聞けなかったこと : 物語の種 #04


階段を駆け上がる足が軽い。誰かと待ち合わせでも、どこか行きたい場所があるわけでもないのに。

地上に出て見えたのは、街の名前を形にした大きなモニュメントで、祖父がこれを見るたびに「ここが1番の観光地だ」と、なぜか誇らしげだったことを思い出す − - -


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