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昔話をさせてください③高校時代の野球部の話(アピールとは何か)

みなさんいつも見ていただいてありがとうございます。
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①これらの経験から考えたこと

苦痛でしかない寮生活、
そしてついていける気がしない練習。

これらから考えたことは、
いかにして乗り切るかということでした。

どうやってキツくなく楽に終わらせるか、そう考えてました。

でもそれを自分が許してくれませんでした

なぜかこの経験をして燃えてしまったんです。
絶対見返してやるぞって思ってしまったんです。

勝ち気な同級生、理不尽な上下関係、牢獄のような寮
ここに負けた3年間でありたくなかったんです。

そこからは練習し、夜は自主練に励むようになりました。

②アピールするという大事さ

初めに学んだことはアピールする大事さでした。

日本人という括りにする必要はありませんが、
日本においては「謙虚」という姿勢が評価される傾向にあります。

ただここの世界には謙虚なんて必要ないんです。
勝ったら俺のおかげ、抑えたら俺のおかげ、
それで良いんです。
そう思ってアピールしないといけないんです。

最初に試合に出たのは2軍戦でした。
入学式の次の日の練習試合でした。

監督から「入学祝いに1年生を多く試合に出してやる」と言われた練習試合には1年生が1軍のメンバーに10人近く入りました。

2軍戦にも1年生は大多数がメンバーに入りました。
メンバーに入っていないのは1年生の中では6人くらいしかいませんでした。

その6人でした。

「こんな評価か…」

そう思いながらボール拾いをしていました。

次の試合はメンバーに入りました。
しかしレギュラーではなく、ベンチメンバーでした。

試合も終盤に入り、2軍監督をしているコーチから声を掛けられました。

「おい、お前!名前なんて言うんだ?」

頭の中に「???」が浮かびました。

(名前すら覚えられていなかったのか??)

そんな疑問も浮かびましたが「原口です!」と言いました。

「よし!代打いってこい!」

それが僕の高校の初打席でした。


打たないと3年間試合に出られないかもしれない


これが打席立つ前の感想でした。
名前も覚えられていない。期待されていない。

こんな奴が変な三振してきたらもう使ってもらえないかもしれない。
ボール拾いで3年間終わるかもしれない。

じゃあ初球からフルスイングするしかない!

初球は外角のストレート
振り抜きました。

打球はレフト線に飛んでいきフェアゾーンに落ちました。
無我夢中で走り、見事ツーベースヒット!!

これが高校初ヒットでした。

そこから評価され2軍戦はスタメンで起用されるようになりました。

しかしその後が問題でした

次の日、朝の寮の掃除をしているところ
寮に監督が現れました。

監督が言ったことが
「原口昨日活躍したらしいな」

びっくりしました。
この人は名前覚えているんだ。とか
(まぁスカウトされてるので今考えると当然なんですが)
昨日の結果知ってくれているんだ。とか

嬉しい気持ちが一杯になり出た言葉が
「いえいえ!そんなまだまだです」

精一杯謙遜して伝えたつもりでしたがボスは

「なんだ活躍した時は、次の試合使ってください!くらい言えよ。そんなんじゃ一生使えねぇぞ」


でした。
ここは日本じゃありません。

謙遜は美徳じゃないんです。
戦場に謙遜は不要なんです。

「〇〇討ち取ったり〜!」
という言葉がゲームでは聞こえてくるでしょう。

その時に
「めっそうもございません」
「私ではございません」
そんな言葉は交わされないでしょう。

手柄を取れば、大きな声で伝える。
そしてその褒美をねだる方が好まれるんです。

だからこの時の返事は
「ありがとうございます!だから使って下さい!」
これが適切だったんです。

そう言った一連の流れから、
今までの生き方とは違う主張をしないといけない
そうしないと生き残れないと感じて、
アピールをするという生き方を学びました。






もちろん今は謙遜の毎日です(笑)




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