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新卒4年目エンジニアがタイで現地採用されるまで

※本記事は別ブログからの転記記事です。そのため時系列等が一部古い内容となっています。また、コロナ禍以前の海外転職であり、現在は情勢が変わっている部分も多くある可能性がある点ご留意ください。

はじめに

こんにちは、だいきちです。2019年8月より、タイの日系企業にて現地採用として働き始めました。タイで働くと決めてから様々な媒体から情報を得て、転職活動を進めた結果、無事に働き口を得ることができました!
その際に、様々なブログへの情報収集を行いました。このとき気づいたことは、人それぞれ千差万別のケースがあるけれども、情報が乏しいなかでそれぞれの情報は非常に貴重だということ。
偉大な先輩達にならい、ここに自分の経験を記していきます。

特に、現地採用としては下記が特徴的です。

  • 新卒4年目の初転職

  • ITエンジニア職

    • 強いて付け加えるとデータサイエンティストにちかい

    • 実態としては、コンサルタント/データ分析/モデル構築/PM/SE/プログラマを同時に回す(2,3人規模のプロジェクトなので何でもやらないといけない)

  • 転職エージェントから企業へ売り込む形で成立した≠求人票への応募

    • 2019年当時のバンコクにおいて、外国人向けのデータサイエンティスト求人はまだまだ乏しく、既存の求人票には希望する仕事がなかった

    • 求人を掘り出す形で、3社から内定

結果としてありがたくも3社から内定をもらっていますが、本稿では特に内定までの転職実現のプロセスにフォーカスして、私が経験した流れを解説していきます。
※転職をする人それぞれ、状況・環境・タイミングが異なります
※ご紹介する内容は一般論ではなく、あくまで1事例として参考にしてもらえると嬉しいです。

前職のバックグラウンド

  • SIer兼コンサルな中小企業

  • 数理最適化・データ分析などを用いて、顧客課題のソリューションをAIっぽいシステムやシミュレーションに落とし込むお仕事

  • 3名前後の小規模プロジェクトがメイン

    • 早いうちから、プロジェクトマネジメントも経験させてもらえた

採用までのプロセス概要

前提:転職する意志を固める

  1. 転職エージェントへ登録

  2. エージェントと面談

  3. 求人票を見る/求人を待つ

  4. Web面接

  5. 現地面接

  6. 内定

前提:転職する意志を固める(入社8ヶ月前)

一番大切なところです。
特に私の場合は「そもそも海外で、アジアで、タイで働くことはどういうことなのか?」「(日本において)転職するとはどういうことなのか?」という点における情報・意識が全くなかったです。
なので、まずは情報収集(本・各ブログ)からはじめました。

特にこの3冊の本は大変参考になりました。

北野 唯我『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』

「今の会社のまま頑張るべきか?そもそも転職するべきなのか?」という悩みに非常に参考になる本です。本書にも書かれているとおり、転職する意思決定の手助けをしてくれます。
またこの本のおかげで、将来のマーケットバリューまで考慮して海外で働くべきかどうかを検討することができました。

岡本 琢磨『キャリア・シフト 人生戦略としてのアジア就職』

「東南アジアで働くことの価値」や「東南アジアで仕事を始めるための方法」を学べます。特にどのようなプロセスを踏めば良いのかを詳しく教えてくれるので、この本を読んでタイで現地採用される現実味を感じることができました。
また、各国ごとの特徴がまとまった資料をダウンロードでき、それも非常に参考になります。自分が希望している国にどのような求人が多いのかという情報は、実際に転職活動を進めていく中でも重要でした!

森山たつを『アジア転職読本』

1冊で意志を固めてしまうのが怖かったので、同じような内容の2冊目として読みました。いろんな方のブログでの評判もよく、具体的な現地のエージェント会社などを紹介してくれます。

他にも様々な情報収集をし、短期的にも長期的にも海外に出て働くことは自分のキャリアのバリューになりそうだと考え、転職を決断しました!

