不登校をしている間にしておくべきこと(①勉強編)[記事No.4]

こんにちは。

今では大手企業勤務のサラリーマンだけど、元不登校児の大吉neatです。不登校の親に向けて不登校の捉え方・考え方や、何をすべきかという親へのヒントを発信しています。

この記事では、「不登校経験→難関大→大手企業勤務の私が思う不登校期間にしておくべきこと」について、私と、同じく不登校を経験した友人らの実体験に基づいて記載したいと思います。お役立ちできればうれしい限りです。

まずは簡単に自己紹介

私は公立中学3年生の時に1年間いじめを理由に不登校をし、その後広域通信制高等学校(クラーク記念国際高校 横浜キャンパス)へ進学。高校3年生の時(この時中学2年生以下の学力)に大学進学を目指し、理転したりと遠回りをしながら気づいたら2浪で難関私立大学に滑り込み。大学卒業後は誰でも知ってる大手企業へ就職し、いわゆる「良い大学に入って、安定した超大企業に入る」という昭和・平成的なエリートコースを辿っております。もっと詳しく経歴を見てみたい人はこちら

この記事のまとめ
①不登校期間の勉強の遅れは避けられないので、頑張らないところは頑張らない(取捨選択)
②算数、読書は絶対にやっておく。中学生以上なら英語・数学は将来の選択肢を減らさないためにやっておいた方が良い。(どうせならこの2科目を推奨します。)
③学校の勉強より、自分が興味のあること・好きなことを深掘りする。

登校児童と同じペースは無理。諦めるところは諦める取捨選択を。

恐らく多くの不登校児本人やその両親・関係者が「勉強しないと…」「うちの子にどう勉強させるか…」と悩んでいると思います。単刀直入に言いますと、不登校をする限り勉強の遅れは避けられません。もう諦めましょう。

こう言ったらなんですが、「通常登校児童と同じペースで学習することは、子どもが神童と言われるレベルで賢いか、長時間勉強をマンツーマンで教えてくれる先生を雇えるか、親や家族が学校教員と同等の指導を行えるか」のどれかがないとほぼ無理です。
というか、複数揃ったとしても無理な気がします。

なのでおそらくこの記事を読んでいる人の大多数は該当しないと思います。ならばここは当然「取捨選択」が必要ですよね。集中して特定の科目の勉強に取り組み、あとは「不登校児ならではのこと」を徹底的にやる。これで私は良いと思います。(不登校児ならではのことについてはその②記載)

結論:算数、読書だけはやるべき。

私は年代問わず、不登校児はこの2つだけは必ずやるべきだと強く思っています。算数、読書については学校の勉強とか以前に生きていく上で欠かせない要素だからです。算数については割と納得してもらえるのですが、読書については??と言われることが多いので補足します。読書の目的は文字を読むという当たり前のことを当たり前のようにできるようにするためのトレーニングです。
わからない単語の意味を類推しながら文書を読み進めることはX(Twitter)を眺めているだけでは養えませんよね。
漢字を正しい書き順で書けるようになる必要は無いです。古文の文法を覚える必要も無いです。ただ誰かが140字にまとめた文章だけを読む生活ではなく、情報収集を活字から行えるようにトレーニングは必ずした方が良いです。

中学生以上で将来の選択肢を減らさないことを意識するのであれば数学と英語もやっておこう。

また上記に追加して中学生以上の子は、登校児と比較して大きく遅れていたとしても可能であれば数学と英語を多少は勉強しておいた方が吉かと私は考えています。
理由は2点あります。①この二科目については高校卒業後の進路選択に大きな影響を与えるから②どちらも積み重ねが必要な勉強だからです。

①高校卒業後の進路選択に大きな影響を与えるから

英語はほぼ全ての大学の入学試験で採用される科目ですし、大学入学後も授業で英語を扱います。英語に対して「全然わからない、みているだけで頭が痛い・・・」という状態ですと、大学進学という進路は選択肢から消えやすくなります。
また、理科系の大学では、”「中学の数学を前提とした高校数学」を前提とした大学の数学”をどんな学科であれ学びますし、程度は違えどそれなりに使います。つまり、数学を学んでいないだけで理科系の大学への進学は選択肢から消えます。(もちろん進学するだけなら面接だけでなんとかなるのですが、入った後に卒業単位が取れません・・・)

②どちらも積み重ねが必要な勉強だから

上記の数学の理由でも触れましたが、英語と数学は積み重ねが必要な勉強になります。
例えば、小学校で算数として基本的な計算方法や、「面積」といった概念を学びます。この算数をもとに、中学校で数学としてy=2x+1というような方程式を学びます。そして、これを前提として高校の数学で「微積分」を学びます。
英語でもアルファベットA-Z(a-z)を学び、中学一年生から、以前学んだことを前提に少しずつ語彙や学ぶ文法を増やしていきます。
この「以前学んだことを前提に積み上げていくこと」は不登校児が最も弱いところです。「この2科目は絶対に勉強しなければならない」とは思いませんが、理由①と合わせて、将来の選択肢を増やすためには、どうせ勉強するならこの2科目を勉強したら良いのではないか?と私は考えています。


勉強する必要が生じたときに本気で勉強すれば遅れは取り返せる

冒頭記載しました通り、不登校をすると登校児童と比較して99%勉強は遅れます。でも安心してください。人間、必要を感じ・やる気が出ればあっという間に遅れは取り返せます。私自身も大学に行くという目標を立てた後に時間はかかりましたが大学へ進学できました。また


自分の「好き」や興味関心を広げるように勉強しよう。

先の通り、学校の勉強は登校児と比較すると必ず遅れます。そして「勉強することが必要だ」となれば、巻き返せるのも事実です。
ただ、そもそも学校の勉強が全てなのでしょうか?小中学生の頃から大学の心配する必要ありますか?参考書と睨めっこしても賢くはなりません。子どもに「勉強どうするの?」という問いかけをしても答えが返ってくるわけがないです。(読んでいる保護者の方もどうすれば良いかわからないでしょう?笑)

「youtubeが好きなら、あなたもやってみたら?」「漫画が好きなら自分で描いてみたら?」「スマホゲームが好きなら自分で作ってみたら?」
これは極端な例かもしれませんが、「学校の勉強なんてしなくていいから、それに興味があるなら調べてみたら?」と、学校の勉強では絶対に学べない事に挑戦するために、お子さんの背中を教えてあげてほしいな、と私は思っています。

最後に

今後も不登校児に関する情報発信をしていきますが、取り上げて欲しい内容があればコメント欄へ記入をお願いします。

もし気に入っていただけたら人にお薦めいただいたり、またスキ、コメントいただけますととっても嬉しいです。ぜひよろしくお願いいたします。

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