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本との遭遇覚書・聖女に嘘は通じない

現行のライトノベルを全て読んでいます。という人はいるのでしょうかねえ。まあライトノベルの定義とは? ということになりかねませんが。
いつの頃からか文庫ではないレーベルも増え、それはネットからの書籍化のイメージだったのですが、それだけでもないのですかね。
また少女小説のレーベルも形を変え、ライトノベルやライト文芸に混ざり込んでいたりして、もう何が何やら何とやら。発行元やレーベルもわんさか増えていますからねえ。

そんな中で、少女小説系単行本ライトノベル……でいいのかな、に初めて……おそらく初めて手を出しました。

『聖女に嘘は通じない』(日向夏)と遭遇。
特殊設定ミステリの面白さとラノベ(少女小説)的展開の素敵な融合。
賭場で鍛えた洞察力と記憶力で真相に辿り着くのも面白い。
何より伏線の扱いが好みで、読んでいて、おや? と引っかかる部分が後になって活かされる。そこのさり気なさと、主張のバランスが好みだったのです。これぞミステリを読む醍醐味。

手にしたきっかけとなったのは『円居挽のミステリ塾』と遭遇したこと。そこで対談されていたのです。(ここでは最近のミステリ作家が登壇していて、あれもこれも読みたい! となったのですが、それはまた別のお話。)
ミステリジャンルど真ん中でなく、でもミステリの魂を持った作家という印象を持ち、気になる作家として記憶していたのです。
ミステリの手法は様々なジャンルで使われており、昔から少女小説ジャンルに於いてもひとつの定番ですよね。そういう主舞台以外の場で本格ミステリに遭遇するのは嬉しく楽しいですね。

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