1:転職エージェントへ登録(入社6ヶ月前)

決断をした時点ではエージェントへ登録するのは早すぎるとのことだったので、少し待ってから登録をしました。すでに複数社利用したほうが良いことはわかっていたので、評判をネットで調べつつ、順番に登録していきました。
登録時に履歴書・職務経歴書の提出を求められるかと思います。事前に作成しておくと良いでしょう。

実際に私が登録したエージェント会社を紹介します。結果的に私が多くコミュニケーションをとった順番になります。
後述するように、私のケースでは求人がほとんど無かったので、結果的に多くのエージェントへ登録しました。

  1. ワークポート

  2. Kelly Services Thailand

  3. ガオキャリ

  4. RGF

  5. Personnel Consultant

  6. JAC Recruitment Thailand

また転職エージェントとはべつに一般的な転職サイトにも登録しました。
転職サイトには、応募先がエージェント会社の場合もあり、ダイレクトに応募企業の人事へ繋がる場合とエージェントにつながる場合があります。

  1. ビズリーチ

  2. Working Abroad

  3. Green

2:エージェントと面談(入社5ヶ月前)

エージェントと登録するやいなや、各エージェントさんとの面談ラッシュが始まります。
彼らは手持ちの求人から、求職者にあうものをピックアップします。そのために、どのような希望を持ち、可能性があるのかを最初の面談にて探ります。Web会議で実施する場合、対面で実施する場合がありますが、私は前職の勤務中だったためWeb会議がメインでした。
各エージェントにも個性がありますので、話しやすい・考えが近い・自分のことを考えてくれそう等の相性も合わせて確認していけると良いです。
また、エージェントによっては英語力を測るために「最初は英語で話す」こともありました。

この面談をふまえて、様々な求人を紹介してもらえます。

3:求人票を見る/求人を待つ(入社4ヶ月前〜)

紹介してもらった求人をみて、希望に合う求人があれば応募の意志をエージェントへ伝えるとよいでしょう。
私の場合は希望に合う職種(データサイエンティスト)が全然なかったため、すぐに求人に飛びつかず、エージェントさんに各企業へ売り込みをお願いすることにしました。

特に当時は日本でも徐々にデータサイエンティストの求人が増えつつある状況であり、タイ企業かつ日本人現地採用という求人はほとんどない状況でした。
しかし、求人はあくまで空いているポストの穴埋めで出されていることが多く、潜在的な需要は現れていません。そのため、今回のケースでは希望している職種は求人として明文化されてないと判断し、潜在需要の掘り起こしを待つことを選択しました。

(とはいえこの期間はものすごく不安でした。本当に無い可能性もあるため、自分で決めた期限を過ぎてしまった場合は妥協するつもりでいました。幸いにも妥協することなく希望する職につくことができました)

4:Web面接(入社2〜3ヶ月前)

東京からタイの仕事を探していたので、はじめの1次面接はWebにて行いました。一般的に面接で意識するべきは前述の「転職の思考法」にてよくまとまっています。
海外転職として特殊な内容としてはなぜこの国で働きたいのかという点が重要です。

私は日系企業へ応募していたため、基本的に日本語での面接でした。しかし、企業によっては別途、英語面接を行うこともありました。(英語面接があることも想定し、英語のトレーニングは別途行っていました)

5:現地面接(入社1.5ヶ月前)

ここまで来たら大詰めです。実際に現地へ行って、各企業の雰囲気もみつつ、最終面接を行います。私は約1週間滞在しました。
就職・転職に一般的に言えることですが、相手から選ばれるのと同時に自分も相手を選ぶことが大切です。わざわざ直接現地で行うのでしっかりと機会を活かしましょう。

ご存知かと思いますが、東南アジアの多くの国々は暑く・辛いです。ある程度の期間滞在し、生活のイメージをつけることも重要です。

6:内定(入社1ヶ月前)

帰国後、ありがたいことに内定をもらうことができました!
実はここから渡航準備→渡航→新生活を始めることも、転職活動と同じくらい大変です。これらの紹介はまたの機会に!

さいごに

以上、私が実際に経験した海外転職のプロセスでした。もし参考になるのであれば大変うれしいです。
また、より詳細が知りたい等ありましたら、コメントや@daikichidazeまでご連絡いただけるとうれしいです!


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