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DAY5. 分け合うこと 🍰 思い出のつくりかた

新連載『 🌱 かわいい暮らしのレシピ 』へようこそ!

毎日、どんな場所で、だれといっしょに、なにを大切にしながら生きていこうかな。こんな時間が、わたしは好きだったのかも。生活のなかに、じぶんなりの「お気に入り」を見つけていくような、そんな「かわいい」暮らしのエッセイです。


午後三時のおやつタイム

日々の活動を、じぶんなりに愛でていく。連載五日目のテーマは「分け合うこと」にしてみました。なにを、だれと、どうやって分けるか。これまた範囲が広すぎるので、まずは、おいしいごちそうを分け合うくらいの、ささやかな(でも暮らしのなかでは重要な?)時間について書けたらとおもいます。きのう気づいたんですけど、このエッセイで「レシピ」をつくっているのは、暮らしのなかで何度でも再現できるようにするためなんですよね。うれしかったこと、いいなぁとおもったことを、たくさん味わうにはどうしたらいいのか。レシピ(方法)に残しておけば、またつくれるんじゃないかと。そんなわけで、今回は分け合うことについて。

挿絵:水彩画で描いたまんまる

いつものように、きのうの話から始めてみます。とその前に、まずは我が家のちょっとした日課を紹介するところから。数か月前、在宅で仕事ができるようになったタイミングで、毎日午後三時からの一時間を「おやつタイム」と称して、仕事も家事もいったん手を止める「休憩時間」に設定してみたんですね。なんとなくだと忘れちゃいそうなので、毎日のスケジュールに組みこんで。三時になったら、妻もじぶんも作業を中断してリビングに集まり、いっしょにおやつを食べる。まぁ、それだけなんですけど、この時間がすごく気に入っていて。意識的に休憩を取れるし、毎日一個は必ずおやつにありつけます笑。で、きのうのおやつが桃だったんですよ。母の家へあそびに行ったとき、帰りに「これ持っていきな〜」と渡された桃です(『会いに行くこと:機会のつくりかた』で書いた話のつづきですね)。家に帰ってすぐ、桃は冷蔵庫に入れておきました。よく冷やしてから食べようとおもって。それを二日後のきのう、午後三時のおやつタイムにいただいたわけです。

ふたりで、二個の桃を山分け

もうすぐ十か月になる娘と遊んでるあいだ、妻が桃を切ってくれて。一個にしようかとおもったけど、たくさん食べたいから二個とも切っちゃう?なんて話しながら。インスタで見つけたという、シンプルな切りかた(くし切り?)で、お皿に盛ってくれました。大人ふたりで、二個の桃を山分けです。しっかり甘くて、ほどよいかたさの桃でした。家族ができて、すっかり「数人で食べものを分け合うこと」にも慣れてきたんですけど、それまではひとりで食べることが多かったので、じつは最近になって覚えた習慣だったりします。そもそも、じぶんはレストランとかに行っても相手と料理をシェアしないタイプだったんですね。それぞれ、各自の料理をオーダーして、別々に食べるっていう。妻には、ひとりっ子だからじゃない?って言われるんですけど、そんな妻は三人姉妹の長女でして、家族みんなで分け合うのがあたりまえって感じなんです。妻の家族を見ていていいなぁとおもったのが、たとえばアイス屋さんとかでいろんな味を食べたいとき、それぞれちがう味を注文して、みんなで分け合ってるんですよ。ひとりで食べるのが基本だったので、最初はカルチャーショックでした笑。でも、慣れると便利っていうか、半分はもらえる前提で注文するようになったりして。いろんな味を楽しめるのがカラフルでうれしいし、これって相手と「おんなじ味を経験してる」ってことだとおもうんですよね。

きょうのレシピ:思い出をつくる

とまぁ、食べてばっかりですけど笑、もしかするとこれは食べること以外にも通じる話かもしれません。今回のエピソードから編み出せるのは、思い出をつくるっていうことなんじゃないかと。すこし関係なさそうですよね。でも、いっしょの経験をすることが、いっしょに思い出をつくること、そのものな気がしたんです。

挿絵:水彩画で描いた桃みたいなもの

思い出って、ひとりで思い出すタイプのものと、だれかといっしょに思い出すものがあるとおもうんですけど、「そうそう、こんな場所に行ったよね〜」とか、だれかと思い出話ができるのは、なにかしらの体験を共有していたからですよね。おんなじ時間に、おんなじ場所で、おんなじことをする。食べものだったら、分け合いっこ、はんぶんこ、なんてかわいい言いかたもありますけど、そんな「共有」をすればするほど、あのときこうだったね〜って話ができるんだろうなぁと。きょうは気づいたら、そんな話になっていました。だれと、なにを分け合うか。それを探すのもまた、暮らしの楽しみかもしれません。




5日目はこんな感じです! この連載も、みなさんの気づきを分け合える場所になったらとおもうので、どんどん感想お待ちしてます。それではまた明日〜!

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