読んでいる本の90%以上がミステリだったのです。
新本格ムーブメントに少し遅れて乗っかったので、あれもこれもと必死に読みました。今から思えば幸せな時期ですよね。

必死に読んでいたのですが、読み逃しもかなり多く、特に古典作品にはなかなか手が出なかったのです。そして海外古典となるとなおのこと。

『本格力 本棚探偵のミステリ・ガイドブック』(喜国雅彦、国樹由香)と遭遇。
現代でも通用する古典翻訳ミステリとはなんぞやを、博士と初心者の女子高生のやり取りで語る。
単に面白い点だけでなく、読むのが苦痛だった箇所や本格としてどうなのかという面も述べられていて楽しい。読みたい本が無限に増えてしまう遊び心に満ちた恐ろしい本。

現代でも通用するというのがポイントですね。
実際ミステリを読みあさっていた当時、古典翻訳ミステリにも手を出していたのです。でもどうしても内容が頭に入って来ない本だとか、当時としては面白かったのだろうなあという本もあったのです。そこを忌憚なく現代の目から述べられているブックガイドはありがたいですね。
それでも読みたい本が無限に増えてしまうのですが。
因みに140冊以上紹介されている中で、読んだことのある作品は18冊だけでした。ううむ。
面白かった記憶のある本の評価が低かったり、その逆もあったりすると、そういう読み方があるのかと却って読み返したくなりますね。

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