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昔話をさせてください②高校時代の野球部の話(練習編)

前回の投稿が割と反応大きかったので続編を書いてみます。

一つだけ先に注意書きをさせていただきますと、
これだけの事うけてきました、
耐えてきました自慢ではない
ということです。

一つの読み物として、そんなことあったんだぁ程度に見ていただけたら幸いです。

①1日目で失った夢

僕の夢は「プロ野球選手」でした。
比喩でもなんでもないですドストレートなやつです。

小学生の頃に170キロメジャーで投げると書きました。
松井秀喜選手よりホームランを打つと書きました。
二刀流の先取りでした。青田買いでした。

中学生の頃に、小学生の時に同じようにプロ野球選手と夢を描いていた野球部の友達が、その夢を書かなくなりました。プロ野球選手という夢を書いて先生に提出する大言壮語の実写版は僕だけになりました。

しかしそんな奴が、日南学園に入寮した次の日に諦めることになります。

同級生には様々な選手がいました。
・180cmオーバーが10人ほど(私171㎝)
・圧倒的フィジカル・ガタイの良さ(ワシ貧弱)

これだけでも絶望感しかありませんでしたが、
それに加えて、神村学園リトルシニアの4番・草清という九州No.1スラッガーの肩書きを持つバッター、寺原隼人選手(元ダイエー→横浜→オリックス→ソフトバンク→ヤクルト)の弟、井手正太郎選手(ソフトバンク→DeNA)の弟、などなどタレント揃いだったんです。

練習が始まって、1年生だけの打撃練習をしましたが、まず打球の音が全く違いました。私の音は「キィン」って感じですが、他の人は「ガキィン」って音がするんです。驚愕です。本当に同じ一年かと目を疑いました。

こうして私の夢は簡単に崩れ去り、
「プロ野球選手」から「このチームでレギュラーを取る」にあっさりと塗り替わってしまったんです。

②練習がきついんよ

まぁ夢破れるくらいだったら、ちっぽけなプライドを捨てればいいだけなので全く問題はないんですが(ありますが)、練習がキツいというのは今後3年間本当に過ごしていけるのかという懸案材料が増えることに繋がります。

もちろん県内で1番キツイというのは自覚していました。

ただ、どれくらいキツイかは推測できません。
体験したことないのを推し量ることはできないんです。

1年生の最初の練習はウォーミングアップからでした。
なーんだアップねと思ったそこのあなた!!

このアップがキツいんです。


アップって身体をほぐす、温めるって意図がありますが、
中学の時はアップって面倒だったのでダラダラやっていました。

ただこの学校は違うんです。
「ダラダラできない」んです。

やってることはほかの学校と変わりません。
「ダラダラできない」だけなんです。

これがどういう意図を持つのか、
・限界まで伸ばさなければいけません
・全力で声を出さないといけません
・みんなと合わせてやらないといけません
・力を抜く時間なんて1秒もありません

正直舐めていました。
アップで筋肉痛になったのは初めての経験でした。

そこから前述したバッティング練習をし、日南学園伝統の筋トレを学びました。なんか呼称があったんですけど忘れましたが、腕立てや腹筋や中腰で足をグーパーするものとか兎に角きついトレーニングでしたが長くなるので割愛します。

そして最後にランニングで終わりましたが、ランニングもグラウンド10周と監督から指示され「ん?10周?10周っていった??」って内心思いながら大きな声で返事をしました。

その10周も全員で掛け声、足を合わせるなどの制約付きだったので普段のランニングの倍疲れるような印象でした。

ランニングの終盤に差し掛かった8周目くらい
「ようやく…終われる…」と思った瞬間

やってしまいました

足を攣ってしまったのです。

練習初日にして、足を攣る
練習初日を完遂できず

広がる悪いイメージ
監督からは「なんだお前練習してこなかったのか?」
と言われる始末。

「はぁやっぱり強豪校の練習って辛いな」

そう思っていたら3年生が近づいてきました。
その人は日南学園のエース信樂投手(元ロッテ)でした。

(うわぁエースだ…すげぇ)
と思っていたら信樂さんから恐るべき言葉が

「今日やった練習
身体を休めるときにやるメニューだよ」



「????」
はてなマークが浮かびました。

ダイの大冒険のポップの気持ちが分かりました

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そんな衝撃とともに終了した練習初日。
「やっていけるのかなぁ」
「入るとこ間違えたぁ」

そんな言葉ばかりが脳裏をよぎり、
でも親と友達に頑張ってくるといった手前
簡単には引き返せない

そんな逃げ場のない高校生活が幕を開けたのでした。






続編の要望があればまた書きます!


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